お彼岸とは?意外と知らないお墓参り、7つの基礎知識

お彼岸とは?意外と知らないお墓参り、7つの基礎知識
お彼岸とは、ご先祖様を敬って供養をする大切な行事ですよね。実はかつては、お彼岸は極楽浄土に行くために修行をする、…というのがお彼岸の行事でした。

ただ最近の日本では「ご先祖様を敬う日」を秋分の日にしていることから、お彼岸にお墓参りをして、ご先祖様に手を合わせるという文化になっていったと言われています。

お彼岸とは、一般的にはお墓参りをするという印象がありますが、そのイメージは前述の通り、まさにその通り!ただし、「何のためにお墓参りをするのか」を知っていると、お墓参りにどのようなことに気を付けるべきかが、よく理解できます。

そこで今回は、お彼岸と言えばお墓参りだとなんとなくわかってはいても、正しい知識は意外と知らないという人に、お彼岸とは何なのか、また、お墓参りで気を付けたい基礎知識を7つお伝えします。

 

お彼岸とは?
意外と知らないお墓参り、7つの基礎知識

 

お彼岸の時期

お彼岸とは年に2回、春と秋にやってきます。そのため、お墓参りは年に2回行くのが基本。

春は田植えの時期ですから、ご先祖様に五穀豊穣を祈り、秋は収穫の時期ですからご先祖様に収穫に対する感謝の気持ちを込めてお墓参りをするというのが、かつての風習でした。

最近は農業を営む人の方が少数派になっていますが、かつてと同じような気持ちでお墓参りに行くのです。

【 お彼岸とは:お参りの時期 】

★ 春は春分の日を挟んだ7日間、秋は秋分の日を挟んだ7日間がお彼岸の時期ですから、その時期にお墓参りに行います。

 

お彼岸の服装

お彼岸とは、ご先祖様に感謝し、ご先祖様を供養する目的があります。そのため、お墓参りの時の服装にも気を配るべき。

【 お彼岸とは:お参りの服装 】

★ お墓参りをする時には基本的に平服で構いませんが、あまりに派手な服装は相応しくありません

・ また、秋のお彼岸の時期はまだ暑いですが、あまり肌を露出するような恰好は控えます。

親戚一同と一緒にお墓参りをする際には、平服と言ってもモノトーンの色合いにするなど臨機応変に対応すると良いのではないでしょうか。

 

お墓参りに行く時間

お墓参りの時間は、正式に何時から何時までという決まりはありませんが、なるべく午前週に行くのがマナー。

【 お彼岸とは:お参りの時間 】

★ お彼岸とは、ご先祖様にお会いしに行く行事でもあります。

・ ご先祖様をあまり長い時間お待たせるするのは失礼ですし、気持ち的にもお昼過ぎに行くというのは「優先度が低い」ことを象徴しているようですから、早い時間に行った方が良いのです。

 

お墓参りの持ち物

墓地のお墓は、基本的にはお寺や民間の
霊園施設が管理
していますから掃除も定期的に行われています。

【 お彼岸とは:お参りの持ち物 】

★ しかし、お彼岸とは家族が、ご先祖様の眠っている場所にお会いしにいくもの。そう考えると、お墓参りの際にきれいに掃除をしてお参りをするのは当然のこと。

・ そのため、お墓参りに行く時は「お掃除グッズ」を持参

ゴミや雑草を取るための手袋や、墓石をきれいにするための雑巾やスポンジなどがあると便利です。

 

お供え物のタイミング

お墓参りに行く時にはお供え物を持参する方がほとんど。これはお彼岸の時も同様。お彼岸とは、ご先祖様に感謝する行事ですから、お供え物を持参するのが一般的です。

【 お彼岸とは:お参りのお供え物 】

★ しかし、お供え物はお墓についてすぐに置いてはいけません

・ まずは墓石とその周辺の敷地をきれいに掃除をしてからお供えしてください。

食事を汚い場所でするのは嫌ですよね。それと同じことです。

 

お供え物の花

お彼岸のお墓参りには、お花もお供えします。お彼岸とは春と秋にあるものですから、その季節の花や故人が好きだった花をお供えしてもかまいません。

【 お彼岸とは:お参りの花 】

★ しかし、あまりに派手な色の花やトゲがあるような花はお供え物の花としては相応しくありません。

・ 色味は白や淡い色、花の形はあまりにおおぶりなものは避け、全体的に清楚な印象を与える花を選ぶようにすると安心。

迷った時は、仏事用の花を購入すると間違いありません。

 

お墓参りに行けない場合

基本的には、お彼岸とは直接お墓に足を運んでお墓参りをしたいところ…。しかし、お墓が遠方でどうしてもいけない場合や、入院や病気でお墓参りに行くのが難しいケースもあるのではないでしょうか。

【 お彼岸とは:お参りに行けない対処 】

★ そんな場合には、無理をしてお墓参りをしなくても問題ありません。

・ ご先祖様はすべてご覧になっていますから、やむを得ない事情でお墓参りをしなかったからと言って失礼にはならないはず。

とはいえ、気になるのは当然ですから、自宅の仏壇に手を合わせて、お線香を手向けてみてはいかがでしょうか。

 

いかがでしたでしょうか、お彼岸とはご先祖様に敬意を表し、供養のためにもお会いしに行く大切な行事。ご先祖様にお会いするためにお墓参りに行く、…という事を前提に考えれば、お墓参りがどれだけ重要な行為なのかが理解できるのではないでしょうか。

暑いから気が向かないとか、面倒くさいなどと考えてしまうこともありますが、失礼にもなりますので、口には出さないのが礼儀かもしれません。

また、お墓参りの際にもマナーを丁寧に守りたいもの。お彼岸とは各家庭が墓地にお墓参りをしに足を運ぶ時期。そのため、周囲の家族に迷惑をかけたり、不快な気持ちにさせてはいけませんから、墓地でのふるまいにも注意が必要です。

今回はお彼岸とはどういった意味を持つのか、また、お墓参りの時に気を付けるべきポイントをお伝えしました。どれも特別で難しいことはなく、自然にできるものなので、自然に気持ちよく、お参りをしてください。

まとめ

お彼岸でのお墓参りの基本とは

・お彼岸のお墓参りは春と秋
・服装は平服で良いが臨機応変に選ぶ
・お墓参りに行く時間帯は午前中が理想
・お墓参りの際にはお掃除グッズを持参
・墓石を水で清めた後にお供え物をする
・お彼岸にお供えする花は清楚なもの
・行けない場合は仏壇にお線香を手向ける


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