退職の挨拶☆送別会や朝礼、7つのシーン別文例集

退職の挨拶☆送別会や朝礼、7つのシーン別文例集
退職の挨拶は、案外どのようにしたら良いのかと迷う方は多いですよね。2~3人の小さな職場でしたら、ひとりひとりに礼を尽くした退職の挨拶も可能です。けれども、例えばオフィスのフロア全体の朝礼などで退職の挨拶をするケースはどうでしょう。

このような場合には、前もって準備をしていないとなかなか的確な言葉が出てこないもの。さらに取引先やお客様への挨拶文も、文章の組み立て方が難しく感じられます。

そこで今回は、そんな折に役立ちそうな7つのシーン別の文例をご提案します。ポイントから先にお伝えしますと「職場の人々への感謝と、今後の発展を願う言葉」「今後に向けての自分の決意」を盛り込んでおけば、多くの場合は上手く心が伝わります。

「この職場での最後の仕事」と思って、今回の記事を参考に心のこもった挨拶を心がけてください。

 

退職の挨拶☆
送別会や朝礼、7つのシーン別文例集

 

シーン1 繋がりのあるセクションの上長への挨拶

があるセクションで働いているとして、同じ社内の別のセクションと密に繋がっているなら、そこの上長に直々に退職の挨拶をすることをおすすめします。

★ 退職の挨拶のタイミングは、あなたの退職届が受理されて、社内報などでオープンになった段階で良いでしょう。

上長の手が空いている時間帯に、手短にその旨を伝えます。

<別セクションの上長への退職の挨拶文例>

突然申し訳ございません、○○課の春野です。

社内報にて発表されましたが、3月31日付で一身上の都合により退職する運びとなりました。

これまでご指導を頂きありがとうございました。こちらを去った後も教えて頂いたことを忘れず頑張っていく所存です。

退職まではあと少々時間がございますが、それまでご迷惑をお掛けしないよう引継ぎを行いますので、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

失礼いたしました。」

 

シーン2 社内全体へメールでの退職の挨拶

決まったらすぐに話したい気持ちもあるかもしれませんが、シーン1同様、退職の挨拶のタイミングオープンになった時点で伝えるようにしてください。

<社内全体へのメールでの退職の挨拶文例>

「お疲れ様です。○○課の春野です。お仕事中にメールにて失礼いたします。

この度一身上の都合により、3月31日付で退職をすることになりました。皆さまに常に支えて頂いたことを心より御礼申し上げます。

今後はこれまで学ばせて頂いたことを、新しい道で活かすべく努力を重ねたいと存じます。

なお、業務は夏川に引き継いでおりますが、何か不備などがございましたらご連絡を頂ければ幸いです。

何卒宜しくお願い申し上げます。」

 

シーン3 取引先・お客様へのメールでの退職の挨拶

取引先やお客様にも忘れずに、退職の挨拶をします。時期は退職の1週間前が目安です。

<取引先やお客様への退職の挨拶文例>

「△△株式会社 営業部 秋山様

いつもお世話になっております。株式会社フラワー営業部の春野です。

私事ではございますが、3月31日付で退職をする運びとなりました。秋山様にはお力添えを頂き、心より感謝しております。

今後の進路は未定ではありますが、学んだことを活かしつつ新しい道に進むことができるよう、努力を重ねる所存です。

私の後任には同じ部署の夏川があたる予定です。今後ともご指導ご鞭撻を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

本来ならば直接お伺いするべきところですが、取り急ぎメールにて失礼いたします。」

 

シーン4 朝礼での退職の挨拶①

こちらの項目と、次のシーン5では「朝礼での挨拶」の文例をお伝えします。今回は同じセクション内で行われる朝礼での退職の挨拶です。セクション内と言うことで、より現在の状況を詳細に記した退職の挨拶がおすすめです。

<朝礼での退職の挨拶文例>(セクション内)

「皆さま、おはようございます。この度一身上の都合により、3月31日付で退職をすることとなりました。

プロジェクトの道半ばで退職をすることにあたっては、皆さまに多大なるご迷惑をお掛けすることになり、誠に申し訳ございません。

こちらでお世話になってから5年間、あっという間でした。

常に皆さまに支えられ、たくさんの貴重な経験をさせて頂きましたことは、私のこれからの人生の大きな原動力になると確信しております。心から御礼申し上げます。

今後は学んだことを活かすべく、新しい道で頑張っていく所存です。何かの折にまた、お世話になることもあるかもしれません。その時はどうぞ宜しくお願い申し上げます。

最後になりますが、皆さまのますますのご活躍とご健勝を祈りつつ、私からのご挨拶とさせて頂きます。

5年間、誠にありがとうございました。

 

