花嫁の手紙は、披露宴の中ではクライマックスとも言えるシーンですよね。家族や友人の感動的な花嫁の手紙に、思わず涙してしまった方も多いのではないでしょうか。
しかしいざ自分が花嫁となり手紙を読む時には、「涙よりも楽しさを演出したい!」と思う方も増えてきました。中には湿っぽさを避けるため、花嫁の手紙をカットする新郎新婦もいるほど…。
ただ、せっかく両親に感謝を伝える事ができる機会。家族だけではなく参列したすべての方々の心が明るくなるよう、花嫁の手紙を楽しく構成して読み上げれば、ユーモラスな中にも、温かな感動が伝わりますよね。
そこで今回は、花嫁の手紙を楽しく、しかも感動的にまとめるための様々なポイントやアイデアをお伝えします。
花嫁の手紙も面白く☆
楽しくて感動的に仕上げるコツ
花嫁の手紙ポイント① 「楽しいエピソード」
花嫁の手紙は個人宛てという形を取りながらも、実際は参列したすべての方々にも内容がきちんと伝わるものである必要があります。そのためには、花嫁の手紙で「何を一番伝えたいか」をきっちり打ち出し、構成に沿ってまとめる事がポイント。
【 花嫁の手紙、大まかな構成 】
★ ①書き出し→②エピソード→③結び
…となります。
花嫁の手紙、エピソードで困ったら
ただ、エピソードでは内容に迷う方もしばしばあるもの。
【 花嫁の手紙、エピソード 】
① エピソードは一般的に、小さい頃~これまでの親との印象的な思い出です。
② その思い出から感じ取ったことなどを書いてください。
③ 最後の前項③にあった結びで、それに対する「感謝の気持ち」や「今後の抱負」などを述べるようにすると、きれいにまとまった文章に!
エピソードがなかなか思い浮かばない場合は、例えば「親のこういうところを尊敬しているので、自分もこうありたい」など「一番伝えたいこと」を考えてから、それを象徴するようなエピソードを探すと、構成しやすいかもしれません。
エピソード選びの大切さ
その時のエピソードがユーモラスなものや微笑ましいものなら、自ずと楽しい雰囲気にまとまりますし、感動的なものならば涙を誘うものになるのがエピソードトーク。
【 花嫁の手紙を楽しいものにしたいなら 】
★ そういった意味で「面白く・楽しく」まとめたい場合は、当たり前かもしれませんが楽しいエピソードを探すのが一番!
・ 自分ひとりの判断で「楽しいか・楽しくないか」が上手く判断できなければ、兄弟姉妹や友人と検討してみるのも、一つの方法です。
手紙のポイント② 楽しく伝えるために
花嫁の手紙は、600~800字ほどが適当。少しゆっくり目に読んで、3分以内に納まるのが最も適した長さと言われています。確かにあまりに短くては素っ気ない印象を与えてしまいますし、長すぎると聞く側=ゲストが飽きてしまうのではないでしょうか。
花嫁の手紙を下書きしてみたら、楽しく伝えるために、以下のような内容が含まれていないかをチェック!
【 花嫁の手紙、チェック事項 】
・ いわゆる「内輪ウケ」のエピソードになっていないか…。(当事者にしかわからないお話は、聴く人をしらけさせてしまいます。)
・ 誰もが傷つかない内容になっているか。(例えば「誰かが失敗をして、それが面白かった」的なお話では、その「誰か」を傷つけてしまうので注意。)
ちなみに、あまりに自虐的な内容も、人によっては不快に思う可能性があるので注意!
・ ウケ狙いに徹していないか。(楽しさや面白さを追求するあまりに、ギャグなどを多用するのは「花嫁」としての品格を下げてしまうことに。)
・ 「忌み言葉」が含まれていないか(「分かれる」「切れる」などの別離を思わせる言葉や「たびたび」「ますます」「再び」などの「重ね言葉」が含まれていないかを確認。)
このように「楽しく伝える」には、誰もが不快にならないよう、細心の注意を払うことが大切と言えるのです。
演出のアイディア② 新郎にも手紙を読んで貰う
ここで会場が和むアイデア!花嫁のみの手紙で終わると見せかけて、「ここで新郎からも手紙がございますので、もう少々おつきあいください」と、新郎からも手紙を読んで貰うサプライズはいかがでしょうか。
「新郎が手紙を読む」のは最近少しずつ増えている演出方法。新婦が手紙を読み、新郎が謝辞を述べて、披露宴をお開きとするという流れが一般的ではありますが、新郎が自分の言葉で親に感謝の意を伝える、というのもなかなか素敵!
【 花嫁の手紙、新郎が読むポイント 】
・ 新郎が謝辞を述べるなら、手紙と内容がかぶらないようにする。
・ 前項の「手紙のポイント②」同様に、内容に注意して文章を構成。
…ということが挙げられます。
サプライズ演出としても印象的なこの方法、おすすめです。
いかがでしたでしょうか、花嫁の手紙で楽しく・面白くを心がけるとしても、やはり結婚式ですので一定の「品格」を崩してはならないのが難しいところ。
しかしそれを踏まえた上で、楽しいエピソードを織り交ぜたり、お伝えしたようなちょっと意外な演出をしてみたら、心に温かく残る感動的な花嫁の手紙になることが多いです。
花嫁の手紙も、ただ便箋に綴るだけではなく、最近では感謝状風にフレームや台紙にセッティング。読み上げたらそのまま両親にプレゼントする演出も人気!
この方法なら写真を添えたり、インテリアに合うようにおしゃれにセッティングするなど、また様々なアイデアが生まれそうです。
いずれにせよ、大切なことはあなたが親や手紙の内容を聴いてくれる方々に「何を最も伝えたいか」ということ。注意しなければならないこともありますが、あなた自身の言葉で、あなたらしい花嫁の手紙を綴ってみてください。
まとめ
花嫁の手紙を楽しくする、いくつかのコツ
・基本の構成に従って準備をする
・楽しいエピソードを中心に置く
・伝えたい事からエピソードを探す
・「誰もが」楽しい内容かをチェック
・新郎にも手紙を読んで貰う演出も素敵