寿司屋のマナーなんて普段なかなか考えるものではありませんよね。寿司屋のマナーなんて関係なく美味しく食べれればよい、と一蹴してしまう人もいそうです。
しかし、ビジネスにおいては接待で使われることもありますので、寿司屋のマナーを知っておくのはためになる、と言うもの…。もちろんこれは、回転ずしチェーンでのマナーではありません。
注文したら職人が目の前で握って1貫づつ出してくれる、あの寿司屋でのマナーです。そういう寿司屋は、敷居が高いと感じている人が多いのではないでしょうか。だからこそ、接待で使われるのであり、寿司屋のマナーが問われるのです。
寿司屋のマナーを知らず、相手との関係が微妙になるようなことは避けたいですよね。そこで今回は、接待の席でも恥をかかない、寿司屋のマナーの基本を7つお伝えします。
寿司屋のマナー☆
接待でも恥を欠かない7つの基本とは
お店のコンセプトを理解する
寿司屋に限ったマナーではありませんが、これをまず挙げさせていただきました。どんなお店でもコンセプトがあって経営しています。ワイワイ盛り上がってほしいというお店もあれば、静かに味わってほしいというお店もあります。
【 寿司屋のマナー:お店のコンセプト 】
★ まずはこれを理解していないと、どう振る舞ってよいのか分かりませんし、お店の対応に不満を持ちやすくなってしまいがち。
・ そういう悪感情はお寿司の味を損ないますし、接待もうまくいかない可能性が大!
だいたいのコンセプトを理解して、楽しめるように準備しておくと、接待の相手からもお店からも、一目置かれるに違いありません。
寿司屋の用語を知っておこう
ネタとかシャリとガリなどは良く知られていますが、あまり知られていない用語も多いのがお寿司の世界。それだけに知らなくても恥になるものではありませんが、接待となると、知っておいた方が無難。
【 寿司屋のマナー:用語 】
★ 「むらさき」とか「宮島」とか「ガレージ」とかご存知ですか?これらの用語を使うと通な感じがして一目置かれるかもしれません。
・ 「むらさき」は醤油、「宮島」はしゃもじ、「ガレージ」はシャコのこと!
ただ寿司屋の用語の中には、お店側の専門用語で、客が使うべきではないものも…。「お愛想」や「お勘定」はその例のひとつ。気をつけながら使いこなしてください。
注文するネタの順番
寿司屋のマナーとしてまずぶつかるのは、注文の仕方。まずは玉子から頼むとか、味の淡白なものから始めて濃い物へと移行していくとか、いろんな注文の仕方があります。
【 寿司屋のマナー:注文するネタは… 】
★ もちろんそれらにはそれぞれの理論がありますが、寿司屋のマナーとして気をつけないといけないようなことではありません。
・ 個人個人のこだわりの範疇と考える人々がほとんど!
食べたいネタを注文して美味しく食べる、これが注文の順番における、本来の寿司屋のマナーと考えて大丈夫です。
注文するリズム
寿司屋のマナーでもこの「リズム」は、興味深い点。板前さんとのコミュニケーションが大切になってくる寿司屋のマナー。
【 寿司屋のマナー:リズム 】
★ 例えば、板前さんが注文を受けて忙しく握っているときには、注文を控えるということを心がけてください。
・ 板前さんは注文を聞いて覚えて握るわけですから、これを心がけるのは親切なこと。
他にも、1回の注文で1貫のみではなく、2-3貫まとめて注文するのも親切。板前さんにとって効率が良くなるのです。
握りたてを食べるべし
握りたてを食べることは、多くの寿司屋のマナーのなかでも、とても大切なこと!もちろん、わざと出されたお寿司を食べずに置いたままにするということはないはず。
【 寿司屋のマナー:握りたて 】
★ でも、話に集中してなかなか食べない、なんてことになると、板前さんとしては気になって仕方がないかもしれません。
・ お寿司はだんだん乾燥してくるもの…。おいしく食べてもらいたいという、職人としての誇りをもって出してくれている、板前さんの気持ちを理解すると自然にできます。
注文するタイミング
美味しく食べて次、次、と注文したくなる時もあるはず。その時に板前さんに声をかけるのは問題はないのですが、少し待つのも良いこと!
【 寿司屋のマナー:タイミング 】
★ 待っていると、板前さんが「次はいかがしますか?」と聞いてくれるはず。
・ そこで頼むと良いコミュニケーションになるのです。お互い気持ちよく握り、食べることができておすすめ!
テーブル席でのマナー
基本的にはカウンター席と同じですが、カウンター以上に板前さんとのコミュニケーションは取りにくいことを考慮しておきたいパターン。
【 寿司屋のマナー:テーブル席 】
★ お店の手間暇を考えて、最低でも3-4種類のネタを一度に注文するのも気遣い。
・ また、時間のかかる焼き物などは早めに注文するなどの、細かい配慮ができると、上客として扱われることになるかもしれません。
いかがでしたでしょうか、寿司屋のマナーをちょっと知っているだけで、随分世界が広がるように感じるのではないでしょうか。普段行き慣れていない高級な寿司屋でのマナーは、いつもの回転ずしとは勝手が違いますが、知れば知るほど面白くなってくるはず!
そして寿司屋のマナーには、板前さんとのコミュニケーションが多々関係しているのは興味深い点。やはりマナーと言うものは、人と人とのつながりで必要になるのだと分かります。そのため、相手の立場に立って考えることが最も重要。
良い寿司屋でのマナーをマスターして、恥をかくことなく、美味しくお寿司をいただいてください。そうすると接待も気持ちよくできて、相手との良い関係を築けます。そして、良い商談をゲット!しましょう。
まとめ
寿司屋で恥をかかないために
・ コンセプトを理解した上でお店に入る
・ 寿司屋の用語を勉強しておく
・ 注文するネタの順番は自由
・ 板前さんの忙しくない時に注文する
・ お寿司を食べずに放置しない
・ 板前さんとの良いコミュニケーションをとる
・ テーブル席では注文をまとめてする