お葬式マナーは身だしなみから。服や髪型、持ち物の注意点

お葬式マナーほど、事前に知っておくべきものはありません。突然やってくる不幸、お葬式マナーは急に参列するということが多いため、準備に慌ててしまいがちだからです。しかもお葬式マナーでも、最も重要ともいえる身だしなみ。

参列時の服装には、ルールがあります。最近では、家族葬など小さい葬儀も増えつつあり、分かっているようで、分かっていない、と突然のことで慌てるケースが意外とあります。葬儀の規模や通夜とお葬式の両方に参列するかなどの状況、宗派によって様々な違いがあるのも、難しいところです。

とりあえず手持ちの服や、小物を持ってお葬式に参列したものの、周りの方と全く異なっていて恥ずかしい思いをしてしまった!そんな経験談が多いのです。

また、お葬式はさまざま方が来られます。故人の親族の方もたくさんいらっしゃるので、失礼のない服装を心がけることが大切。そこで本記事では、7つの基本的な参列時の服装にまつわるお葬式マナーを、お伝えします。

本記事でお伝えする7つのポイントをおさえることで、お葬式の際の身だしなみマナーはバッチリです。ぜひ参考にしてください。

 

お葬式マナーは身だしなみから。
服や髪型、持ち物の注意点

 

その参列時の服装、本当に合っていますか?

まず、お葬式マナーの基礎知識として、3つの喪服の格式をおさえておきます。その格式を基準に、故人との関係性や葬儀の規模、状況から判断していきます。

【お葬式マナーでおさえるべき、3つの喪服】

■ 格式が高い順に ■

・ 喪主などが着用する「正喪服」。
・ そして親族や会葬者が着用する「準喪服」。
・ 突然の弔問や法事などで着用する「略喪服」。

この3つを上記立場によって使い分けます。

最近、お葬式の服として一般化しているのは「準喪服」。男性の場合には、ブラックスーツがありますが、ここで難しいのは女性の装いではないでしょうか。そのためここでは、女性の準喪服の基本的なマナーについて解説していきます。

【準喪服の基本的な装い】

■ スーツやワンピース、アンサンブルが基本 ■

・ カラーは、ブラックを着用するのがマナー。
・ インナーのシャツなども、ブラック必ず選びます。
・ ホワイトのシャツはNG。

女性の場合、ホワイトのシャツの間違えを時々見受けますが、基本的にNGです。絶対着用しないよう気を付けましょう。

 

お葬式マナーでは、スカート丈に注意

女性の参列者の多くがワンピースなどスカートを選びますが、ここでもお葬式ならではの気遣いが必要です。

【お葬式マナーに見合った、スカート選び】

・ スカートは膝が隠れる長さを選ぶ。
・ タイトなスカートよりも、フレアスカートが適しています

お葬式で着用する喪服で、スカートを着用する際、丈は膝が隠れる高さが基本です。お葬式マナーの心得として、肌を見せることはマナー違反とされています。なるべく露出は控えましょう。スカートは、ロング丈でもOKです。ロング丈だと、正座をしてもしっかりと足が隠れるので、ミセスの方におすすめです。

また、ぴたっと身体にフィットするスカートは正座をした際に窮屈を感じることが多いので、できるだけスカートはフレアスカートなどを選ぶと良いでしょう。お葬式でお手伝いをするという方は、特に動きやすいスカートをおすすめします。

 

お葬式でのアクセサリーマナー

基本的に、お葬式では結婚指輪以外のアクセサリーは外すのがマナーです。しかし、最近ではシンプルなものであれば着用している方もいるようです。

【最近のお葬式でのアクセサリーマナー】

・ ホワイトパール
・ ブラックパール
・ 黒曜石
・ ブラックのオニキスなど。

華やかでないアクセサリーを選びます。

もしパールのネックレスをつける際は、必ず一連のものをつけてください。二連のものは、不幸を再び繰り返すという意味から、お葬式ではNGとなっています。ネックレスだけでなく、ブレスレットも二連のものは控えます

■ アクセサリーで二連のものはNGです。

 

