葬式香典の表書きやお悔やみ手紙の書き方、7つのポイント

 葬式香典の表書きやお悔やみ手紙の書き方、7つのポイント

お葬式の香典は、参列する際にまず準備をするものです。葬式の香典は、家族を亡くされた方達への支援、またお世話になった故人への恩返しの気持ちなど、さまざまな意味を持っています。そして通常お葬式の香典は、不祝儀袋に包みます。また参列できない場合は、後日にお悔やみの手紙と共にお香典を郵送するのが一般的です。

知人が亡くなった時に、お渡しするのがマナーとされている、お葬式の香典ですが、実は不祝儀袋の表書きお悔やみの手紙には、細かいルールが存在します。今まで当たり前として用意してきましたが、キチンとマナーを守れているか、気になる人々も多いかもしれません。

そこで本記事では、突然の訃報でも間違えない、お葬式の香典の表書きや、参列できない時のお悔やみの手紙の書き方を、7つの項目に分けてお伝えします。不祝儀袋に記載する内容、お悔やみの手紙の書き方など、最低限抑えておきたいポイントをお伝えしますので、ご参考ください。

 

葬式香典の表書きやお悔やみ手紙の書き方、
7つのポイント

 

お葬式の香典で必須の、不祝儀袋の使い分けマナー

お葬式の香典に使用する不祝儀袋の用途は、故人の宗教によって異なる場合があります。もし亡くなった方の宗教をご存知なのであれば、その宗教に合った用途を使用します。

■ もし不明な場合は、「御霊前」と記載しましょう。

「御霊前」は、すべての宗教に対して使用できる用途です。

【不祝儀袋の表書きマナー】

・「御香料」「御香典」の表書きは、仏教であれば使用できる場合もあります。
・「御香料」「御香典」は、キリスト教では使用できません

このような理由から「御霊前」と記載して、間違いのないように配慮する方法が安心です。

 

お葬式の香典の表書きのマナーとは

■ お通夜、またお葬式に使用するお香典の不祝儀袋は、基本的に薄めの墨で書きます。

地域によっては黒い墨でも問題がない所もあるようですが、お年を召された方は気にされる方もいらっしゃいます。そのため、用途などは薄墨で書くようにしましょう。最近では、お香典用として薄墨の筆ペンも文具店などで販売されています。

【お葬式の香典の表書きが薄墨である理由】

・「悲しみの涙で墨が薄まった」
・「突然のことで墨をする時間がなかった」

という意味があります。

 

立場によって違う会葬者の記載方法とは

不祝儀袋の水引きの下の部分には自身の名前、つまり会葬者を記載します。ご自身のみである場合は、中央にフルネームで記載しましょう。個人でお出しする場合はこれで問題ないのですが、複数でお出しする場合には、表書きにルールがあるので、そのマナーに則ります。

【複数でお葬式の香典を出す場合】

■ 連名である場合、不祝儀袋に記載する名前は3名までです。

目上の方を一番右に、続いて中央、左側と立場によって位置を決めます。

【お葬式の香典を、4名以上で出している場合】

・表書きには「〇〇会一同」というように、団体の名前を記載します。
・そして、別途紙を用意し、その紙に一人一人の名前を記載します。

会社関係者のお葬式の香典の場合など、部署内で合同で出す事例は多いです。突然の訃報の場合、初めての頃は駆けつけることもありますが、一度上司や同僚に相談すると得策です。部署内で代表者が参列する事例も多いため、社内の人々の意見と歩調を合わせて、参列します。

 

中袋がある場合と中袋がない場合の表書き

■ お葬式のお香典は、基本的に中袋に会葬者の名前や住所金額を記載します。

しかし、最近では中袋が入っていない不祝儀袋も販売されているようです。地域によっては、中袋を使用しないという場合もあるようです。

【中袋が無いお葬式の香典を出す必要がある場合】

・不祝儀袋の裏、左下に住所や金額などを記載すると良いでしょう。

金額は旧字体の漢数字を使用します。中袋に記載する場合には、表面に金額を書き、裏面に名前と住所を記載します。不祝儀袋はお出しする金額に見合ったものを使います。

【旧字体の数字】

壱(一)、弐(二)、参(三)、また阡(千)、萬(万)など。

冠婚葬祭の場面では、このような漢数字を用いてください。

 

