大役を頼まれましたね!決して、緊張を煽っている訳ではありませんから、どうぞご心配なく!今回は、「結婚式のスピーチをするならば知っておくべき7つのマナー」を紹介します。
新郎新婦に信頼されているあなただからこそ、頼まれたスピーチです。緊張もあるでしょうが、それ以上に光栄な事と捉え、しっかりとお務めして下さい。
スピーチの構成から、避けるべき話題など、マナーに沿って詳しく紹介していきます。スピーチに適した言い回しや表現と言ったワンポイント、本番時の流れも記載していますから、ぜひ参考にして下さいね。
あなたのお二人に対する祝福の気持ちを乗せ、マナーに沿った素晴らしいスピーチを作り上げていきましょう。
結婚式のスピーチをするならば
知っておくべき7つのマナー
基本構成を知りましょう
【乾杯のスピーチの場合】
1. 自己紹介、2.祝福の言葉、3.配慮の言葉(僭越の陳謝)、4.乾杯の唱和、5.乾杯の音頭【主賓のスピーチの場合】
1. 自己紹介、2.祝福の言葉、3.配慮の言葉(僭越の陳謝)、4.エピソード、5.はなむけの言葉、7.結びの一言【友人代表スピーチの場合】
1. 祝福の言葉、2.招待へのお礼、3.自己紹介、4.エピソード、5.はなむけと結び【仕事関係のスピーチ】
1. 祝福の言葉、2.自己紹介、3.エピソード、4.はなむけ&お願いの言葉、5.結びの一言
立場に応じたエピソードを加えて話しましょう。主賓ならば、年長者ならではの「結婚生活円満の秘訣やルール等」、友人ならば、その場を和ませる「見習いたい所や面白い所等」、仕事関係ならば、「その場を締める」普段見る事の出来ない仕事ぶりや姿勢等を話すと宜しいです。
乾杯は3分程度、その他のスピーチは5分程度が良いとされていますから、10分以上の長いスピーチは避けて下さい。また、お酒の飲み過ぎには注意しておきましょう。
お互いの呼び方のマナーを知りましょう
スピーチを頼まれる位ですから、相当親しい間柄でしょう。あなたの人となりを知り、「この人なら安心して任せられる」と信頼されている訳ですから、きちんとした対応を心がけて下さい。
まず、ご自身の事は「わたし」もしくは「わたくし」が大前提です。職場関係の方のスピーチの場合、会社の話題を出す際は、「わたくしどもの会社」とされた方が宜しいでしょう。
次に、新郎や新婦の呼び方についてです。友人・同僚、上司・主賓関わらず、「○○くん、○○さん」と名前で呼ぶのが基本です。
新郎・新婦に直接話しかける場合は、いつも呼んでいる愛称で話しても良いですが、内輪だけで分かるような愛称、身体的特徴の愛称は辞めておきましょう。
誰の事を話しているのか、列席者全員が認識出来るのは新郎新婦の名前ですから、出来る限り、名前で呼ぶよう心がけて下さいね。スピーチをする代表として、どちらの名前も覚えておくのが最低限のルールです。
性格や容姿の伝え方のマナー
性格や容姿を褒める際も、注意すべき事があります。少し難しいですが、あなたご自身が聞いて、その単語にネガティブなイメージを抱いたら辞めておいた方が良いでしょう。
例えば、「真面目」と言う単語ですが、「融通がきかない」「面白味がない」と言った、否定的な発想も含まれますよね。
そう言った場合は、「誠実で、頼りがいのある性格です」などと言い換え、誰が聞いてもポジティブな表現になるよう心がけて下さい。
次に容姿を褒める際です。
容姿端麗や才色兼備など、四字熟語で表現する方も多いでしょうが、なるべく内面も褒める言い方にすると好印象に繋がります。
例えば「○○さんはこの通り、誰が見ても可愛いルックスですが、性格や心も可愛い人です。一緒にいて自然体で居られる心地よさに、新郎も心惹かれたのだと思います。」など、外見だけじゃなく、内面も素敵なんだよと表現すると、伝わりやすい内容になるでしょう。
褒めちぎる必要はありませんが、分かりやすい伝わりやすい表現を心がけて下さい。
避けるべき話題を知っておきましょう
結婚式において、タブーとされている話題があります。1つ目は、過去の恋愛話や暴露話です。話す当人は面白いと思っているエピソードでも、新郎や新婦、ご両家が聞いて好ましくない話題もありますから、避けて下さい。
2つ目は、自慢話や下ネタです。お二人が主役の日ですから、ご自身はあくまでも花を添える気持ちで過ごしましょう。また、色々な年齢層の方が参加している場ですから、下ネタも避けた方が無難です。
