いつも自分の事を想ってくれる存在である両親へ、親孝行がしたいと思ったことは誰でも一度はありますよね。けれども、具体的に親孝行をするにはどうしたらよいのか、いざ親孝行をしよう!と思い立っても、何をすればよいか意外と思いつかないものです。孝行したい時には親はなしとことわざにもあるように、昔から子どもは親に何かしたいと思ってはいても、なかなか行動に移せないままということがあったのでしょう。
そこで今回は、本当の親孝行とは?親のためにしてあげられる10のこととして、具体的に今からでも実行できる親孝行の例を10個お伝えします。ご兄弟や親せき等、ご両親のことを良く知る共通の存在と一緒に、10個の例をヒントにしながらプランを練ってみてくださいね。
本当の親孝行とは?
親のためにしてあげられる10のこと
遠く離れている時は、手紙や電話で近況報告をしてあげる
親にとって、子どもは大きくなっても「こども」であることに変わりはありません。進学や就職、結婚で遠方に住むことになった時、口では何と言っても、ふとした拍子に、「風邪をひいていないかな」と心配することもしばしば。そんなご両親へ、是非電話をかけて声を聞かせてあげてください。メールの顔文字よりも、こどもの「声」を直接聞けることが、親にとっては何よりの親孝行になるでしょう。
もし、電話が難しいときは、手紙を書いてみましょう。不恰好でも文字で気持ちを綴るしかない手紙から、親はその文脈や文字を通してわが子を近くに感じることができることでしょう。
短期間でも良いので帰省をする
これも、遠方に住んでいる場合にとれる親孝行の一つです。昔と違い、TV電話や携帯の写真やムービー機能、SNSを通じて相手を身近に感じながら近況を報告できるようになりました。しかしながら、やはり親はこどもに「会いたい」もの。しかし、親の方からこどもの世界へ足を踏み入れる行為を避けたいと葛藤している親御さんも多いはずです。
そんな時は、こどもの方から会いに行ってあげて下さい。顔をみればつい余計なことまで話してしまうというのも親子の性というもの。しかしいろいろあったとしても、やはりわが子に会えることが一番の親孝行になるのではないでしょうか。
夢や目標の達成を共有する
こどもが自分の夢を叶えることができた時、それは親にとってもうれしい事、つまりは親孝行です。結果はプロスポーツの選手や、一流の専門職に就いているかどうかではありません。模試でトップを取ることだけでもありません。子どもにとってうれしいことが、親にとってもうれしい事なのです。
自分の挙げた目標が達成できたとき、笑顔でご両親に報告してください。ご両親はきっと、自分の事のようにうれしく思うはずです。親はこどもが小さい時から「スキップができたよ」という些細な報告でも、自分の事のようにうれしかったのですから。
自分が選んだプレゼントを贈る
親孝行と言われて、一番に思いつくのはやはりプレゼントですよね。しかし、いざ送るとなると何を贈ればよいか悩みます。
そんな時は、ご両親の好物や趣味を思い出してみましょう。そして、高価でなくてもよいので、誕生日や母の日、父の日に「いつもありがとう」とメッセージを添えて渡すのです。お母さまが韓流ドラマにはまっているならば、DVD BOXを贈るというのも一つですね。プレゼントはハードルが高いと感じるならば、「お土産」という位置づけにして、「ちょっと出先で見つけたから」と手渡しついでに顔を見に行くということでも良いでしょう。自分の事をおもって贈り物をくれた、という事が親孝行になるのです。
一緒に旅行に行く
旅行のプレゼントも親孝行の定番ですね。そんな時は、つい「夫婦水入らずで」とか、「ひとり気ままに」といって親だけの旅行をプレゼントしたくなりますが、わが子と一緒の旅行の方が、親孝行になる場合もあります。
昔遊びに行った施設へ、孫と一緒に出掛けてみれば、孫を通してわが子の小さかった頃、一番大変だったけれど、素晴らしかった時代を思い返すことができるかもしれません。親子水入らずならば、大きくなり旅行をリードしてくれるわが子に頼もしさを感じ、改めて成長を実感されるかもしれませんね。「一緒に行こう」と誘われて、嫌な気持ちになる親はいないのではないでしょうか。
子どもの頃の話しや、親が若かった頃の昔話をする
年配のご両親の場合、なかなか外に連れ出せなかったり、活動的な親孝行の計画が難しいと感じることもあるかもしれません。そんな時は、是非ご両親の昔話に付き合ってあげてください。アルバムを持ちだして、こちらから昔話を振るということでも良いでしょう。
旅行の項でも触れましたが、過去に思いを馳せることで、今がある幸せを実感できるという効果があります。あの大変だった時期があったら、今があるのだと感じることで心は幸福で満たされます。ご両親の表情から、きっと親孝行を実感できるのではないでしょうか。
一緒に食事をする
食事と言うと、どこか立派な料亭でと考えてしまうかもしれませんが、ここで言う食事はそれだけではありません。一つは、お母さま(もしくはお父様)の手料理を一緒に食べるということ、もう一つは、形はどうであれ、一緒に食卓を囲むということです。
遠方に行ってしまったわが子が帰ってきた時、ご両親は昔のように一緒に食卓を囲むことを望んでいることでしょう。「あの子の大好きなメニューを」と考えてらっしゃるかもしれません。こどもの立場からすれば、自分の帰省に合わせてわざわざ手間のかかることをしなくてもと感じるかもしれませんが、ご両親にとってはその手間もうれしいもの。そんな時は是非ご自分から「お母さんのカレーが食べたいな」と言ってあげてください。お母さまはきっと、腕によりをかけて自慢のカレーを作ってくださるでしょう。
ご家庭の事情によっては手料理が難しい場合もありますよね。そんな時でも、是非一緒に食卓を囲んであげてください。それがどんな形であっても、親孝行に変わりはないのです。
親孝行というと、何か大がかりなことをしなくてはいけないと思いがちですが、親にとっての親孝行というものは、こどもありき。こどもが幸せであること、満ち足りていることを実感することで、親も一緒に幸せになれるのです。
いつかやろう、と思っている間にご両親がご高齢になり、できる孝行もできなくなっては悔やんでも悔やみきれません。時間には限りがあり、人それぞれその限りの時間は違います。「何か両親にしてあげたいな」と思った瞬間が、親孝行のスタートです。今回お伝えした内容は、大がかりなことは何一つ必要としません。今すぐにでもできる事ばかりです。さっそく実行し、ご両親との素晴らしい時間を過ごしてください。
まとめ
親のためにしてあげられることとは
・遠く離れている時は、電話で近況報告をしてあげる
・電話が難しいときは手紙で近況を伝える
・短期間でも良いので帰省をする
・自分の夢や目標の達成を共有する
・自分が選んだプレゼントを贈る
・一緒に旅行に行く
・自分が子どもの頃の思い出話をする
・親が若かった頃の昔話を聞く
・親の手料理をリクエストする
・一緒に食卓を囲んで団らんする