お葬式の香典には、お悔やみの手紙を添えて

もしお葬式に参列できなく、後日お香典を郵送する場合は、お悔やみの手紙を同封することがマナーとされています。そしてお悔やみの手紙には、使用するべきではない忌み言葉があります。


【お悔やみの言葉に不適切な忌み言葉】

・「死亡」、「生存」、「生きているころ」など。

直接的な表現は避けましょう。このような言葉は別の表現に置き換えます。また直接的な言葉以外にも、繰り返される言葉は避けて言葉を選びます。「だんだん」なども繰り返しの表現ですね。

【忌み言葉の代わりの表現】

・「ご逝去」、「ご生前」、「お元気でいらした頃」などを代わりに使用します。

 

通常の手紙とお悔やみの手紙の違い

通常、手紙を書く際、「拝啓」など頭語と呼ばれる言葉を文頭に記載します。このような通常ではマナーとして適切な手紙のルールも、お葬式の香典に添える、お悔やみの手紙ではマナー違反となるものが多くあります。

【お悔やみの手紙ならではのマナー】

・ お悔やみの手紙には、「拝啓」などの頭語は必要ありません
・ 季節の挨拶なども記載しないのがマナーです。

例えば、「このたびは〇〇様のご逝去の報に接し、いまだに信じられない思いでいっぱいです。」など、お悔やみの言葉から始めましましょう。

 

お悔やみの手紙に必要な3つの内容とは

お葬式の香典を郵送する際に添える、お悔やみの手紙の大きなポイントは大きく3つあります。


【お葬式の香典に添える手紙の、3つのポイント】

・ 故人や遺族の方々へ「お悔やみのことば」を述べる。
・ 葬儀に参列できなかった「お詫びのことば」を述べる。
・ 最後に遺族の方々を気遣い、「励ましの一言」を伝える。

まず、「このたびの悲報を知り、あまりに突然のことで呆然としております。」というお悔やみの言葉から始まり、「やむを得ない事情がございまして、ご葬儀に参列することがかないませんことを、どうぞお許しください。」というお詫びの言葉。

そして、「お力を落とすことのなきようお祈り申し上げます。」という励ます一言です。この3つをポイントに作成すると良いでしょう。

 

いかがでしたでしょうか。今回は葬儀に参列できなかった人々がおさえたいマナーとして、お葬式の香典の正しい表書きをお伝えしました。また、葬儀に参列出来なかった時、後から送る香典に添える、お悔やみの手紙の基本事項もお伝えしています。

大切な家族を亡くされたご遺族は、大きな悲しみの中おり、不安定な状態です。失礼にあたらないよう、マナーのあるお香典の表書きやお悔やみの手紙を心がけましょう。遺族の方々への言葉掛けや、お悔やみの手紙では、あまり感傷に浸って遺族の悲しみを刺激しないことが、最低限のマナーです。

ある程度冷静に、個人との思い出やエピソードをさらっと伝えつつ、今の遺族の方々の気持ちに寄り添えるような、前向きなひと言を添えてください。

また、香典の表書きやお悔やみの手紙は、突然書かなければいけない場面がやってきます。そのため、日頃から十分な知識を持っておくことが、必要といえるでしょう。

 

まとめ


お葬式の香典の準備の仕方と、お悔やみの手紙を書くポイント

・間違えないで!不祝儀袋の用途は「御霊前」が基本
・実は意味がある。通夜と告別式の香典は薄い墨で
・会葬者の名前は立場によって記載の仕方を変える
・中袋が無いときは裏に住所や金額などを
・同封するお悔やみの手紙は忌み言葉に気を付ける
・お悔やみの手紙の頭語は記載する必要なし
・「お悔やみのことば」「お詫びのことば」と「励ましの一言」を心がける


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