就職活動で面接を受ける際、その面接会場への入室は、面接官の最初の印象を決める大きな要素ですよね。
例えば、面接以外の場面においても、初めの印象が悪いと、その他のことすらも悪いように見えてしまう、なんていうことがありませんか。どんな状況でも第一印象は人を判断する上でとても重要な役割を占めています。
つまり、面接においても入室のマナーをしっかりと頭に入れておき、最初に面接官に良い印象を与えておけば、他の面接者に一歩リードすることができ、その後の面接自体もスムーズにこなすことができるのです。
どうしても面接というと質問の内容ばかりを考えてしまうものですが、ここで一度初心に返って、面接における基本的な入室マナーをしっかり頭に入れておきましょう。
個人面接と集団面接では、ほとんどマナーは同じなのですが、自分以外に別の面接者が居る。という点で若干異なる部分が出てきます。
そこで今回は、そんな集団面接におけるマナーを入室・退室に分けてお伝えします。
集団面接で気を付けたい!
入室・退室マナーとは
個人面接と集団面接の違い
集団面接と個人面接の最も大きな違いは、自分以外にも面接者がいるということです。個人面接の場合は、自分一人対面接官ですから、他人に気を遣う必要はありません。ただし、集団面接の場合は違います。
例えば、個人面接の場合ですと、ドアを3回ノックして、面接官の声がかかったら静かにドアを開け、「失礼します」と一言声をかけて入室します。入室した後は、面接官に完全に背中を向けないようにして静かにドアを閉め、「よろしくお願いします」と言って席に着く。これが個人面接の基本的な入室マナーですよね。
しかし、集団面接の場合は少し違ってきます。
面接官は、個人の能力だけでなく、協調性という部分を見ています。そこを意識するかどうかという点は、集団面接を乗り切る上でとても重要なポイントの一つになってきます。
集団面接では入室する際の相手への気遣いを忘れない
まず、面接において入室するのが先頭なのか最後なのか、これによってマナーも変わってきます。
まず、ドアを3回ノックして面接官の声がかかったら「失礼します」と声をかけて静かにドアを開けます。
ここで、ドアの開け方ですが、次の面接者が入室することを考え、ドアを大きく開けましょう。そして、ドアノブを持ったまま「失礼します」と言って、次の面接者にドアノブを渡してあげます。ドアノブを渡したら席に着きます。
もし、ドアが自動で閉まらない場合でしたら、ドアを開けたままドアノブを離して「失礼します」と声をかけて席に着きます。
その後の面接者は先頭の方と同様にします。自分が最後の場合は面接官に完全に背中を向けないようにして、ドアを閉めます。
入室した後は、先頭の人から順に奥の席に着きます。ただし、面接者全員が入室し終わるのを待って(この時はドアがある側に立ちます)全員が席に着き、面接官の声がかかったら着席します。
これが集団面接においての入室マナーです。個人面接との大きな違いはやはり、自分以外に気を遣わなければいけないという点でしょう。
退室時も気遣いを忘れず印象をアップ!
一通り面接が終了したら、最後は退出です。退出する際も入室時と同様に、別の面接者への気遣いを忘れずに面接官に協調性をアピールしましょう。
面接官から終わりの合図があったら席を立ち「ありがとうございました」と挨拶をして退室をします。この際に、自分一人で挨拶をするのではなく、別の面接者が挨拶をするのを待って、全員で同時に退室することを意識します。
面接が終わって一安心してしまうと、どうしても気が緩んでしまい、忘れがちになってしまいますが、最後まで自分一人が面接をしているわけではないということを頭に入れておいてください。
退室はドアに近い人から順に退室します。最初に退室する場合でしたら、ドアが閉まった状態で面接官の方に向き直り「失礼します」と挨拶をしてドアを開けます。その後、次の面接者が挨拶をし終わるまでドアを開けたままにしておき、ドアノブを渡してあげ、渡した後にもう一度面接官に向かって礼をします。
最後に退室する場合でしたら、挨拶をし終えた後にドアを静かに閉めます。これが集団面接における退室のマナーです。
いかがでしたか。このように集団面接において、気をつけるべき入室・退出マナーは、自分自身のことよりも、いかに他者に気遣いができるか、という点が重要になっていることがわかっていただけたことでしょう。
個人的能力が高い人材を重宝するのは企業としては当たり前のことです。しかし、あくまで企業に属す限り「協調性」「コミュニケーション能力」といったスキルは必要不可欠なのです。
そのような能力を見極めるのに適している集団面接。是非こうしたマナーを覚えて、集団面接を乗り切りましょう。
最後に、面接を終えた後の帰り道にも気を付けて下さいね。企業によっては、帰り道にどのような行動をとっているか、チェックしているところもあります。家に帰るまでが面接。ということを意識して行動しましょう。
まとめ
集団面接での入室・退出時のポイントとは
・ まずは、個人と集団面接の違いを理解する
・ 面接において入室の際は相手への気遣いを忘れない。
・ 退出の際も気を抜かずに気配りを忘れない。
・ 面接官は個人の能力だけでなく、「協調性」を見ていることを意識する。