面接は退室まで気を引き締めて!印象アップのポイントとは


面接の退室マナーは一度理解すると、簡単ではありますが、一連の面接の流れでは、緊張するなかで終りが見えてくる場面でもあり、気が抜けがちな落とし穴があります。長い面接にもなると、ついつい、「以上で面接は終了です。」のひと言で、ホッとしてしまうのかもしれません。

けれどもいざビジネスマンとなった時、商談の最後で気を抜く訳にはいきませんよね。もちろん面接官も、面接の退室時の所作まで、しっかりとチェックしています。さらには最後のイメージは、最も印象的な余韻として、面接官に残るもの。

できることなら最後までスマートな面接の退室マナーで終えて、良い印象を余韻として残したいですよね。そこで今回は、最後にバッチリと決まる、面接の退室時の一連の流れとマナーを、順を追ってお伝えします。

 

面接は退室まで気を引き締めて!
印象アップのポイントとは

 

面接の退室のタイミング

就職活動での面接マナーは、ビジネスマナーの入り口。何も知らない状態から多くのことが詰め込まれるために、「面接の退室」だけにスポットを当てると、意外と落としている部分が多いものです。

【 面接の退室のタイミング 】

★ 「以上で、面接は終了です。」の言葉で、面接の退室の一連の流れになります。

・ 諸説ありますが、まずは着席した状態で「本日はありがとうございました。」と伝えてから、一礼して立ち上がります。

 

椅子の横に立つ

面接の退室時、椅子に座った状態で「本日はありがとうございました。」と伝えてから一礼をした後、そのままドアに向かうのは正確には正しくありません。まず、椅子の横に立ってもう一礼する必要があります。

【 椅子の横に立って、一礼 】

★ 椅子の横に立って「失礼いたします。」と伝えた後に、また一礼します。

・ 45度の礼は深いお辞儀になりますが、ここでは30度ほどの礼を意識すると適切です。腰から曲がるように、美しいお辞儀を心がけてください。

「失礼いたします。」と伝える前、一礼をした後、それぞれに一拍置くような気持ちで面接官の目を見ると、礼儀の良い印象を与えます。

 

ドアの前に立つ

面接の退室時の一連のマナーでは、席を立つ、ドアまで歩く、ドアを開ける…と、細やかな動作が入ります。そのひとつひとつで区切りを付けるように、一礼が入るなどするため、くどいようにも思えますが、ドアの前でも立ち止まります。

【 ドアの前に立って、振り返り一礼 】

★ 「失礼いたしました。」と伝えて一礼します。

・ ドアを開ける手前で振り返り、面接官の方を向いて目を合わせて伝えてください。その後、一礼した後にドアを開けます。

 

ドアはゆっくりと開ける

緊張が続く面接最後の退室だけに、最後の最後で気を緩めがちですが、ここは落ち着いてゆっくりとドアを開けてください。

【 面接の退室時のドアの開閉 】

★ 静かにゆっくりと、ドアを開け閉めする。

・ ドアを開けて面接の退室を終えた後、もう一度室内の面接官の方を向いて、会釈をします。それからゆっくりと、音を立てずにドアを閉めるとバッチリです!

 

案内する方がいる場合

以上が面接の退室での一連の流れなのですが、面接会場に案内係がいるなど、従来とは違ったパターンもありますよね。このような場合にはつい、戸惑ってしまいがちですが、基本は同じだと考えて、落ち着いて対処をしてください。

【 面接会場で案内の方がいる場合 】

★ ドアを開けていただいた場合にも、ドアの開閉前後のマナーは同じです。さらに案内係の方に、「ありがとうございました。」と会釈をしてください。

同じく面接会場にドアがなかった、と言う場合でも、会場が出る前に「失礼しました。」と一礼をして、会場から出てまた振り向き一礼、の流れは同じです。

 

面接の退室後も気を抜かない!

とても緊張する面接。案外退室後に気が抜けて、失敗してしまうケースが多いです。「知り合いと来ていないから、余計なおしゃべりはしない!」と思っていても、気が抜けている様子は、傍目からは良く分かるものなのです。

【 面接の退室後の諸注意 】

★ ため息や友人とのおしゃべりを避ける。

・ 友人とのおしゃべりが禁物なのは分かるはずですが、案外見受けられるのが、退室後の「ため息」です。

「ふぅ~!」と大きな音(声)でため息をついていたり、これまでビシッとしていた姿勢が、途端にダラッとなってしまう方々は多いです。

 

一連の動作がスムーズにできるために

この面接の退室時の一連の動作、簡単ではありますが、自分が評価される面接と言う緊張する場面で、普段は慣れないマナーだけに、違和感があります。

【 スムーズな動作を心がける 】

★ 事前に何回か練習をすると、当日余裕ができる!

・ 体が自然に動くように、事前に何度も練習をすることで、緊張していても勝手に動いてくれるはず。事前に対策できる部分は対策して、余裕を持って当日に挑んでください。

ぎこちなくロボットのように動くのは不本意ですよね。自然でスムーズな動作ができるよう、練習をしてみてください。

 

いかがでしたでしょうか、多くの面接時のマナーや文言、受け答えのなかでは、たかが面接の退室マナーかもしれません。けれども、第一印象とともに、後々余韻が残る大切なシーンが、この面接の退室時なのです。

練習をして体に覚えこませ、自然な流れで面接の退室マナーができれば、余裕がある分だけ、面接官とのアイコンタクトも可能です。「ありがとうございました。」の気持ちを込めたアイコンタクトは、実は相手にもその想いが伝わるもの。「目は口ほどに、物を言う。」のです。

反対に緊張して「どうだったけ…。」と面接の退室マナーを思い出しながら目を合わせても、相手にあなたの熱意が伝わらないばかりか、その緊張や焦りが伝わってしまうことになるのです。ぜひ、余裕あるスマートな面接の退室で、余韻を残してください!

 

まとめ

好印象を残す面接のポイント

・「以上で、面接は終了です。」が退室のタイミング
・椅子の横に立って「失礼いたします。」
・ドアの前で「失礼いたしました。」と一礼
・ゆっくりとドアを開け、出てから部屋を向き会釈
・案内係がいる場合には、係の方にもお礼を伝える
・退室後も気を抜かず、私語やため息などを避ける
・事前に何回か練習をすると、当日余裕ができる


連記事