喪主の挨拶で伝えるべき内容とは?5つの構成ポイント

喪主の挨拶で伝えるべき内容とは?5つの構成ポイント
通夜や告別式に参列された方々に対する喪主の挨拶は、お葬式における喪主の重要な役割の1つですよね。故人の人生最後の式典を、思い出深いものにするために、印象に残る挨拶で式典を締めくくりましょう。

しかし、お葬式は大抵、突然やってくるものです。人前で話すことに慣れている方は別として、ほとんどの方は、印象的な挨拶などすぐにはできません。そのような方は、喪主の挨拶のひな形に沿った挨拶をおすすめします。

もし、お葬式をセレモニーホールで行うのなら、事前にスタッフに相談してみるのも一つの手です。きっと、挨拶のひな形を用意してくれます。とはいえ、それを読み上げるだけでは、故人らしいお葬式の挨拶とは言えません。そのため、オリジナルなエピソードを盛り込むなどの工夫も必要です。

そこで今回は、喪主の挨拶で伝えるべき内容と、その例文や工夫の仕方についてお伝えします。

まずは自己紹介から

最近の告別式では、セレモニーホールの担当者が司会してくれたり、お寺で行う場合もお坊さんが合図してくれたりするので、遺族が全てを仕切ることはありません。

しかし、喪主の挨拶は特別で、残された遺族を代表して、喪主本人またはその代理が必ず行います。

そんな喪主の挨拶では、自己紹介から始めるのが一般的です。故人をよく知る方がたくさん集まったとしても、その全員が故人の家族も知っているということはありません。挨拶する自分と故人の関係を、簡単に紹介しましょう。

例えば、

「私は故人の長男でございます。喪主に成り代わり、遺族を代表いたしまして、私から皆さまにひとことご挨拶を申し上げます。」

「遺族を代表いたしまして、長男に当たる私より、皆さまにご挨拶を申し上げます。」

といったように、喪主の挨拶を始めます。

 

参列者へのお礼は必須

喪主の挨拶で、自己紹介を済ませたら、次はお葬式に参列された方へのお礼を述べましょう。

お葬式は、亡くなってすぐに行われます。そのようなお葬式に参列される方は、他の用事をキャンセルして参列してくれたり、わざわざ遠くから参列される方もおられます。そのような方々に、必ずお礼の言葉をかけてください。

また、大勢の方に参列して頂いたお葬式が、無事に済んだことを感謝する言葉も挨拶に盛り込みます。

例えば、

「本日はお忙しいところを、父の葬儀並びに告別式にご会葬くださいまして、誠にありがとうございました。お陰をもちまして葬儀・告別式も滞りなく執り行うことができました。」

といった具合です。

このような場所では、敬語を使うのがマナーです。もし、普段敬語を使い慣れていない方は、告別式の前に声に出して練習しておきましょう。

なお、メモを見ながらの喪主の挨拶は、マナー違反ではありません。

 

生前のお礼を簡単に

お葬式に参列されている方々は、みなさん故人と関係があった方々です。亡くなってからもこうのように慕ってくださる方々に、故人に成り代わり、喪主の挨拶の中で感謝の言葉をかけてください。

例えば、

「故人存命中は、皆様方にひとかたならぬご厚情を賜りまして、心から御礼申し上げます。」

「生前中のご厚誼に、厚く御礼申し上げます。」

と言った具合です。

なお、セレモニーホールで告別式を行う場合は、会場のスタッフが喪主の挨拶のひな型が用意してくれていますので、これを基にすると、簡単にに挨拶文が作ることができます。

今回お伝えした生前のお礼の言葉は、難しい言葉が並んでいますが、決まった定型文を読み上げるだけなので、そのようなひな形に書かれた文章を読み上げるだけでも十分です。

 

故人のエピソードを盛り込む

先ほど、セレモニーホールでひな型を用意してもらえるとお伝えしましたが、故人の人生最後の式典での喪主の挨拶を、他のお葬式の挨拶と同じで済ませてしまう訳にはいきません。

お葬式に参列された方々から、故人らしいお葬式だったと言われるように、喪主の挨拶でオリジナルな故人のエピソードを紹介してあげましょう。

例えば、故人と長く付き合っている参列者が知らないような意外なエピソードや、参列者がいかにも故人らしいと感じるエピソードなど、家族ならではの思い出を紹介すると良いでしょう。

ただし、喪主の挨拶の時間は限られています。説明に長くかかるエピソードではなく、誰でも重い浮かべられる思い出のシーンをエピソードとして盛り込むようにしましょう。

 

残された家族への力添えの依頼

喪主の挨拶は、最後に残された家族への力添えの依頼の言葉で締めるのが一般的です。ぜひ、故人に成り代わって、参列者の方々にお願いしてください。

例えば、

「故人の生前と同様に、皆様のお力添えをいただければ幸いです。本日は誠にありがとうございました。」

「遺された私どもは未熟者ではございますが、今後とも故人同様、ご指導、ご鞭撻いただけますことをお願い申し上げます。本日は誠にありがとうございました。」

といったもです。

なお、これも定型文なので、セレモニーホールのひな形に書いてあれば、そのまま読んで頂いても構いません。葬儀に参列者への感謝の気持ちを込めて、喪主の挨拶を締めくくりましょう。

 

以上、喪主の挨拶で伝えるべき内容と、その例文や工夫の仕方についてお伝えしました。

なお、挨拶で伝えるべき内容も重要ですが、このような人が集まった場所で挨拶する場合、話し方も聞く人の印象を左右する重要な要素です。

ぼそぼそと何を言っているか解らないような話し方や、いかにも自信が無い弱々しい声では、せっかくの式典が台無しです。できるだけゆっくりと、はっきりした声での挨拶を心がけましょう。

セレモニーホールではマイクを準備してもらえるので、大きな声を出すことはありませんが、下を向いて挨拶すると声がこもってしまい、聞き取りにくくなります。参列者を見渡して、故人の代理として挨拶しているつもりで、堂々とした態度で臨むようにしましょう。


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