通夜の焼香マナーの基本。葬式前から押さえる作法とは

通夜の焼香マナーの基本。葬式前から押さえる作法とは

通夜には焼香をする場面が必ずあります。どんなに参列者の多い通夜であっても、喪主側から特別な指定がない限りは、参列した人は全員焼香をするのです。しかし、通夜の焼香の作法やマナーは学校では習いません

いざ、行ってから通夜の焼香の順番が回ってきた時に、何も予習をしておかないと困ります。

葬式は、ある日突然知らせがやってきて、行くことになります。そのため、仕事などのスケジュールの調整や喪服、靴、バッグの準備などに気を取られて、つい、通夜での焼香のマナーをチェックするのを忘れてしまうという人が多いのではないでしょうか。

そこで、いつ葬式があっても困らないように、通夜における焼香マナーの基本を6つのポイントに分けて解説します。



 

通夜の焼香マナーの基本。
葬式前から押さえる作法とは

 

焼香の種類


通夜での焼香というと、順番に並んで自分の順番が来たら前にでて焼香をするものと決めつけている人は多いのではないでしょうか。しかし、焼香の方法は主に3つあるのです。

【 通夜での焼香の種類 】

① 一般的に多くある立って順番を待ち、焼香を行うことを立礼焼香と言います。

② その他に、座って焼香を行う座礼焼香

③ 順番に参列者同士で焼香の炉を回して行うことを回し焼香と言うのです。

焼香には、このような3つの方法があるということを事前に知っておけば、通夜の会場に行って面食らうことがありません。

 

立礼焼香の手順


大人数が参列する葬儀場など、ある程度大きな会場で行われる通夜での焼香は、「立礼焼香」の方法を取ります。

【 通夜での焼香:立礼焼香 】

■ 土足で会場に入り、そのまま立って並んで焼香の順番を待ち、自分の順番が来たら、前に進んで一礼、また進んで喪主と故人の家族に礼をします。

・ それから一歩前にでて遺影に一礼をしたら、焼香をするのです。

焼香を済ませたら数珠を持って合掌し、目を開け遺影をまた見て一礼、一歩下がって故人の家族に一礼、そして席に戻る、もしくは退場の列に進みます。

 

座礼焼香の手順


畳がある和室で営まれる通夜では焼香の方法が、座って焼香をする座礼焼香である場合が多くあります。

【 通夜での焼香:座礼焼香の手順 】

■ 座礼焼香では、自分の順番が来たら、立って焼香に向かわずに正座をしたまま、両手をこぶしのように握り、体を少し浮かせながら前に出ます。

・ 僧侶に一礼した後に、祭壇の手前にある座布団に座り、故人の家族に一礼遺影に一礼をし、焼香をします。

焼香が終わったら、数珠を持って合掌し、正面を向き正座したまま再び体を浮かせて座布団から降り、祭壇、僧侶、故人の家族の順番に一礼をして、自分の座布団に戻ります。

 

回し焼香の手順


参列者が少ない自宅で営まれる通夜では焼香の方法が、回し焼香です。回し焼香というのは、お盆の上に乗せられた香炉を参列者の間で順番に回して焼香をする方法です。

【 通夜での焼香:回し焼香の手順 】

■ 順番に香炉が乗ったお盆がまわってきますので、自分に回ってきたら、回してくれた方に一礼をしてお盆を受け取ります。

・ 自分の膝の上にお盆を乗せて、遺影に一礼をしてから焼香をするのが作法です。

焼香が終わったら数珠を手に持って合掌をし、お盆を両手で持って次の人に回します。

 

宗派ごとの焼香の違い


通夜の焼香には、宗派によってやり方に違いがあります。

【 通夜での焼香:宗派の違い 】

・ 天台宗では、焼香の回数は3回が一般的ですが、回数に明確な決まりがないため、変動する場合があります。

・ 真言宗では3回

・ 浄土宗では2回もしくは3回…。

僧侶や通夜を行う家の考え方によって異なってきます。

このように宗派によって焼香の回数は異なるものの、故人が何の宗派か事前にわからなければ、当日、前の人が焼香をするのを良く見ておくと安心です。前の人の真似をすれば間違いありません。

 

通夜に欠かせない数珠


通夜の焼香の時に欠かせないのが数珠です。数珠を持参するのは常識だと知っていても、つい当日忘れてしまうことがありますので、葬儀用のバッグに入れておいたり、喪服と一緒に収納しておくことをおすすめします。

【 通夜での焼香:数珠の使い方 】

■ 数珠は、焼香のあとに手に持って合掌をします。

・ 親指以外の4本の指にかけるようにして親指で挟み込みます。ふさがある数珠の時には、ふさを下に垂らします

 

いかがでしたでしょうか。通夜では焼香がつきものです。会社の同僚のご両親や友人のご両親など直接面識はないけれど、付き合い上、通夜に参列しなければいけないことは多々あるはずです。

このようなケースでは、当事者意識がないまま、なんとなく葬儀場に足を運んでしまい、いざ焼香をする時になって混乱してしまう事が多いのではないでしょうか。

しかし、焦ることはありません。通夜での焼香というのは、宗派によって異なる方法を間違わなければ問題ないのです。今回解説したように、焼香には種類や回数の違いがありますが、いずれも前の人の焼香を見ていれば当日その場で正しいマナーを確認することが出来ます。

通夜での焼香マナーでは、焼香の基本的な動作を知っておくこと、数珠を忘れずに持参することがポイントとなります。今回解説した焼香マナーを事前に押さえておいて下さい。

 

まとめ

通夜でお焼香をする時に気をつけるポイント

・焼香の種類は3つあってそれぞれやり方が異なる
・最も一般的な立礼焼香とは立って焼香をおこなう事
・畳がある和室で座って焼香をする座礼焼香
・自宅でのお通夜の時には回し焼香という焼香の方法がある
・宗派によって異なる焼香の回数は前の人を見て習おう
・お通夜の時には数珠を忘れずに持って行こう