知らないと恥をかく!法事の香典についての7つのマナー

知らないと恥をかく!法事の香典についての7つのマナー
香典とは、故人に対する供養の気持ちを込めて霊前に供える金銭や品物のこと。法事では線香や生花、果物などの供え物をお渡しすることもありますが、最近では遺族の金銭的負担も考えて現金を包むのが一般的になっています。

香典についてもマナーがあり、ただ現金を渡せばよいというものではありません。故人へのご冥福を心からお祈りするためにもマナーには注意したいですよね。

そこで今回は、知らないと恥をかいてしまう法事の香典マナーについてまとめましたので、いざという時の為にしっかり覚えておきましょう。

 

知らないと恥をかく!
法事の香典についての7つのマナー

 

香典袋の選び方

香典を包む際、まず選ばなくてはならないのが正しい香典袋です。間違ってもおめでたい席に使われる慶事用を選ばないように注意しましょう。
また弔事で注意しなければならないのは、故人の宗教によって対応が変わってくることです。

仏式で使う香典袋は、一周忌までは黒白か双銀の結切りかあわじ結びの水引、三回忌以降は青白、双銀が用いられることが多いようです。

神式の場合は、仏式と同様に黒白もしくは双銀の水引で構いません。キリスト教式は白い封筒に入れ、水引は付けません。

結切り、あわじ結びの水引には、悲しいことが二度と繰り返さないようにという意味が込められます。お店によっては数種類の香典袋を置いていることがありますが、選ぶ基準は同封する金額です。

選び方に迷ったら、封筒に書いてある金額の目安等を参考にしましょう。また、蓮の絵がついたものは仏式専用ですので、神式やキリスト教式には使えません。

 

表書きの書き方

宗教による違いは、表書きにも表れます。例えば仏式で「御霊前」が使えるのは、四十九日の法要までとされています。

それ以降の一周忌、三回忌、七回忌になると、御霊前ではなく「御仏前」という表書きを使わなければなりません。その他に使えるのは「御香料」「御供物料」などです。

神式の場合は「御神前」「御玉串料」、キリスト教式の場合は「御花料」とします。故人の宗教が不明な場合は、どの宗教にも対応できる「御供物料」を使うとよいでしょう。

 

連名での書き方

香典袋の下段には、自分のフルネームを書きます。夫婦で出す場合は夫の氏名だけでも構いませんが、どちらとも故人との親交が深かった場合には連名がよいとされています。

連名の場合は、夫のフルネームを中央、妻は名前だけをその左側に書きます。

会社の同僚などで連名にする場合、右側から地位の高い順に書きます。友人同士であれば五十音順に書きましょう。多くても3名くらいが目安です。中袋には全員分の住所・氏名を記入します。

 

金額の目安

法事では引出物が出ますので、その分の費用を見越した金額を包みます。また法事後の会食(お斎)に出席する場合には、その費用も考慮するとよいでしょう。

食事代の目安は、会食場所が自宅なのかホテルなどかによっても変わってきます。ホテルなどで行われる場合には、自宅での会食よりも若干多めに包むのがマナーです。

故人や遺族との関係性によっても異なりますが、1万円前後が目安と言われています。夫婦で出席する場合には2~3万円程度、家族で出席する場合には間柄や会場を考慮して金額を決めましょう。

 

紙幣と包み方

通夜や告別式であれば旧札がよいとされていますが、法事はあらかじめ分かっていることなのでそこまで気にしない人が多いようです。

慣習や地域性によっても諸説ありますが、新札を包む場合は一度折り目をつけた方が無難と言えます。逆にシワなどで汚いお札、破れたお札は失礼にあたりますので使わないようにしましょう。

また香典袋の包み方は慶事用とは逆になり、中袋に入れる紙幣は肖像画のない方を表側にして入れます。上袋の裏側は先に下側を折り、次に上の折りを重ねます。下に向けることで「悲しみを流す」意味を表すとされています。

 

香典の渡し方

香典をお渡しする時は、相手の方に向きを変えて差し出します。また、香典袋は袱紗(ふくさ)に包んで持参するのが正式なマナーです。弔事用には、紺・緑・グレーのような寒色系色が使われます。

また、紫色は慶事用・弔事用のどちらにも使えるので1枚持っておくと便利です。袱紗がない場合は、黒・白・グレー色などのハンカチでも代用できます。

本来の袱紗は四角い形ですが、今では使いやすいポケットタイプの袱紗も市販されています。お渡しする際は、「心ばかりですがどうぞお供え下さい」などと言葉を添えるとよいでしょう。

 

参加できない場合の対処法

法事はごく親しい人だけで行われることが多く、招待されれば出席するのがマナーです。ただ遠くに住んでいる親戚であったり、仕事などの外せない用事がある場合はやむを得ません。

どうしても都合が付かなければ、お詫びの手紙を添えて事前に香典を贈るのが一般的です。御供物料は現金書留で送りますが、その際も香典袋は法事に参加する時と同様に準備します。

中に入れる香典袋にも氏名や住所などは忘れずに記入し、現金を直接送るのは控えましょう。

 

以上、恥をかかない法事の香典マナーです。香典と言っても、通夜や告別式の場合と法事の場合でも内容が異なります。また、宗教によってもふさわしい対応が変わってくるため、故人の宗教をきちんと把握しておくことが重要です。

どうしても分からない場合は、どの宗教でも差し支えのない方法で対応しましょう。故人を偲ぶ大切な席で失礼にあたらないよう、正しいマナーを知っておきましょう。

 

まとめ

法事の香典マナーで押さえるべきポイントは

・香典袋の選び方
・表書きの書き方
・連名での書き方
・金額の目安
・紙幣と包み方
・香典の渡し方
・参加できない場合の対処法


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