シーン5 朝礼での退職の挨拶②

この項目での朝礼の退職の挨拶は、同じセクションだけでなく、別セクションの社員も参加している朝礼を想定した退職の挨拶文です。過去の大きな仕事を事例に出して、その感謝を改めて述べる構成が好感が持てます。

<朝礼での退職の挨拶文例(別セクションの社員も参加する場合)>

「皆さま、おはようございます。○○課の春野です。

この度一身上の都合により、3月31日付で退職をすることとなりました。

5年前に○○課に配属されて以来、皆さまには大変お世話になりました。個人的な思い出としては、2年前のプロジェクトの成功が印象深く心に刻まれております。

あの時は私がミスを侵し、皆さまに多大なるご迷惑をお掛けしながらも常に励まして頂き、何とか乗り切ることができました。皆さまのお力なしでは私は駄目になっていたことでしょう。

今改めて、心より御礼申し上げます。

今後はこちらでの貴重な経験を次の道で活かすべく、努力を重ねる所存です。また何処かでお会いした折には、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

最後になりますが、皆さまのますますのご活躍と今後のご発展をお祈りし、私からのご挨拶とさせて頂きます。

誠にありがとうございました。」

 

シーン6 送別会での挨拶①

シーン6では、朝礼での退職の挨拶よりも、よりカジュアルなセクション内での送別会のシーンを想定した退職の挨拶例文です。

より気心が知れたセクション内での送別会の席であることで、よりフランクに話しができる席では、職場を離れる寂しさを少し語っても、問題はありません。

<同じセクション内での送別会での退職の挨拶文例>

「皆さま、本日は私のために貴重な時間を割いて頂き、誠にありがとうございました。

こうして楽しく過ごしていると、こちらを去っていくことが心から寂しく感じられますが、私自身時間をかけて決めたことですので、前を向いて頑張っていきたいと思います。

またどこかでお会いすることもあるかもしれませんが、その折にはどうぞ宜しくお願い申し上げます。

皆さまの今後のご健康とご活躍を心よりお祈り申し上げます。

本日はありがとうございました。」

 

シーン7 送別会での挨拶②

今回は同じ送別会でも他のセクションの人々が集まる席での、退職の挨拶の例文をお伝えします。具体的な事象と言うよりは、その会社に勤めている間に受けた恩義を真心込めて伝える文言がおすすめです。

<他のセクションの人々も交えた送別会での退職の挨拶文例>

「皆さま、本日はお忙しいところ、私のためにこのような盛大な会を催して頂き、誠にありがとうございました。

5年前、私が○○課に配属になった時も、同じこの場所で歓迎会を開いて頂きました。そこからまた旅立っていくと思うと感慨深いものがございます。

短い時間でしたが、皆さまからは多くの物事を教えて頂きました

時にはお叱りも受けましたが、そのひとつひとつが、私をなんとかこの仕事でやっていけるように引き上げてくれたのだと思い、大変感謝しております

今後もこちらで教わったことを忘れずに、新しい道で頑張っていきたいと存じます。

最後になりますが、皆さまのますますのご活躍とご発展をお祈りし、私からのご挨拶とさせて頂きます。

本日は誠にありがとうございました。」

 

7つのシーン別の文例集はいかがでしたでしょうか。退職理由は人により様々です。中には仕事が合わなかったり、社内の人間関係などに苦しみ「ネガティブな退職」となる方もいらっしゃるかもしれません。

仮に実際の理由がそうであっても、決して不満を口に出さないように挨拶をするのが、去る時のルールでもあります。人はどこで繋がっているかわかりませんし、あなたの発した不用意な一言が、後々さらにあなたを苦しめたり、時には足を引っ張ることになってしまうかもしれないからです。

職場での素晴らしい経験も辛い経験も、皆あなたの人生の糧となります。優れた上司がお手本になることもありますが、意地悪なお局様も反面教師として、いろいろなことを教えてくれたに違いありません

それらの経験を与えてくれた人々に感謝をしつつ、心をこめて挨拶をすることをおすすめします。そして新しい世界へと進める第一歩としてください。

まとめ

送別会や朝礼で、退職の挨拶をする時には

・繋がりのあるセクションの上長へはオープンになってから
・社内全体へメール挨拶も、オープンになったタイミングで
・取引先・お客様へのメール挨拶は、1週間前が目安
・セクション内での朝礼は、現在の状況を詳細に感謝する挨拶を
・大きな朝礼の席での挨拶は、今までの仕事に感謝を述べる構成
・フランクなセクション内の送別会では、寂しさの感情を交えても
・送別会でも大きな会社全体の送別会ならば、今までの恩義に感謝を込めて


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