秋から春にかけては、結婚シーズンです。結婚式の招待状が、親しい友人などから来た場合、お祝い何しよう?の次に問題になるのが、何を、着て出席しよう?という事になるのではないでしょうか。
相手に失礼のないちゃんとしたフォーマルな装い、そして華やかで、ステキな装いをしたいですね。あくまでも花嫁が主役とはいうものの、自分も幸せな気分の結婚式です。
日本人なら、こういう機会に、ぜひ、着物で出席されてはどうでしょう。
結婚式に着物で出席することの、
7つのメリット
受付を頼まれたならば、ぜひお着物で
結婚式の受付を、友人から頼まれるということも、独身女性ならばよくあることです。華やかな、結婚式に、華やかさを、添えてあげましょう。仰々しい着物ではなく、動きやすいもので。あくまで花嫁が主役です。
私の経験上のお話ですが、新郎が会社社長の息子さんで、招待客も、親戚以外に会社の取引先のお世話になっている方もおられました。花嫁に頼まれての受付でしたが、新郎のご両親から、着物できてくれてありがとうと言われ、花嫁からも式の後の2次会で、改めて感謝してもらいました。
フォーマルウエアとして、失礼がない
若い独身女性なら、振り袖、既婚者なら、訪問着、色留袖。親戚なら、留袖、と、決まりはあるものの、ルールに従えば失礼がありません。
ただ、注意しなければいけないのは、着物のルールです。洋服にもルールはあるわけですから当然のことですが、季節にそぐわないものであったり、格の低いものであったり、単衣のシーズン、合わせのシーズンなどもあります。
ただ高い着物がよいというのではありませんよ、結城紬はかなりのお値段がしますが、これは実は普段着です。ルールと言っても、そんなに複雑ではありませんから、わからなければ誰かに尋ねられたらいかかでしょう。
国際的カップルの結婚式なら、ぜひ着物で
もしあなたの友人が外国、特にヨーロッパの方と結婚される場合、おそらく外国の方の招待客も半分くらいの、国際的な結婚式になる可能性があります。こういう時だからこそ、あえて、御着物で出席してあげてください。もし、お持ちならば、家紋のはいったもので。
ヨーロッパで家紋のある家系は貴族のような限られた人で、日本のように、すべて家紋があるというわけではありません。実は、日本のことを、深く知らない外国の方が、ほとんどです。
自分の家紋の付いた着物を着ているというだけで、あなたの格、そういうご友人がいるという花嫁の格もあがります。あなたの為、結婚される友人の為にぜひとも、紋付きでの出席をお勧めします。
そうした場合、水戸黄門の三つ葉葵ではありませんが、せめての基礎知識として家紋の呼び方などもおぼえられておくことをお勧めします。おそらく、質問がある事でしょうから。
たとえば、あなたの家紋が戦国武将と同じであったなら、その歴史上の人物の名前なども知っていると話に花も咲きます。実は、外国の方でもゲームのおかげで、日本びいきの方ならば戦国武将の名前を知っている人もかなり多いと覚悟しておいた方がいいと思います。
これは外国人に限らず、日本人同士でも、話のきっかけにもなる事と思います
服装が、かぶるということがない
おしゃれな高いワンピース、自慢の決めドレス。でも、それと全く同じワンピースを着ているひとが式場に居たとき時、友人でお揃いにしましょうと決めた以外だった場合、何やら落ち着かないのでは?
着物の場合、そういう心配はまったくありません。もし、同じ色無地の紋付きを着ていた人がいたとしても、まさか帯や帯揚げ、帯締め、草履まで一緒ということはないでしょう。着物は、もともと、スタイルは同じなのですから、
たとえば、同じグループの友人の3人が次々結婚されたら、まさか同じワンピースで済ますというわけにはいかない場合もありますが、着物なら帯を替えればガラリと雰囲気が変わります。同じ帯でも、結び方、帯揚げを替えるだけでも、違って見えます。
流行り廃りがないから、かえって経済的
着物は、もう長年同じもの、伝統的な柄行です。着物が普段着であったころは、いろんな柄も登場していますが、縁起のいい柄とうものは決まっています。年齢にそぐわない、派手なものというのもあるにはありますが、ほぼ、いつでもOKです。
それに、例えばお母さまの着ていた着物で、よっぽど体型が違う(腕がかなり長い)など以外なら、借りても何の問題もありません。着物が短いなら、帯だけでも借りることはできますし、かえって昔の仕事はすばらしかったりします。
借り物とはいわず、着物の場合、代々受け継いだという風に考えられます。最近はオークションなどで、いいものを簡単に安く購入されている方も増えています。
洋服のドレスの場合は、最近太ってしまったとかいう場合、着ることが出来なかったりしますが、着物は、少々太ろうがやせようが関係なく、着付けの段階でなんとでもなります。
日本人の体形に最も合った着物
最近の若い世代は、昔とは、体型までもちがっているとはいうものの、やはり日本人の体形と欧米では、立体感、骨格から違うのが現実です。
日本人体型ならば、一番映えるのが着物です。デコボコしていない人なら、なおさら。かえって胸の大きい人は修正までしないといけません。自分の体形にコンプレックスのある人なら、鏡に映った自分の着物姿を見て「アッ、自分は案外、いけてるかも、、、」と見直されるのじゃないでしょうか。それは、新郎のご友人も、同じように、見ているかもしれません。
日本文化を見直すきっかけに
普段は、洋服の生活ですが、こういうきっかけでタンスに眠っている着物を着てみてください。上手に着ると案外疲れないものですし、背筋もシャキッとします。着物をきているというだけで外国の観光客の人に、写真を撮ってもいいですか?と言われたこともしばしばありました。
自分の周りの友人には案外、着付け教室に通っていたとか、茶道を習っているから、着物はしょっちゅう着ているなんて人が意外といるものです。昭和の中ごろまでは普段着に着物を着ていた人も多かったくらいですから、かしこまったものではありません。
日本人は季節を重んじるので、どんな着物を着ているかでも季節を感じることが出来ます。吉祥柄などには、それぞれ意味があったり。教養も深まりますし、心が豊かになりますね。
いかがでしょうか。
着物を着るということが、日本人としての誇りにも感じられるほどにすばらしいものです。
何かのきっかけがないと、着物は、わざわざ着るという感覚の今日です。タンスの肥やしになっているかもしれませんが、結婚式という機会に、袖を通されてみてはいかかでしょう。
まとめ
結婚式に着物で出席することの、7つのメリット
・受付での着物は、華やかさを添える
・フォーマルウエアとしては、最上級の着こなし
・着物は、国際的にも認められた、すばらしいもの。
・服装がかぶることがない
・流行り廃りがないからかえって経済的
・日本人体型なら、着物が一番似合う
・日本文化を見直すきっかけに