出産祝いの相場は、一概にいくらとは言えません。それは、贈る相手と自分との関係性や付き合いの深さによって大きく異なるためです。また、友人同士の場合には、普段その贈る相手との、お祝いごとの際のプレゼントのやり取りの相場にも影響を受けます。
例えば、何人かの友人グループの中の1人が出産した場合、他の友人達と出産祝いの相場に大きく差があると、良くありません。相手が御祝いのお返しをする時に、お返しの品を同じものにするかどうか悩んでしまうためです。
そこで、出産祝いの相場を、相手との関係性によってどの程度の目安になるのかを6つの具体的な間柄と金額で解説します。贈った相手を困惑させることのないように配慮をして出産祝いの金額を決めてください。
出産祝いの相場あなたなら?
立場と関係別に見る目安
自分の兄弟への出産祝いの相場
自分の兄弟の出産祝いの相場は、意外と決めかねるものです。兄弟ですから、一般的にはお金のやり取りはしたことがないでしょうし、お誕生日やクリスマスなどの記念日にもプレゼントをあげたことがないという人も多いのではないでしょうか。
【 出産祝いの相場:自分の兄弟 】
★ そんな兄弟に贈る出産祝いの相場は、1万円から3万円が一般的です。
・ 自分が年下であっても、出産祝いに何もしないのはよくありません。実の兄弟ではあるものの、世帯が別になっている場合、お祝いは贈るのがマナーです。
自分の子供への出産祝いの相場
自分の子供が出産するとなると、ベビーカーやベビーベッド、赤ちゃん用の服やベビー用品など、なんでも買い揃えてあげたくなるのが親心。
しかし、あらゆるベビー用品を買ってあげていたとしても、出産祝いは相場にしたがって、現金で贈るケースが多いです。
【 出産祝いの相場:自分の子どもへ 】
★ 数万円以上する高級ベビーカーを買ってあげたから、出産祝いはいいやと思ってしまう人もいるかもしれませんが、ご祝儀袋で3万円以上を贈るのが一般的です。
子供、兄弟以外の親戚への出産祝いの相場
自分の子供や兄弟以外の親戚の出産祝いの相場は、贈る相手との関係性によって目安にばらつきがあります。
【 出産祝いの相場:親戚へ 】
★ ほとんど会ったことがない疎遠な親戚の場合には、3千円でも問題ないです。
★ 兄弟同然の付き合いをしてきた従兄弟や再従姉妹には、1万円を包む場合もあります。
最低でも、3千円以上という事を念頭において、親兄弟とも相談しながら、贈る相手との関係性によって、金額を決めると安心です。同じ立場である自分の兄弟と金額をあせておくと間違いありません。
親しい友人への出産祝いの相場
学生時代の友人や、社会人になってから付き合いが生じた友人に贈る出産祝いの相場は、決めるの難しいものです。
【 出産祝いの相場:親しい友人へ 】
★ 他の友人にいくら贈るかを聞ける雰囲気であれば、金額を合わせるのが最適です。
・ 聞けない状況であれば、最低でも5千円は包むのが一般的です。
あまりに少ない金額だと、相手がお返しをするのに手間をかけてしまいますから、失礼に当たります。また、金額が大きすぎると、相手に気を使わせてしまう可能性がありますから、最大でも1万円が相場と考えておきます。
会社の同僚への出産祝いの相場
会社の同僚が出産をしたという知らせが入ったら、まずは、上司に相談をして、出産祝いを職場としてするかどうかを確認します。先走って個人的に出産祝いを贈ると、自分勝手な行動になりかねません。
【 出産祝いの相場:会社の同僚 】
★ 会社の同僚、複数人でまとめて出産祝いをする時には相場は、一人あたりの金額で見ます。
・ 大人数の部署であれば、1人千円から3千円でも問題ありません。
まとまった時にあまりに大金になると、相手に気を使わせてしまいますから、その際には一部金額をプレゼント購入に当てるなど、調整をすることをおすすめします。
プレゼントを贈る時の予算相場
最近では、とくに親しい友人同士で現金を包んでご祝儀のやりとりをする機会が減ってきました。結婚と葬式以外で、お金を贈り合うという習慣がないという人も多いのではないでしょうか。確かに出産祝いには相場があります。
【 出産祝いの相場:プレゼント 】
★ しかし、友人同士で、現金を渡すのは気が引ける、嫌味な印象を与えてしまいそうと不安に感じている場合には、プレゼントという形で物の出産祝いが喜ばれます。
・ その際には、プレゼントの代金が出産祝いの相場と同額程度であれば問題ありません。
いかがでしたでしょうか。出産祝いの相場は、結婚式のご祝儀とは異なって、一律いくらという暗黙のルールがあまりありません。
判断に困ることが多いですが、今回ケーススタディで解説した通り、やはり相手との関係性によって、出産祝いの相場金額は大きく異なってきます。
これを読んでも結局自分がいくらをご祝儀に包めばいいか判断できない!と悩む人もいるかもしれません。しかし、金額に迷ったら、相手がもらった時に、お返し選びに困らず、かつ、気を使わせない金額はいくらくらいだろうかという事を想像すると、分かりやすいです。
親しい友人関係であれば、金銭的な価値観も近いですし、その認識の大きな差異は生じにくいものです。出産祝いの相場は、ある程度常識的なレンジはあるものの、最終的には自分の気持ちと贈られる側である相手の気持ち、この両方を考えて決めるものなのです。
まとめ
ケーススタディ!関係性別に見る出産祝いの相場とは
・自分の兄弟には1万円から3万円が相場
・自分の子供が出産した場合のご祝儀は3万円以上
・子供、兄弟以外の親戚は関係性によって金額を決めよう
・親しい友人には5千円から1万円が相場
・会社の同僚には複数人で出し合って贈るのもOK
・現金を渡すのが気が引ける場合にはプレゼントでもOK