お参りの仕方は大切☆神様を敬う7つの基本マナー

お参りの仕方は大切☆神様を敬う7つの基本マナー
神社のお参りの仕方には、実はいくつもの作法があり、そのひとつひとつが神様を敬うことに繋がっています。最近は若い女性でも「神社巡り」をする方が増えましたが、「お参りの仕方」をきちんと学んだことは、あまりないですよね。

もちろん、女性向きのかわいいガイドブックや、色とりどりの御朱印帳を見て「いつか、お参りに行きたいなぁ~」と興味を持っている方も多いはず。だけど「こんな時にはこういう作法がある」など、肝心のお参りの仕方については、意外教わる場所や機会は見つかりません。

でも、せっかくこれから神社にお参りをするなら、より神様に願い事を聞き届けて頂くためにも、ただしい作法で神様に会いに行きたいですよね。そこで今回は、神社のお参りの仕方を7つのポイントに沿ってお伝えします。



 

お参りの仕方は大切☆
神様を敬う7つの基本マナー

 

お参りをする時の服装のマナー


人は大切な人に会う時、服装を正しますね。もしもその方が自分にとって目上の方や取引先などの「お客さま」だったらどうでしょうか。良い服でもしわがないように、靴は汚れがないように…と気を配ることもあるかもしれません。

実は神社に行き、神様に向かい合う時もそれと同じです。

【 お参りの仕方その1、服装 】

☆ 一張羅である必要はなくとも、清潔でなるべく「きちんとした服装」でお参りに行きます。

特に拝殿に昇って神職に祈祷をしてもらう「昇殿参拝」の折には、正装で出向くのがマナーです。女性ならスーツやワンピースなど、改まった服装を心がけてください。

 

鳥居をくぐる時のマナー


神社には必ず鳥居があります。鳥居は、神様の世界と人間の世界を分ける「門」です。つまり鳥居をくぐり中に入ることは「聖域」に入ることを意味するのです。

大きな神社では「一の鳥居」「二の鳥居」と、いくつか鳥居があることがありますが、それは外側から内側から入るに従い「神様に近づいていく」ということを示しています。

従って、できればすべての鳥居をくぐってお参りをした方が良いとされています(無理をする必要はありません)。

【 お参りの仕方その2、鳥居 】

☆ 鳥居をくぐる時は、小さく一礼をしながら参道を進みます。

・ もし帽子を被っていたら面倒でも脱ぎます。できればコートも脱ぐのが正式なマナーです。

また、お参りが済んで神社を後にする際には、鳥居をくぐったあと社殿の方を向き、一礼してから「人間の世界」に戻ります。つまり「お参りの仕方」の範囲は鳥居をくぐった時から鳥居を後にする時まで、広がっているのです。

 

参道を進む時のマナー


小さな神社には小さな参道、大きな神社には広々とした立派な参道がありますが、実は参道のどこを歩いても良い訳ではないのです。参道の中央部分は「正中(せいちゅう)」と呼び、「神様が通る道」とされています。

【 お参りの仕方その3、参道 】

☆ 従って、人間である私たちは神様と同じ道を歩まないように、なるべく参道の端を歩くようにします。

しかし、大きな神社での初詣で、人に押されて仕方なく中央を歩くことになった…というのは、お参りの仕方としては失礼にあたらないので、安心してください。

 

「手水舎」でのお清めのマナー


神社にお参りに行くと、参道の脇や社殿の脇に、柄杓が置かれた水盤のある施設を必ず目にすることになります。この施設のことを「手水舎(ちょうずや・てみずや)」と呼びます。

参拝者はこの水を使って「自分の手を清めて口をすすぐ」という「略式の禊ぎ(みそぎ)」をして、心身の穢れを祓い清めてから、お参りに向かわなくてはなりませんし、それが正しいお参りの仕方でもあります。それでは、手水舎での「お清めの仕方」をお伝えします。

【 お参りの仕方その4、手水舎 】

①水盤の前で軽く会釈をする。

②柄杓を右手でとり、水盤に流れる水を汲んで左手にかけ、清める。

③柄杓を左手に持ち替えて、右手を清める

④もう一度柄杓を右手に持ち替えて、左手に水を受け、その水で口をすすいで清める(1回でOKです)。

⑤口に入れた水は飲みこまずに、そっと排水溝に吐き出す

⑥その後もう一度左手に水をかけて清め、水の残った柄杓をそのまま垂直に立てて、流れる水で柄の部分を洗うようにする。

⑦柄杓をもとあった場所に戻して、軽く会釈をする。

⑧手や口もとを白い紙やハンカチで押さえる。

この「お清めの仕方」で行ってはならないことは「柄杓を直接口につけること」です。この行為は特別に「杓水(しゃくみず)」と呼ばれ、マナー違反となります。

 

