上司からプレゼントを受け取ってしまったら、当然、部下は気を遣います。上司としては「ねぎらい」のような気持ちで贈っていたとしても、例えば、タイミングを間違えると、部下のほうからすると「ありがた迷惑」でさえあるのです。
上司から「気にしないでくれ」と言われても、部下としては真に受ける訳にはいきません。上司から部下へプレゼントを贈る時、「デキる上司」は「部下に気を遣わせない」という事にも配慮がなされているものです。
ここでは「上司から部下へのプレゼント・気を遣わせないコツ」を7つのポイントに絞ってご紹介します。
上司から部下へのプレゼント☆
気を遣わせない7つのコツ
適正価格の物を選びましょう
部下たちへの差し入れなどであれば、その価格帯は「高すぎず、安すぎず」のものを選びましょう。
代表的な「ちょっとした差し入れ」であれば、ペットボトルのお茶・缶コーヒー・シュークリームなど、大体150円以内くらいのものであれば気を遣わせることはありません。
上司としては、頑張っている部下たちへ「良い物を・・・」と懐をはたいても、あまりにも高価なものは、見返りに仕事の成果を期待されているようでプレッシャーに感じてしまいます。(「それが狙いだ」なんて声も?)では、安ければいいのか・・・というと、そういう訳でもありません。
お菓子の徳用袋などをポンと渡し「お前たちはこういう安い駄菓子で喜ぶからな」などというジョークも禁物です。
生ものや手間のかかるものは避けましょう
食品を差し入れする場合、「生もの」や「切り分けが必要なもの」も避けたほうが無難でしょう。
例えば、お寿司などは早めに食べなければ風味が損なわれますし、ワンホールのケーキやメロンなどのフルーツなども切り分けなければならず(しかも、人数分を均等に)、また、食器などの洗いものも出るので、少々、面倒なものです。
しかし、上司からの差し入れであれば仕事の手を止めて対応しなければならなくなります。
本当に喜んでもらえるプレゼントは、相手の立場に立ち「仕事の合間に手軽にとれるもの」などを贈るようにしましょう。
ハンドメイドのものは避けましょう
プレゼントで意外と困ってしまうものが「手作りのもの」です。
まして、それが上司本人、もしくは、上司のご家族のハンドメイドだった場合には、とても気を遣わせてしまうことがあります。
誰でも、その方が一生懸命作ったものであれば喜んで受け取りたいものですが、実際は、悲しいかな「好みでない場合」もあります。それでも、上司のあなたが「どう?」と聞けば、当然・・・ですよね?
料理やお菓子であれば、無理して食べる場合もありますし、上司が趣味で作った作品を職場のデスクに(実は、イヤイヤ)飾ったり・・・なんて話も聞きます。「ハンドメイドは気を遣わせる」と思って間違いないでしょう。
好みの分かれるものは避けましょう
時々、海外旅行の土産などであるのが化粧品や香水などのプレゼントです。
抱き合わせの安いものだったりするので、全く使わないようなカラーのメイク用品や好みでない香りの香水は、女性としては本来はそのまま「引き出し行き」になり、一生、日の目をみることはないものです。
ところが、これが上司からのプレゼントであった場合には「素敵なものをありがとうございます、喜んで使わせて頂いています」と、内心、不本意ながらも、その化粧品や香水を使わせてしまっていることもあるのです。
特に男性の上司から女性の部下に化粧品などをプレゼントする場合は気をつけましょう。
全員分用意しましょう
職場全員に行き渡る数を用意する・・・これは上司だからではなく「大人」として贈り物をする時には心がけるべきことですよね。
多く用意して余ってしまう分には構いませんが、その場にいる人数分に満たない数だった場合、職場を気まずくさせてしまいますので、想定される人数分より少し多めの数を用意しましょう。
不足してしまった場合、人数分を用意する配慮も出来ないのか・・・と、内心、部下たちから失笑を買ってしまいますよ。せっかく、差し入れをしたのに、少々の気遣いが及ばなかったばかりに自身の評価を下げてしまうなんて残念なことです。
タイミングを見計らいましょう
そして、大切なのは「渡すタイミング」です。社内の人間であれば、当然、忙しい時間帯・比較的余裕のある時間帯は分かっていて然るべきです。それにも関わらず、戦場さながらの時間帯に上司からの差し入れがあると、一度、手を止めなければなりません。
実は、とても気を遣ってしまうものなのです。冷蔵・冷凍保存が必要なものや温かいものなど、その食品の適正温度を保つ必要があるものなども、忙しい時間帯は、一度、冷蔵庫に入れる手間、食べる時に温め直す手間・・・等々もかかりますので、極力、ちょうど休憩時間に入るようなタイミングなどをみて渡したいものです。
話題のもの・旬なものを選んでみましょう
何をプレゼントするか迷った時は、世間で話題の新しいもの、その季節ならではの旬なものをプレゼントしてはいかがでしょうか?
「話題としては知っていても、実際に見たり・食べたりするのは初めて!」と喜ばれることウケアイです!職場の士気も盛り上がりそうですよね。また、話題のものをいち早く取り入れる上司の若々しい感性も「さすが、部長!」なんて、一目置かれたりして・・・特に何もない日でも「街でたまたま見かけたから、ちょっと買って来てみたよ。
今、話題の〇〇なんだってね」とさりげなくプレゼントしてみましょう。例えば「その年の解禁したばかりのワインを職場の仲間で試してみる」なんて、部下たちにも気を遣わせることなく喜んでもらえそうなプレゼントです。
いかがでしたか。「上司から部下へのプレゼントをする際の部下に気を遣わせない7つのコツ」をご紹介しました。
こうしてみると、今まで、うっかり、部下に気を遣わせてしまっていたことに気付かれた方も結構多いのではないでしょうか?しかし、部下が上司に気を遣うのは当然といえば当然のことですので、どうぞ、これまでの事はあまり気にせず、これからの部下へのプレゼントには、是非、この「7つのコツ」をちょっと思い出してみて下さい。
部下へのプレゼントに心を砕くあなたの気持ちは、きっと部下の方々にも伝わります。部下に気を遣わせまいと考える上司の元でなら、部下の方々も、きっと、その能力をいかんなく発揮できることでしょう!
まとめ
上司から部下へのプレゼント☆気を遣わせない7つのコツ
・適正価格の物を選びましょう
・生ものや手間のかかるものは避けましょう
・ハンドメイドのものは避けましょう
・好みの分かれるものは避けましょう
・全員分用意しましょう
・タイミングを見計らいましょう
・話題のもの・旬なものを選んでみましょう