最近は海外で結婚式を挙げるカップルも増えていますが、服装マナーが日本国内とは異なる場合もあり、現地に行ってみてびっくりということも少なくありません。折角の海外挙式ですから、結婚式の服装一つをとっても興味深い文化の違いとして受け入れたいところですよね。しかし、実際挙式の事で頭がいっぱいになると、慌ててしまった結果望んだ形の式にならなかったと後悔する結果になることもあります。
そこで今回は、そんな不安をもつカップルの皆さんへ、人気地域別に検証!海外結婚式での服装マナーをお伝えします。海外の結婚式で日本人が戸惑いがちな服装マナーを理解し、当日は余裕を持って挙式の事に専念できるようにしましょう。そして、素敵な結婚式をあげましょう。
人気地域別に検証!
海外結婚式での服装マナー
ハワイで行うハワイ式挙式はアロハシャツorムームーを着用
海外挙式の会場としてダントツの人気を誇るハワイ。ハワイはいたるところで日本語が通じるほど日本人向けに観光地化されていますので、会場によって日本式かハワイの伝統的なスタイルでの挙式を選べます。日本式の結婚式を望む場合、服装は日本の場合と変わりはありません。ただし、常夏の国なので男性の場合スーツは暑すぎて大変だと感じる場合もあります。ジャケットを外してカジュアルダウンすることが可能かどうか、新郎新婦にドレスコードを確認しておきましょう。
ハワイアンスタイルの結婚式では、列席者の服装は男性がアロハシャツ、女性はムームー(ハワイアンドレス)を着用して参加するのが一般的です。如何にもハワイ!という雰囲気がでて、人気の挙式スタイルですので是非参加者も恥ずかしがらず、結婚式ではハワイの民族的な服装を楽しみましょう。
ドレスコードの指定は新郎新婦側からなされるとは思いますが、もし招待状にドレスコードの記載がない場合は、確認しておくと心強いですね。
ハワイ以外の南国も、アロハやパレオ、ムームーの着用で統一
ハワイの正装であるアロハは、現在観光客向けに南国での正装としても認知されています。ハワイ挙式と同様、結婚式の服装に「日本と同じように」という具体的な指定が無い場合は、アロハやムームー、パレオといった南国をイメージできる服装で出席しましょう。但し、結婚式の列席者に服装の統一感がないと折角の記念写真が締まりませんので、親族や友人間で打ち合わせをして服装を統一するように工夫するとよいですね。
男性の場合、アロハを着用しないのであれば、白シャツにベージュのチノパン、革靴というスタイルも許容されます。明るい色のチノパンはアロハの下にも履くことができ、応用がききますのでスーツという指定が無い場合は準備しておくとよいでしょう。
女性の足元ですが、南国リゾートは砂地も多いためあまりに高すぎるヒールやピンヒールはお勧めできません。適度な高さのパンプスにするか、服装にあうサンダルでも良いでしょう。ただし、ビーチサンダルのようなカジュアルすぎるものはNGです。ややヒールがある、ドレス向けのサンダルを選びましょう。
黒は葬式を連想。欧米の挙式で日本風の黒礼服は避ける
ヨーロッパやアメリカにも、タキシードや燕尾服と言ったブラックのフォーマルウェアは存在しますが、結婚式への参加となると、これら服装はドレスコードの指定がない限り一般的とはいえません。では、スーツスタイルなら間違いないだろうと、黒礼服に白ネクタイという日本で鉄板のスタイルを選びたくなりますが、これは海外挙式でNGです。
黒いスーツは喪服を連想させるため、海外の結婚式では好まれる服装ではありません。
海外の結婚式で男性が着用するスーツのカラーはネイビーが圧倒的に多いです。結婚式だけでなく、ビジネスシーンやオペラ鑑賞といったややフォーマルなイベントでも、ネイビーのスーツは活躍します。もちろん、ネクタイはスーツやシャツに合わせたオシャレなデザインでOKです。もし、出席予定の男性ゲストが日本式の黒い礼服を準備しようとしていたら、結婚式に望ましい服装ではないと教えてあげるとよいですね。
アメリカは屋外挙式が一般的。サングラスの着用もOK
アメリカは、カジノ有り、レジャーランドありとハネムーンを兼ねた海外挙式では人気の国になります。アメリカで結婚式に出席する際の服装に、日本のような堅苦しい決まりはほとんどありません。それよりも、列席者の間で統一したドレスコードが重要になります。ブラックタイ着用でとあれば、挙式の時間帯に応じてタキシードや燕尾服を着る必要があります。友人どうしてテーマカラーを決めて、それに沿ったドレスを着用するという遊び心たっぷりの演出も海外ならではですね。
そして、アメリカでは屋内よりも屋外で挙式をあげるのが一般的です。そのため、日中の挙式では目を保護するためサングラスを着用する列席者も多数存在します。海外挙式をする日本人も同様、日差しがきつい場合はサングラスを着用しても大丈夫。感覚的にはとても失礼に思うかもしれませんが、郷に入っては郷に従えの精神で、海外挙式を堪能しましょう。
いかがでしたか。海外結婚式はハネムーンを兼ねることもでき、非常に人気がありますが、全てにおいて日本式の服装で大丈夫というわけではなく、現地の流儀に合った服装をすることが大切だということが分かりましたね。特に冠婚葬祭に万能な黒い礼服という発想は日本独自のものなので、注意が必要です。ちょっと仕立ての良いネイビーのスーツはビジネスシーンでも活用できるので1着持っていると重宝します。
また、写真撮影をした時に列席者の衣装がちぐはぐではまとまりがなくなってしまいますから、招待する新郎新婦側がきちんとドレスコードを指定し、列席者はそのドレスコードを守って参加するということが大切です。今回お伝えした服装マナーの知識を活用して、是非素敵な一生ものの海外ウエディングにしましょう。
まとめ
人気地域別の海外結婚式の服装とは
・ハワイ式挙式は現地の正装であるアロハシャツorムームーを着用
・南国では、アロハやパレオ、ムームーの着用で統一する
・黒は葬式を連想するので日本風の黒礼服はNG
・屋外挙式ではサングラスの着用もOK