納骨にかかる費用の相場を押さえて無駄を省く7つのコツ

納骨にかかる費用の相場を押さえて無駄を省く7つのコツ
日本では、ほとんどの場合、遺体を火葬したあと骨壷に納めます。そしてしばらくの間は仏壇や祭壇などに安置し、その後、お墓や納骨堂などに納めます。これを「納骨」と言います。

現在は、少子高齢化や核家族化、非婚化が進み、。先祖代々の墓を守り続けるのは困難になってきています。お墓参りに行くことができなかったり、費用を安くすませるため、他の人と一緒に埋葬される納骨堂を希望する人も増えています。

従来どおりの、個人のお墓があって納骨する場合でも、共同墓地へ納骨する場合でも、できることなら、少しでも無駄を省き、安く済ませたいものですね。

今回は、納骨にかかる費用の相場を押さえて、無駄を省くコツについてご紹介します。

 

納骨にかかる費用の相場を押さえて
無駄を省く7つのコツ

 

最近の納骨事情

一般的な納骨の仕方は、火葬後の遺骨を骨壷にいれて、しばらくの間供養した後に「お墓」に納骨しますのが通常です。しかし、親族が途絶えても永久に供養されるように、納骨堂に納骨する「永年納骨」「永代納骨」も増えてきました。

さらに、最近注目されているのが、樹木葬です。これは、認可された専用の墓地において、墓石の代わりに樹木を墓標とする方法です。日本では、1999年以降から認められるようになり、宗教や宗派を問わず、誰でも行えることが特徴です。

現在の家庭事情は様々ですから、例えば、独身で跡継ぎがいなかったり、なかなかお墓の掃除にこられない方が増えています。そのため、ふだんの管理する必要がないところも樹木葬の注目される理由です。

地域によっては、永代供養料もかからないところもあるようです。自分にあった納骨の仕方を選択できる時代なんですね。

 

納骨法要は、法事にあわせて行いましょう

仏教では、納骨をこの日に行わなくてはならない、という決まりはありません。納骨が行われるタイミングとしては「四十九日」のほかに「百箇日」「一周忌」などがありますが、いずれかの法事と合わせて行う場合が多いようです。

もしも納骨法要だけ別の日に行うとなると、お茶、あるいはお茶とお茶菓子などを用意する必要があります。納骨式においても、お茶やお菓子、場合によっては料理の手配などのもしなければならず、その分費用がかかってしまいます。

一番多いパターンが、四十九日の法要と納骨を同時行う方法です。普通は遅くとも三回忌までには納骨を済ませます。親族と日程を調整して、なるべく余計な出費が増えないように、納骨法要を法事を同日に行いましょう。

 

お齋の料理内容

納骨法要を行っていただいた場合、僧侶にはお礼をお渡ししなくてはなりませんが、僧侶が法要のあとのお食事(お齋)に同席して下さる場合には、御布施または御経料、お車代の2つを用意します。

まず、お齋を行う時間帯ですが、昼と夜とでは、昼のほうが食事中心ですので比較的に安く済みますが、夜に行うと、お酒を飲む方も増えますし、料理も簡単なものでは済ませにくいので、それなりの費用がかかってしまいます。

お齋は、できることなら昼に行うほうがお得です。納骨法要を行った建物(寺院)なでで、お齋を行うのあれば、仕出屋に料理を運んできてもらうというのも、安く済ませる方法です。

土曜・日曜・祝祭日におこなうのでしたら、朝早い時間か、夕方遅い時間に法要を済ませば、お齋を用意しなくても失礼にはなりません。

 

僧侶へのお車代

お齋に僧侶が同席してくださる場合、お車代をお渡ししなければなりません。金額の相場は、だいたい5千円~1万位です。しかし、親族の誰かが、納骨法要の会場からお齋会場までの送迎をすることができれば、お車代は必要ありません。

前もって、誰かが運転手になることを決めておけば、その分安く済ませることができるでしょう。また、納骨法要を寺院で行った場合、お齋も寺院で行う方法もあります。

この場合は、移動する必要がありませんので、お車代の用意はいりません。時間の短縮にもなりますので、寺院のご都合を聞いて、もしもお齋会場として利用していいようであれば、遠慮なく使わせてもらいましょう。

 

墓地を作らない

墓地を用意する場合は、その墓所(お墓を立てるための土地)が広ければ広いほど費用がかかります。墓地使用料、(必要に応じて)永代使用料、管理費なども別 途かかりますし、、墓の向きや位 置等によって高額になる上、都市部ほど高額となります。

一番安く済ませる方法は、納骨するために墓地を作らないことです。比較的費用が抑えられる供養の仕方としては、お墓を作らずに、永年納骨や永代納骨のように、親族が途絶えても永久に供養ができる方法をとること、、あるいは永代供養塔への合祀の形を利用することもあります。

いずれの場合も、永代供養をお願いできる寺院であるかどうか確認する必要があります。

 

新しい墓に納骨する場合は、開眼供養の額もかかります

新しい墓に納骨する場合には、納骨と同時に、開眼供養(新しい墓に魂を入れる儀式)も行います。別 名「開眼法要」「入魂式」とも呼ばれます。この場合には法要をしてくださった僧侶への謝礼用意しなければなりません。

開眼供養のお礼の金額は3万~10万円くらいと、金額に幅があります。さらに、納骨式と開眼供養とを同時に行う場合には高額な金額がかかります。

なぜなら、僧侶に、開眼法要のお礼と、納骨のお礼をお渡ししなければならないからです。両方の中身を同じ金額にするか、開眼供養を多めにするかどうかは、地域によって違います。

事前に寺院に謝礼の金額を尋ねてみても決しておかしくはありません。法要を行う前に詳しく聞いてみましょう。

 

墓石業者への心づけも必要

納骨を行う際は、墓石業者への丁寧な心配りとして、お墓の墓石を墓地まで運んでもらった時の心づけも用意しなければなりません。

だいたいの目安となる金額は5,000円~30,000円くらいです。気持ち次第で良いことだと思いますが、新しく建立すると言う事はお祝い事ですので、ご祝儀ということで「寸志」と書いてお渡しするのが一般的です。

感謝の気持ちをお金という形で表してお渡しするものですから,「しなければならない」ものではなく,かといって「しないもの」でもありません。礼儀知らずと思われないように気をつけましょう。

 

いかがでしたでしょうか。

納骨にかかる費用は、安く済まそうと思えば、納骨法要の日程を他の法事と同じ日にしたり、お齋の料理内容などで節約するなど、工夫することができます。

いずれにしても、あまりにも節約しすぎて、亡くなった方を軽んじてると思われないように気をつけましょう。最近は、「葬儀も永代供養も行う費用がない」という方のために、葬儀を簡略化して、直葬や火葬のみを行う方も増えています。

もちろん、正式なお通夜や葬式を行わなくても、身内や家族とのお別れの時間はきちんと確保されているようです。費用を賢く抑えつつも、失礼にはならない葬儀や納骨の仕方を考えてみましょう。

 

まとめ

納骨にかかる費用の相場を押さえて無駄を省く7つのコツ

・最近の納骨事情
・納骨法要は、法事にあわせて行いましょう
・お齋の料理内容
・僧侶へのお車代
・墓地を作らない
・新しい墓に納骨する場合は、開眼供養の額もかかります
・墓石業者への心づけも必要


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