結婚式の始まりを合図する乾杯の挨拶、それだけに大変重要な役割であり、責任重大な役割でもあります。一般に乾杯の挨拶自体が多少の緊張感を伴うものなだけに、結婚式と言う人生最大イベントでの挨拶は、より緊張感を伴うことは疑いようがありませんよね。
単純に乾杯の音頭をとるだけでなく、多少のスピーチも必要になりますから、緊張は倍増しと言ったところでしょうか。ゆえに、挨拶文ぐらいはしっかり準備しておきたいところです。
そこで今回は結婚式の挨拶で注意すべきポイントを7つに分けて説明します。基本構成から、マナー、使用禁止の忌み言葉までお伝えしますので、挨拶の依頼を受けた際は是非読み返してみてください。ではご覧ください。
結婚式の乾杯の挨拶で注意すべき7つのポイント
基本構成を理解する
まずは基本構成から。
①自己紹介
当たり前ですが、第一位は自己紹介からです。自分の名前、新郎新婦との関係を述べましょう。
例)「ただいま紹介に預かりました~」
などと始めると良いでしょう。②祝福の言葉
次は新郎新婦・ご両家に対してお祝いの言葉を述べます。
例)「ご新郎○○様、ご新婦の○○様、並びにご両家の皆様、本日は誠におめでとうございます」
などと、できれば良いですね。③僭越の陳謝
そして、自分よりも年配のゲストに配慮し、僭越の意を添えます。年長者への配慮を頭に入れておけば忘れませんね。
例)「僭越ながら~」
などと、オーソドックスですがここは無難にいきましょう。④乾杯の告知
いよいよ、告知です。
例)「それでは、二人の今後のお幸せを祈念致しまして~」
と続けると良いでしょう。⑤乾杯の発声
乾杯の発声は、ゆっくりと大きな声で行います。会場全体に伝わらずにタイミングがずれては台無しですからね。
「乾杯!」と格好良く決めましょう。
挨拶は簡潔に行う
結婚式の参加者には年配の方もおられます。皆が立って行う乾杯の挨拶は長いと疲れてしまいますので、簡潔に行うのが基本です。大体ですが、3分以内に収めることができれば合格でしょう。ここを目標に全体を組み立てます。
タイミングは分かりやすいようにする
形式だった場での挨拶、重大な役割、と緊張感を煽る要素は十分ですが、タイミングは余裕を持って計りましょう。挨拶を終えたからとホッとして、「乾杯!」の音頭急いではいけません。「それでは、ご唱和ください」などと、必ず何かしらの合図を送るようにしましょう。一人で行うことだけは避けたいものですからね。
最低限のマナーは押さえる
もう一つ。緊張で余裕の無いところではありますが、乾杯グラスが全体に行きわたっているかなどの確認を怠らないようにしましょう。これらはマナーとも言える基本的な事ですので必ず押さえておきましょう。
忌み言葉は頭に入れておく
日本は言葉に霊力が宿ると考える言霊信仰のある国です。(※口に出したことが実現すると考える信仰のことです)ゆえに、「忌み言葉」と呼ばれる結婚式にふさわしくないとされる言葉があります。
例)終わる・別れる・切る・去る・離れるなど
これらは絶対に使用してはいけない言葉ですので、必ず頭に入れて置くようにします。他にもありますので、スピーチの原文を考える際は、よく調べておくことを推奨します。
年配者への配慮は怠るな
当たり前ですが、結婚式には年配者の方も参加しています。若者の間では許されることでも、年配者の方は不快に感じることはたくさんあります。あまりハメを外した挨拶は避けたほうがいいでしょう。日ごろの友人への感謝を表すためにどうしても行いたいならば、若者のみ参加する二次会などで行うと良いでしょう。
決まり文句は覚えておく
定型化されている決まり文句は覚えて置くと便利です。
例)「ご両家のますますのご繁栄と 新郎新婦の末永いお幸せを祈念致しまして乾杯!」
など、調べると他にもたくさん出て来ますよ。
如何でしょう、結婚式の挨拶は確かに緊張感を伴うものですが、人生最大のイベントの重役でもありますよね。二人のためにも、また両家の親族のためにも、友人・知人を含めた皆の為にも、すばらしい結婚式になるよう良い挨拶でスタートを切りたいものです。その重役の責を全うできるよう、役割を担えると良いですね。
結婚式のあいさつの依頼を受けた際の参考に、また依頼を受けた方の相談役になった際に、当記事が参考になれば幸いでございます。最後にまとめを表記しておきますので、最後の確認にご利用ください。
まとめ
結婚式の乾杯の挨拶で注意すべきポイント
・基本構成を理解する
・挨拶は簡潔に行う
・タイミングは分かりやすいようにする
・最低限のマナーは押さえる
・忌み言葉は頭に入れておく
・年配者への配慮は怠るな
・決まり文句は覚えておく