男女別!結婚式のスピーチ例文5選☆泣ける文章のコツとは


結婚式のスピーチの例文は、書籍やネットなど、様々なところに掲載されていますよね。男女別にいくつかのパターンが用意されていることが多いので、何を話したら良いか迷ったとしても、それらを参考にすればある程度は体裁の整ったスピーチを組み立てることができるでしょう。

しかしそのままの引用では、新郎新婦や親族・ゲストの心を打つことができません。せっかく新郎新婦があなたを信頼してスピーチを依頼してくれたのですから、楽しかった思い出や祝福の気持ちをしっかり表すようにして、印象に残るものにしたいものです。

そこで今回は、男女別に「泣ける」文章のコツを盛り込んだ、結婚式のスピーチの例文をお伝えいたします。コツがわかったら、どんどんあなた流のアレンジをして、素敵なスピーチを組み立ててみましょう。

 

男女別!結婚式のスピーチ例文5選☆
泣ける文章のコツとは

 

結婚式のスピーチの「基本構成」をチェック!

結婚式のスピーチの例文のお話に入る前に、まずはスピーチの「基本構成」についてお伝えします。

《スピーチの基本構成》

1.お祝いの言葉:新郎新婦やその両親に向けたお祝いの言葉を。結婚式に招いてくれたお礼を盛り込んでもOK。

2.自己紹介:自分のフルネームと、新郎(または新婦)との関係を簡単に説明する。

3.エピソード:新郎(または新婦)とのエピソードを述べる。取り上げるエピソードはひとつとする。

4.はなむけの言葉:新郎新婦に向けて、激励の言葉を。

5.結びの言葉:ふたりの末永い幸せを祈る言葉や、祝福の言葉を。

この構成に沿って、スピーチが3分以内にまとまるように原稿を作ります。目安としては800~1,000字程度となります。原稿が出来たら実際に読み上げて時間を計ると良いでしょう。

この後お伝えする結婚式のスピーチの例文は、この基本構成のうち「エピソード」と「はなむけの言葉」、そして「結びの言葉」を取り上げます。

 

男性編:例文① 新郎との「エピソード」

こちらの結婚式のスピーチの例文は「新郎と高校時代からの友人」という設定となっています。新郎の人柄がにじみ出るような「とっておきの思い出」を語ると、誰にとっても感動的に受け止められるはずです。

《「エピソード」の例文》

「○○とは、高校1年の時にクラスメートとして知り合いました。お調子者で女子にはうるさがられ、先生に叱られてばかりの私に対し、○○は寡黙でしたが勉強もスポーツも優秀で、誰からも信頼されるような奴でした。

そんな私たちが親しくなったのは秋の文化祭の準備でのこと。クラス全員で芝居をしようということになり、○○は主役、私はその親友という役どころでした。○○は私の演技に対しダメ出しばかりで毎日言い争ってばかりでしたが、次第に○○の物事に対する真剣さや、私を懸命にフォローしてくれる姿に打たれ、打ち解けていきました。今思えば、文化祭当日には本当に親友になっていたのです。

○○は私のことを『俺にないものを持っててうらやましい』と言ってくれますが、本当はそれは私もずっと思ってきたことでした。○○がいなければ、私は今の私ではなかったと思います」

 

男性編:例文② 新郎新婦への「はなむけの言葉」

はなむけの言葉にはことわざや偉人の言葉が使われる場合もありますが、若年者が使うと取ってつけたような印象を与えてしまうものです。上から目線になってしまいがちな「アドバイス」も考えものですので、新郎新婦の未来を応援するような、素直な思いを伝えてみてはいかがでしょうか。

こちらの結婚式のスピーチの例文は、前の項の「エピソード」に続ける形を想定しています。

《「はなむけの言葉」の例文》

「○○の誠実な人柄は、年月が経った今でも少しも変わることがありません。だからこそ△美さんのような、素敵な女性を人生の伴侶にすることができたのでしょう。△美さん、どうぞ安心して○○についていってください。○○は必ずあなたを幸せにすると、この私が保証します」

 

