喪主の挨拶なんて自分には関係ないなんて思っていないですか?もちろん自分が喪主になるときなんて考えたくないですよね。でもいつだれが突然喪主になるかなんてわかりません。みんなが経験するわけではないですが、一方でいつなってもおかしくないともいえるからです。もしもの時のために、覚えたりしなくてもいいので、簡単に頭に入れておくといいかもしれません。
喪主は遺族の代表者として葬儀を主催します。故人と一番縁の深い人がなるのですが、夫、妻、息子、娘などの場合があります。その立場ごとに挨拶の内容が違うので、立場別に喪主の挨拶の例文を紹介していきたいと思います。
喪主の挨拶の組み立て方。
立場別に基本の文例をご紹介
喪主の挨拶の組み立て方
喪主の挨拶なんて難しそうですよね。でも基本は葬儀に参列していただいたお礼と、生前お世話になった方へのお礼を言えばいいです。「文例にはこう書いてあるけどどういう意味?」なんて言葉を話しても参列者の人に気持ちは伝わらないでしょう。自分の言葉でお礼や故人との思い出を話しましょう。これから例をあげるので参考にしてみてください。
夫の場合
『本日は、お忙しいところ、妻○○の葬儀にご会葬下さり誠にありがとうございます。妻とは○○年間、苦楽を共に生きてまいりました。家庭をしっかりと守り、良き妻・母として本当に尽くしてくれました。いまだに○○が亡くなったという事実を受け入れることが出来ません。子供たちがさみしくならないように今まで以上に愛情を込めて育てていきたいと思います。皆様にはこれまで同様のお付き合いをいただきますよう心よりお願い申し上げます。本日は、お友達の皆さま、ご近所の皆さま、お忙しい中ご会葬をいただき誠にありがとうございました。故人とともに心よりお礼申し上げます。』
まだ幼い子供を残して妻が亡くなってしまった場合の例文です。妻を愛していたこと、これから1人で子供を育てていかなきゃいけない決意が伝わりますね。
妻の場合
『本日は、お忙しいところ、夫○○の葬儀にご会葬下さり誠にありがとうございます。夫は○歳という若さで亡くなってしまいました。仕事も順調に進み、子供たちの成長をとても楽しみにしていた矢先でした。いまでも「ただいま」と帰って来てくれるような気がしてなりません。これからは夫との思い出を大切に家族で力を合わせて生きていこうと思っております。未熟な私ではございますが生前同様、皆様のお力添えをいただければと思います。本日は誠にありがとうございました。』
突然夫が亡くなり、妻が喪主になった場合の例文です。家族で頑張っていくという気持ちがこもっていますね。
息子の場合
『遺族を代表いたしまして、皆さまにひとことご挨拶を申し上げます。私は、故人○○の長男○○でございます。本日はお忙しいところ亡き父の葬儀にお集まり下さいまして、誠にありがとうございます。
父は自分の病気のことを知っており、「もう思い残すことはない」とよく言っておりました。
大往生ともいえる最後であったことは何よりの慰めでございます。父が晩年を豊かに過ごすことが出来ましたのも、ひとえに皆様方のご厚情のたまものと深く感謝致しております。これからは家族一同父の教えを守り、精進していく所存です。皆様方には、故人と同様お付き合いいただき、ご指導いただけますことをお願い申し上げます。本日はありがとうございました。』
父親が大往生と言える最後を迎えた場合の例文です。悔いを残さずに最後を迎えられたということを参列者の人に伝えると皆さんも安心するんじゃないでしょうか?
親の場合
『今日はご多忙のところ長男○○の葬儀にご参列いただき、誠にありがとうございます。勉強をしながら、アルバイトもし、頑張っていただけに急の逝去は本当に残念でなりません。本日は、多くのお友達にお見送りいただき息子も喜んでいることと思います。心よりお礼を申し上げます。 ありがとうございました。』
などが子どもが亡くなってしまった場合です。その他、原因となる出来事や病気についての詳細やお見舞いに来ていただいた人々への感謝などを述べるケースも多く見受けられます。ただ、子供の場合にはこの文例のように、しっかりしゃべれる人はいないかもしれませんね。もちろんしっかり言えなくても問題ありません。
叔父の場合
『皆様本日はご多用のところお集まりいただきまして、誠にありがとうございました。遺族親族を代表いたしまして一言ご挨拶申し上げます。私は故人OOの弟□□でございます。本来ならば喪主の△△がご挨拶申し上げるところではございますがいまだ学生の身でございますので私が代わってお礼の言葉を述べさせていただきます。
故人はO月O日他界致しました。会社の同僚の方にうかがいますと、ありがたいことに、皆様に愛されておったようでございます。短い一生で、本人も心残りだろうとは思いますが、皆様によくしていただいた充実した一生であったと思っております。昨日から同僚の皆様方には献身的によくしていただき感謝しております
これからは我々親族が何とか力を貸して、子供たちが立派にやっていけるよう、父の志を継いで行けるよう心掛けて参ります。皆様方には何卒これからも、OO在世中と変わる事のなきご厚情を賜りますよう心よりお願い申し上げお礼の挨拶とさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。』
配偶者や子供が挨拶が出来る状況じゃない時や、喪主がまだ未成年の場合は叔父など、近い親族が挨拶をする方法もあります。
葬儀委員長の場合
最近では葬儀社が請け負ってくれることが増えましたが、町内会の人や会社の社長が務めます。葬儀の最高責任者です。喪主の代わりに挨拶をする場合がありますが、その時もお礼、や家族の気持ちなどを伝えます。
いかがでしたか。立場によって話す内容が違うのはあたりまえですよね。夫のこと、妻のこと、お父さんお母さんのこと。1人1人思いは違います。基本は参列のお礼と感謝が入っていればいいのです。
あとは自分の思っていること、思い出などを自分の言葉で話すと思いは伝わります。ただし、またまたや、たびたびのような重ね言葉や、再びなどの忌み言葉は使わないようにしましょう。何も話せないなんて時は代理の方がいます。自分が出来る範囲で頑張ってみましょう。
まとめ
喪主の挨拶の組み立て方。立場別に基本の文例をご紹介
・喪主の挨拶の組み立て方
・夫の挨拶
・妻の挨拶
・息子の挨拶
・親の挨拶
・叔父の挨拶
・葬儀委員長の場合