上司にバーに誘われたら☆暗黙のマナー7つのタブー


バーのマナーは社会人になると、知っておくと便利です。一度は経験する「上司からの飲みのお誘い」。歓送迎会や忘年会、新年会など宴会も季節ごとにやってきますが、最近は少人数ならば、バーでの開催が見受けられます。また大勢での飲み会とは違い、上司からバーに誘われたなら、バーのマナーも気になりますよね。

ひと口に言っても、実はいくつかの種類があります。有名なところでは、ダイニングバーやダーツバーでしょうか。このような場所ではバーのマナーも案外気になりません。バーマナーが必要とされる主なお店は、耳慣れない「オーセンティックバー」が主流です。「オーセンティック」とは本物という意味合いがあります。

いわゆる大人向けのカウンターなどがあるお店です。日本では会員制のお店も多く、静かな場所でマスターの目もあり、慣れた紳士が集う場所となれば、バーマナーの基礎知識をわきまえていても、緊張せずにはいられません。

ましてや上司など仕事上の付き合いのある人からの誘いなら、最大限に注意を払いたいところ。そこで今回は上司に誘われた時、おさえておきたい暗黙のバーのマナーを7つお伝えします。

 

上司にバーに誘われたら☆
暗黙のマナー7つのタブー

 

お酒が苦手な人は勧め上手になろう

「お酒が苦手な人でもバーに行っていいの?」そう疑問を持つ方もいらっしゃるかもしれません。バーは雰囲気や会話を楽しむ場所。お酒を飲まなくても全く問題はありません。むしろお酒が飲めない体質なのに無理をしてしまい、上司に迷惑をかけてしまうのはタブーです。

ウーロン茶やオレンジジュースがあるバーもあります。せっかくバーにいるのですからノンアルコールカクテルを頼んでみるのも、スマートです。強引にお酒を進められた場合は、断固として拒否をするのも雰囲気を壊してしまうので、グラスに口だけ付けて上手くかわすのがバーのマナーです。

「お酒が飲めなくても、盛り上げ上手で一緒にいると楽しい人」と印象付けることができれば評価も上がりますね。

【お酒が苦手な人のバーのマナー】

・ムリをして飲む必要はありません。雰囲気を楽しんで。

・ノンアルコールのカクテルを頼んでみる。

・頑なにお酒を拒否せずに、少し口だけ付けて上手にかわす。

 

大声や騒がしいのはタブー

お酒を飲むと気が大きくなってしまい、大きな声を出すことや騒がしい行動のような、上司に恥をかける行為はタブーです。他のお客様にも迷惑はかけないのが最低限のマナーですから、バーの落ち着いた雰囲気を壊すような行為には気を付けましょう。

お酒の席だからと言って無礼講はマナー違反。翌日「昨日は酔っていたので」という言い訳は社会人には通用しませんので、節度をわきまえた飲酒をしましょう。

【バーでのタブー】

・大きな声で話す。騒ぐ。

・節度ある飲酒で、場の雰囲気を大切に

 

話題選びは慎重に行う

話題選びは慎重に行うのがバーのマナーです。上司と二人きりだと、ついつい日頃の悩みやうっぷんを言いたくなる人もいるでしょう。けれどその場所がオーセンティックバーならば、周囲の雰囲気もわきまえた会話を選びましょう。

【バーのマナーに反する話題とは】

・会社やお給料の不満、悪口は厳禁です。
(特に会社名や固有名詞、具体的な数字を口に出すことは、タブーです。)

・自慢話や知ったかぶりなどもスマートとは言えません。

さらに、他の場所でもマナー違反になりやすい下ネタは、相手が女性だけではなく男性でも嫌悪感を持つ人がいます。

【バーのマナーに沿った上司との会話のヒント】

・重くなりすぎない程度の仕事の悩みの相談

・上司の趣味を尋ねる

・好きな料理の話

・・・などが、おすすめです。

良いアドバイスがもらえることがあり、有意義な時間になります。また、せっかくバーにいるのですから、好きなお酒の銘柄を聞いてみるのも良いですよ。

 

支払う時は場をわきまえて

会社での宴会の場合は、会費制になるケースが増えています。一方で上司から誘われた場合は、いろいろなパターンがあるでしょう。割り勘の場合もありますし、数名の場合は先輩が多く払ってくれることや、太っ腹な上司が全額払ってくれるケースもあります。

カジュアルなダーツバーやダイニングバーの場合には、客層も幅広く比較的カジュアルなので、会計時に割り勘、ということも多いでしょう。上司が会計を始めた時でも、お財布を出して支払う姿勢を見せることは、問題ありません。