「社頭参拝(通常の参拝)」のマナー


お参りの仕方には2種類あるのをご存知でしょうか。ひとつは賽銭箱にお賽銭を入れて、鈴を鳴らしてお参りをする「社頭参拝」で、もうひとつは神社の社務所などに申し込み、拝殿に昇ってお参りをする「昇殿参拝」です。

まずは通常のお参りの仕方である「社頭参拝」のマナーについてお話します。お賽銭を入れるタイミングや鈴を鳴らすタイミングがわからず、曖昧にしてしまう方が多い部分ではありますが、きちんと順番がありますので、ぜひ覚えてくださいね。

【 お参りの仕方その5、お賽銭 】

①拝殿に向かって軽く会釈をする。

②賽銭箱にお賽銭をそっと入れてから、紐を振って鈴を鳴らす(鈴の音が邪気を祓うと言われています)。

二回、深いおじぎをする。

④その後、右手を左手の中指よりも「半関節分」下にずらして、二度「柏手」を打つ。

⑤その後、指先を揃えて両手を合わせる

⑥もう一度深いおじぎをする。

③~⑥までの動作は「二拝二拍手一拝(二礼二拍手一礼)」と呼ばれ、多くの神社での参拝の作法になっています。

しかし中には出雲大社(島根県)や宇佐神宮(大分県)のように」「二拝四拍手一拝」という作法もあるため、それぞれの神社の作法に合わせるようにします。その場合は「参拝方法」が必ず手水舎や拝殿に掲げられているので、安心してください!

 

「昇殿参拝(拝殿での参拝)」のマナー


次に、昇殿参拝のマナーについてお伝えします。昇殿参拝は拝殿に上がり神職を通して、神様に祈祷をしていただく方法です。

【 お参りの仕方その6、昇殿参拝 】

①受付に事前に祈祷の内容を伝えて、初穂料(御玉串料)を奉納する。

②神職の誘導に従って、拝殿に昇り、姿勢を正して神前に向かう。

③神職が大麻(おおぬさ・榊の枝に紙垂(しで)がついたもの)を振ってお祓いをしてくれるので、軽く頭を下げてそれを受ける。

④神職が神様への祝詞を奏上している間は、軽く頭を下げて拝聴する。

⑤神職から渡された玉串(後述)を作法に従って神前に捧げた後、拝殿から降りる。

 

「玉串奉奠」のマナー


最後に、前項で述べた「玉串の捧げ方」のマナーについてお話します。玉串とは、榊に紙垂や木綿(ゆう・布製)がついたもので、神霊の依代とされています。これを神前に捧げることを「玉串奉奠(たまぐしほうでん)」と呼びます。玉串奉奠の作法は以下のようになります。

【 お参りの仕方その7、玉串の捧げ方 】

①左手で玉串の葉先を下から支えるように持ち、右手で根元の方を上から持つ。左手をやや高くしてひじを張る。

②そのまま神前の玉串案(机)の前に進み、一礼する。

③右の手のひらを返しつつ、玉串を90度時計回りに回す。

④左手を根元の方に下げて、右手を玉串の葉先の方へと持ち替える。

⑤玉串を時計回りに180度回して、根元を神前に向けて案に供える。

一歩下がり「二拝二拍手一拝」をして終了。

特に「回す」ところがわからなくなりがちですが、神職が常に教えてくれますので、心配しなくても大丈夫です。

 

いかがでしたでしょうか。簡単そうに見える「神社へのお参りの仕方」にも、様々な作法があることに驚かれたではないしょうか。実は手水舎での作法は、黄泉の国で身が穢れたイザナミノミコトが「海の水に浸かってお清めをした」ことに由来しています。

また、お賽銭もかつてはお金ではなく神前に「秋に収穫した稲穂などを捧げた」ことがはじまりとなっていて、貨幣が流通してから次第にお金に変わったといわれています。

どんなに小さなお社でも、このような由来を継承しているかと思うとおもしろく、奥深さを感じますよね。心と姿勢を正してお参りの仕方を変えれば、神様もきっとこちらを向いてくれるかもしれません。

神社でのお参りの作法=神道の作法は、まさに日本にしかないものです。日本人としてもぜひ覚えておきたいものではないでしょうか。

 

まとめ

お参りの基本マナーとは

・服装は「大切な人に会う時のように」
・鳥居をくぐるたび、神様の世界に近づいていく
・参道の中央は「神様が通る道」
・手水舎でお清めをきちんとしてから参拝しよう
・社頭参拝の基本は「二拝二拍手一拝」
・昇殿参拝は厳かな気持ちで、神職についていくのが基本
・「玉串奉奠」にも作法がある