お葬式の日程を決める際に絶対知っておくべき7つのこと

お葬式の日程を決める際に絶対知っておくべき7つのこと
お葬式の日程、と言われて思いつくのは友引は避けること、くらいは大抵の方はご存知ですが、では他には?と問われるともう判らない方が多いのではないでしょうか。

葬式は日本ではほとんどの方が仏式で執り行います。これは宗教儀式ですから作法やしきたりが色々とあって聞かなければ判らない部分が多いのです。

詳細に見て行けばきりがないので今回は特に日程に関する部分に焦点をあて、基本として知っておくべき事柄をピックアップしました。

昔からの言い伝えもあれば意外と合理的な部分もあってなかなか興味深いものです。いつかは必ず自分もお世話になるお葬式の日程のこと、きっかけが無ければ知ることも少ないものです。少し予習しておくのもいいかもしれません。

はたしてお葬式の日程を決める際のポイントとは?

 

お葬式の日程を決める際に
絶対知っておくべき7つのこと

 

①死亡診断から喪主の決定

まず最初の段階では、死亡確認→親族へ告知→喪主決定 という流れになります。医師による死亡確認ののち死亡診断書を作成してもらい、死亡診断書は後で退院時に受け取るようにします。

この段階で死亡の事実を知らせるのは、家族・親族のほかごく親しい友人・知人などに限定しておきます。知人、職場、ご近所などに知らせるのは参列者のリストを作り、葬式の日程が決まってから。喪主は通常は配偶者か長男がつとめます。

 

②葬儀社と日程相談

まず葬式のプロである葬儀社へ連絡し、日程などを相談するのが良いでしょう。

施設の空きの確認や日程調整も葬儀社の方といっしょに行えば、例えば最初に予定していた斎場がふさがっていたので急きょ別の斎場を探さなければいけない、といった場合にもスムースに行く場合が多いので安心できます。

 

③死亡届の準備

退院時に医師が作成した死亡診断書を市・区役所等へ提出しますと死亡届の提出に関して説明がなされます。この死亡診断書および死亡届の役所への提出は迅速に行ってください。

死亡届が受理されないと火葬ができないため、これが遅れると葬式全体の日程が大幅に狂いかねません。

次に僧侶による枕経がなされますが、この際に今後の葬儀日程や戒名についての打合せをしておけば通夜以降の流れがスムースになります。

 

④通夜~火葬の日程

遺体は、基本的に死後24時間は安置しなければならず、その間火葬は出来ませんので日程調整の際はご注意を。

斎場は早めに予約しましょう。葬式の日程は、斎場や僧侶の予定によって左右されることが多くあります。空いている斎場を早めに予約するためにも葬儀社との連絡を密にしましょう。また、火葬場は年末年始に休む場合が多いです。

なお、通常は亡くなった日の翌日に通夜、翌々日が葬儀・告別式ということが多いですが、深夜に亡くなったなどの場合は日程が前後することもあります。

 

⑤友引について

友引には葬儀を行わなず一日ずらすのが慣例となっています。これは生きている者があの世に連れて行かれるという云われによるものです。

多くの斎場・火葬場が友引は休業となっています。友引によって葬儀をずらす場合には、一日目を近親者のみの仮通夜、二日目を本通夜とすることもあります。なお、通夜は友引に行っても問題ありません。

ところで、友引とは「六曜」から来るものです。六曜とは古代中国で生まれたとされる暦注の一つで、日の吉凶を表すものであって仏教とは関係ありません。友引は「勝負事で引分けになる日」という意味で「友を引く」という意味は含みません。
六曜は明治以降に一般に広まったと言われています。仏教と六曜とはもともと別物ですので仏教儀式であるお葬式の日取りとは無関係と考えてよいと思います。

 

⑥一日葬

最近「一日葬」というスタイルに注目が集まっています。これは通常は2日に分けて行う通夜と葬儀・告別式を1日で済ますものです。

通夜は、葬儀前夜に故人に夜通し付き添うというものですが、近年では夕方2時間くらいで済ませるなど簡略化されつつあります。告別式も葬儀と区別せずに同時に行うことが多いようです。

昨今、人々の宗教への信仰が薄れるにつれ葬式の宗教的側面は軽視されつつあり、似たような儀式を2日にかけて行うことは単に遺族の負担を大きくしているだけ、という考えが大きくなっています。
そこで儀式を1日で済ませるという合理的な考えが受け入れられているのでしょう。

参列者も、お通夜と告別式のどちらに参列するか迷わなくて済みます。

 

⑦その他

葬儀を密葬で行った場合には、告別式の代わりに「お別れ会」といった形のものを日を改めて行うこともあります。

密葬とは本来、著名人など社会的な影響の大きい人の葬儀を執り行う場合に準備などに時間がかかる大規模な本葬の前に、近親者だけで行う内輪の葬儀の事です。しかし最近では単に近親者のみで行う小規模な葬儀を指すようになりました。

このような場合には後日大規模な本葬を実施することはありません。

初七日の法要も繰り上げて葬儀と同日に行うこともあります。

 

いかがだったでしょうか?

葬式というといかにも宗教的要素が強く、こまかな作法やしきたりが多いうえに役所への届けなど法的手続きも短時間で済ませなければなりません。

今回は広く行われている仏式での葬式の日程をざっと見てみましたが、地域性や宗派による違いも多い半面、宗教色を極力排除した新しい試みも年々増加しています。とはいえ葬式は故人の意向に基づいて「家」で行うという基本はまだ当分は続くのではないでしょうか。

どちらにせよ、基本のポイントはしっかり頭に入れておきたいものです。

 

まとめ

お葬式の日程を決める際に絶対知っておくべき7つのこと

①死亡診断から喪主の決定
②葬儀社と日程相談
③死亡届の準備
④通夜~火葬の日程
⑤友引について
⑥一日葬
⑦その他


連記事
タイトルとURLをコピーしました