一方でオーセンティックバーになると、会員制で客層を制限しているお店も多く、雰囲気を大切にしなければなりません。上司が会計を済ませお店から出た後で、支払う姿勢を見せる方がスマートなバーのマナーす。それでも、日本では一度は支払いの意思を出した方が印象が良いかもしれません。

金額があまりにも高額で心苦しい場合は、お菓子やお茶などの差し入れをして、感謝の気持ちを伝えましょう。

【会計時のバーのマナー】

・ダーツバーなど、カジュアルな場では会計時に支払いの意思を見せてもOK。

・オーセンティックバーでは、店外で支払う意思を伝えるのがスマートです。

 

上司の自宅へ上がり込むのはタブー

バーからの帰り道で、上司とタクシーに同乗し、自宅まで送ることもあるでしょう。そのような場合は「家で1杯やっていけ」とお誘いをいただいても、「明日が早いので…」とやんわりとお断りをしましょう。バーのマナーではありませんが、よくあるシーンです。

上司は本気で誘っていたとしても、夜中にお酒を飲んだ来客が来て喜ぶ奥様はなかなかいません。タクシーはそのまま待たせておき、上司の自宅のチャイムを鳴らしたら、お礼を伝えて速やかに帰ると良いでしょう。

【バーのマナー以外の、上司への気遣い】

・お家へ誘われたら、やんわりと断る方が良いでしょう。
(ご家族の事情を察知する。)

・上司のご自宅前まで送った場合には、お礼のみ伝えて速やかに帰る。

 

翌日の遅刻は厳禁

こちらもバーのマナーとは違いますが、上司とのお酒のお付き合いの時、社会人として心しておきたい事柄をお伝えします。

・翌日にお酒を残さない、自分の適量を知っておくことはマナーのひとつです。

深酒をしてしまい、翌日の遅刻はタブー中のタブーです。

バーには珍しいお酒や、美しい色のカクテルなどがあり飲みすぎてしまう気持ちもわかりますが、翌日の仕事に支障をきたしてしまう飲み方は、会社での評価を下げてしまう行為です。翌日は特に爽やかな笑顔で出勤しましょう。

 

上司からの誘いへの配慮と、スマホのマナー

上司からお誘いを受けても毎回断るのは社会人としてタブーです。特別な理由がない限り3回に1回は付き合うのがマナーと言えます。そんな時、気になるのは家庭や友達の連絡かもしれません。最近ではスマホやSNSの普及で頻繁に携帯を操作する人々も多いです。

【スマホに関するバーのマナー】

・比較的暗い間接照明のお店では、携帯の明かりに配慮する。

・写真は断りを入れてから、スマートに撮影する。

・写真の断りをマスターに入れる時、カクテルを作っている最中は避ける。

できることなら、お店内での電話は避けた方が良いでしょう。もしも店内で話す時でも、小さい声で(できれば低い声が好ましいようです。)周囲に配慮して話すことがバーのマナーです。

ちなみに、上司からのお誘いを断る時には、断りっぱなしにせず、「是非また誘ってください」や「次回はご一緒させてください」など、今回はやむを得なかったというニュアンスを残しましょう。気分を害することが無いように気を付けてくださいね。

 

このように、バーのマナーの基本は、そのお店の雰囲気を守ること。静かにお酒を楽しみたい周囲のお客様に配慮すること。このふたつです。

社会人の中には上司と飲みに行くことが、苦手な方もいるでしょう。しかし上司が、部下や後輩をバーに誘う時は、職場を離れリラックスできる環境でお互い理解し合いたい、と思っている場合が多いのです。

会社ではなかなか伝えられない感謝の気持ちや謝罪の言葉などを伝えることで、距離が近づき、今後のコミュニケーションも取りやすくなります。また、上司の尊敬している部分などを伝えると喜んでくれますよ。前述したように、会話の内容選びもバーのマナーのひとつです。

その場の雰囲気や会話を、積極的に楽しむことは基本的なバーのマナー。上司と良い関係を築き、職場の人間関係を良好にすると楽しく仕事も進みます。バーのマナーは社交マナーでもあります。積極的にバーを利用してください。

まとめ

上司に誘われても慌てない!本格的なバーでのマナーとは

・バーは雰囲気を楽しむ場。お酒が飲めなくてもOK
・居酒屋とバーは違います。大声や騒がしい雰囲気はNG
・「雰囲気を楽しむ」バーでは、悪口や愚痴などは厳禁
・会計時の支払いもスマートに。気になれば翌日菓子折りを
・上司から自宅への誘いには、上手にかわして玄関先で挨拶
・自分のお酒の適量を知っておくことは、社会人のマナー
・お誘いは3回に1回は受けて。携帯やスマホにも気遣いを


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