3つ目、政治、宗教の話です。考え方の異なる方が沢山いらっしゃる場ですから、政治の話や特定の宗教の話は避けるべき話題です。
ご自身のお考えは、ご自身の中にしまっておきましょう。
4つ目、子供の話。昨今、色々な事情で子供を授かれない方も多くいますから、デリケートな話題と覚えておいた方が良いでしょう。伝えたい気持ちは分かりますが、避けた方が無難です。
スピーチは、祝福する気持ちが一番大切です。出来るだけ、ゲスト全員が共感出来る内容にすることを心がけて下さい。
NGワードを知っておきましょう
結婚式ではタブーとされている言葉は避けます。まずは忌み言葉です。代表的な言葉としては、「別れる、切れる、終わる、離れる、壊れる、割れる、病む、死ぬ、苦しい、病気」などがあります。
縁起の悪い言葉として認識されていますので、スピーチでの使用は控えましょう。次に、重ね言葉です。
同じ言葉や意味を繰り返す事から、再婚をイメージさせる言葉として認識されていますから、結婚式での使用は避けましょう。「くれぐれも、重ね重ね、再び、またまた、しばしば、返す返す、わざわざ、次々、皆々様」など、つい使ってしまいそうな単語もありますので、注意しておきましょう。
作成したスピーチ内に、これらの言葉があった場合は、祝辞として適切な言い換えに修正して下さい。また、締めの言葉としてよく使用される「最後に」と言うワードも、忌み言葉として認識される方もいらっしゃいます。
もしもマナーに厳しいご年配の方が列席されている場合は、「結びに」「おしまいに」と言い換えると良いでしょう。その場に合わせて変更して下さい。
本番~始まりの流れを知っておきましょう
1.まず、司会者の方から名前を呼ばれたら、テーブルで一礼してから立ち上がります。
2.立ちあがったら、会場後方へ体を向け、新郎側へ一礼、新婦側へ一礼します。(友人の場合は、後方へ一礼のみ)
3.案内役について行き、マイク前まで進みます。
※もし、案内役がいない場合は、新郎新婦が座るメインテーブルの前を通るのは避けましょう。ご自身が座るテーブル後方から、脇を通りマイクまで進みます。
4.マイクの前に進んだら、高さ調整が済むまで待ちましょう。
5.司会者の「お願い致します」の声が聞こえたら、新郎新婦へ一礼し、スピーチを開始します。
新郎新婦に話しかける場合は、新郎新婦を向き、その他の場合は、列席者に向かって話して下さい。背筋を伸ばし、堂々とした姿勢で立ちましょう。声がしっかりと出ます。
メモを持っている場合、下ばかりを見るのはやめましょう。出来る限り、ニコリとした表情で、お二人を祝福する気持ちで話して下さい。
終わりのマナーを知っておきましょう
1.締めの言葉が終わりましたら、会場へ一礼し、スピーチ終了です。
2.次に、新郎新婦へ軽く会釈します。笑顔だと尚良しです。
※近い間柄の場合、メインテーブルへ向かい、握手やハグをする場合もあります。周りから見ていて、場の和む光景ですから、されても宜しいでしょう。3.自席のテーブルへ戻ったら、一礼してから着席します。
お疲れ様でした!大役を済まし、ホッとする時間ですが、もう少し気を張っていて下さいね。スピーチ終了後も、見ている方は注目していますから、あと30秒程、頑張って下さい。ゆっくりと深呼吸するのがお勧めです。
一連の流れ、立ち上がってから、着席後の態度までで、スピーチの格も上がります。話す内容、態度、全てにおいて素晴らしいと感じて貰える、そんな挨拶に仕上げて下さい。きっと新郎新婦から、「この人にスピーチをお願いして良かった」と感謝されるでしょう。
いかがでしたか。
スピーチの内容はもちろん、スピーチを始める際の態度から終了後の態度まで、覚えておきたいマナーがありましたね。全て完璧とならなくても大丈夫です。
慣れている方は、殆どいませんし、緊張して当たり前ですから、新郎新婦、ご両家へのお祝いの気持ちを第一に考え、心から祝福しています!と言う気持ちを伝えてください。
避けるべき言葉や話題や避け、マナーに沿った素晴らしいスピーチにしましょう。あなたの言葉が、参加者全員に感動や笑いをもたらす事を祈っています!
まとめ
結婚式のスピーチをするならば知っておくべき7つのマナー
・基本構成を知りましょう
・お互いの呼び方のマナーを知りましょう
・性格や容姿の伝え方のマナー
・避けるべき話題を知っておきましょう
・NGワードを知っておきましょう
・本番~始まりの流れを知っておきましょう
・終わりのマナーを知っておきましょう