女性編:例文① 新婦との「エピソード」

こちらの結婚式のスピーチの例文では「新婦と幼なじみ」という設定でお伝えします。この例文でのポイントは「これまで彼女自身に告げたことはありませんが」というフレーズです。きっと新婦がびっくりし、感動すること請け合いです。

《「エピソード」の例文》

「△美ちゃんと私は、幼いころから絵を描くことが何よりも好きでした。外で遊ぶよりも、お互いの家でただずっと絵を描いていた時間が長かったように記憶しています。△美ちゃんは当時から、仕上がりが思ったようにいかないと何度でもやり直して、満足いくまで頑張って絵を描き続ける子どもだったのです。

大きくなるにつれ、私はスポーツに興味を持つようになり、あまり絵を描かなくなってしまいましたが、△美ちゃんは絵を続けて美大に進学、そして憧れの仕事に就きました。これまで彼女自身に告げたことはありませんが、こつこつと好きな絵を頑張り続けて、ついに大きな花を咲かせた△美ちゃんのことを私はとても尊敬しています」

 

女性編:例文② 新郎新婦への「はなむけの言葉」

こちらの結婚式のスピーチの例文では、新郎新婦への激励の言葉に加えて「新郎新婦の結婚話を聞いた時」の心境も盛り込んでいます。

《「はなむけの言葉」の例文》

「○○さんと△美ちゃんは、学生の時からお似合いのカップルだったので、いずれ結婚するだろうと思っていました。実際に結婚すると報告を受けた時には嬉しくてつい叫んでしまい、△美ちゃんをびっくりさせてしまいましたね。でも本当に嬉しくてたまらなかったのです。

これまでも仲睦まじかったおふたりですから、きっと良き家庭を築くことができるでしょう。私もいつの日か、本日のおふたりのような晴れの日を迎えたいと思いますので、その時は先輩としてアドバイスを宜しくお願いします」

 

男女共通:「結びの言葉」の例文

最後になりますが結婚式のスピーチの「結びの言葉」の例文をいくつかお伝えします。スピーチの基本構成は「お祝いの言葉」「自己紹介」と形式的な形で始まりますので、結びの言葉もしっかりと「締めた」方が印象が良くなります。

「最後になりましたが、ご両家とご列席の皆様のご多幸をお祈りし、私からのお祝いの挨拶とさせていただきます。本日はおめでとうございます」

「おふたりの末永い幸せを心よりお祈り申し上げ、私のご挨拶とさせていただきます」

「今後とも変わらぬお付き合いを宜しくお願い申し上げます。どうか末永くお幸せに。本日はおめでとうございます」

 

いかがでしたでしょうか。なお、披露するエピソードについては、事前にスピーチに取り入れても良いかどうか、新郎新婦に事前に問い合わせておきましょう

仕事で慣れていない限り、多くの人の前で自分の話を聞いて貰うのが得意という方はほとんどいらっしゃらないでしょう。誰もが緊張する場面だと思って間違いないので、なるべく落ち着いて、心持ちゆっくりめにハキハキと話すことを心がけます。原稿を読み上げる形にしても構いませんが、あまり視線を落とさないように注意しましょう。

何はともあれ「泣ける文章」のコツとは、あなたが新郎(もしくは新婦)のことをかけがえのない人だと思っていること、そして心からこの結婚を祝福している思いが新郎新婦や両親、ゲストに伝わることに尽きます。その点をきちんと押さえておけば、多少不器用でもきっとみんなの心に残る、素敵な結婚式のスピーチとなるでしょう。結婚式のスピーチの例文はあくまでもヒントとして、あなたにしか語れないスピーチを組み立ててくださいね。

まとめ

結婚式のスピーチ例文を参考にあなたらしいスピーチを作るには

・まずは結婚式のスピーチの「基本構成」をチェックし、原稿を作成する
・「日頃から思っていた感謝の思い」をさりげなくエピソードに盛り込む
・「この結婚はきっと幸せなものになる!」と宣言する
・これまで伝えたことのなかった尊敬の念などを、この機会に伝える
・結婚の報告を受けた時の嬉しい気持ちを伝える
・「結びの言葉」はしっかりと締めたほうが好印象


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