細部まで守りたい、バックのマナー

お葬式に参列する時のバックは、キラキラと光る金具がついているのものは、相応しくありません。小ぶりでシンプルな、手にそっと持つことができるバックが理想です。

【お葬式マナーに見合ったバック選び】

・ 必ずブラックを選びます。
・ 素材は光沢のない布製が好ましいです。

【お葬式マナーでのNGバックとは】

・ クロコの型押しがされたもの。
・ ファーなどがついたもの。

本物ではなくても、動物の革や毛皮は殺生を連想させるため、お葬式会場ではマナー違反とされています。気をつけてくださいね。

 

お葬式マナーは足元まで及びます

足元も、お葬式では十分気を付けなければいけません。お葬式はフォーマルな場であるため、女性であればヒールがあるパンプスが理想です。ヒールは高いものではなく、5センチくらいまでの低めのものが好ましいでしょう。

【お葬式で選ぶ足元】

・ つま先が隠れたパンプスを選びます。
・ 色はブラックがマストです。
・ 5センチ程度の低めのヒールが適しています。

【お葬式マナーとして、NGな足元は】

・ 更にかかとが無いサンダルは避けます。
・ ブーツも避けます。

また、キラキラとしたラメが入っていたり、光沢があるエナメル素材、また飾りがついている華美なものは、マナー違反とされるので注意が必要です。

 

足元が整ったら、髪型にも気遣いを

意外と忘れがちなのが、髪型です。お葬式では、キチンとした身だしなみをすることはとっても大切。髪型にも気を遣いましょう。お葬式会場では、派手ではない上品な髪型がしっくりときます。

ショートカットの女性や男性はある程度、派手ではなくまとめると決まってきます。ここでは気になる、まとめられる程度の長さの女性の髪形を解説します。

【お葬式マナーに見合った髪型は】

■ 基本的に耳より下の高さでまとめます ■

・ 時間に余裕がある時のまとめ髪

① 髪をクルクルとねじってまとめます。
② シニヨンにします。

このようなまとめ髪は、上品な印象を与えます。もし時間が無い方は、黒いヘアゴムでまとめるだけでOKです。

 

普段メイクはお葬式に見合っていますか?

お葬式でのメイクは、ナチュラルが基本です。なかには、決まった化粧を日常的にしている女性も多く、その日常メイクがお葬式には見合っていないケースも多々あります。準備の時に一度確認してください。

【お葬式マナーに見合ったナチュラルメイク】

■ なるべく控えたいメイクとは ■

・ 明るい色のチークや、ラメが入ったアイカラー。
・ 赤い派手な口紅など。
・ つけまつげなど。

最近では付けまつげやカラーコンタクトも、メイクの必需品になっていますが、これはお葬式では非常識と捉えられても仕方ありません。華美なお化粧は控えます

ファンデーション、眉毛をかく程度のお化粧で十分です。ネイルは、派手ではないナチュラルなものであれば良いという声もありますが、できればしない方が好ましいでしょう。

 

いかがでしたでしょうか。以上が、突然のお葬式でも恥ずかしくない、基本的なお葬式マナーを身だしなみから解説しました。お葬式は突然のことなので、ついいつも通りの小物やアクセサリーを身に付けたり、メイクをしたまま参列している姿も見受けます。

突然の訃報では、煌びやかと思われるものを取り外すよう、心がけるだけでも随分と印象が変わるので、試してください。

また、事前にお香典を包むふくさや数珠などは準備しておくと良いでしょう。男性の場合には、濃紺のスーツなどで間に合わせずに、礼服であるブラックスーツと黒いネクタイを、社会人になったら常備しておくとスマートです。靴もシルバーや金の金具のない、シンプルなものをひとつ、用意しておくと安心ですね。

突然の訃報にも焦らず慌てず、本記事でお伝えした内容を思い出し、準備を進めると安心です。お葬式は、故人との最後のお別れの場です。しっかりとマナーを守った服装、身だしなみで参列し、ご冥福をお祈りしたいですね。

 

まとめ

突然の訃報でチェックしたい、参列時の服装マナー

・服装で一般的なのは「準喪服」。カラーはブラック!
・スカートは膝が隠れる長さが基本。ロング丈もOK
・アクセサリーは必要最低限で。キラキラは厳禁!
・布製のバックで上品に。シンプルなものをチョイス
・できればヒールのある靴を。光沢のないものがベスト
・髪型は耳より下の高さで上品に
・ナチュラルメイクが基本。華美なメイクはマナー違反


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