心配しないで大丈夫?二歳児の言葉の出が遅い時の7つの理由


早い子では1歳になる前から言葉を話し出します。2歳児ともなると、たくさんの子供たちは単語を喋っている・・・。そんな時に、我が子が全く言葉を発していないとしたら「うちの子は大丈夫なの?」と、不安になってしまいますよね。

そこで今日は、そんな時の為に知っておいて欲しい、二歳児の言葉の出が遅い時の理由についてお伝えします。両親の不安は子供にも伝わるものです。

「どうして、喋ってくれないの?」と、子供を叱る前にぜひ読んでみて下さい。

今からお伝えする挙げた7つの理由を知っていれば、子供が話さない原因を探しながら環境を整えたり、これも個性かもと心のゆとりを持ったり、そんなきっかけにできるかも知れません。ではご覧ください。

心配しないで大丈夫?
二歳児の言葉の出が遅い時の7つの理由

コミュニケーション不足

自分で言葉を話せるようになるまでには、たくさんの言葉を聞いて学ぶ必要があります。

笑っている時に「嬉しいね」と声をかけられたり、寒い時に「寒いね」と声をかけられたりして、「そうか、これは嬉しいんだ」「今は寒いんだ」と、1つ1つ覚えていくのです。

その中で自分が伝えたいと言葉を練習し始め、話せるようになります。両親をはじめ、周囲の人に声をかけてもらえないと充分に言葉が蓄えられません。そして、伝える言葉が見つからず、話すのが遅くなってしまいます。

 

しゃべる気が無い

子供自身に「しゃべる気が無い」から、言葉の出が遅いことも多くあります。ずっと子供と一緒にいると、子供が何をして欲しいのか親なら言葉を介さなくても、例えばジェスチャーや表情でわかってしまいますよね。

すると子供が何も言わずに指さすだけで、先回りして「はい、これね」と望みを果してしまいます。このような環境が続くと、子供が話す必要がなくなり、話すことへの意欲が育たないのです。

話さなくても快適に過ごせると、「しゃべる気にならない」のです。

 

聴覚・視力障害

障害が原因で言葉が出ないこともあります。「音として言葉が聞こえていない」のが聴覚障害です。

日常生活で大きな違和感を覚えなくても、名前を呼んでも振り返らないようなことがあり、検査すると両耳に中耳炎などの疾患が見つかることがあります。

また両目が強度の遠視や乱視だったりして、人とのかかわりや刺激の受容に影響が出ます。この視覚障害も言葉の遅れにつながります。

これらの障害は、自治体の検診などで発覚するケースが多いようです。

 

口腔の構造の問題

障害とまでは言い切れない程度に口腔の機能自体に問題があり、言葉が出ないことも考えられます。

舌・頬・唇などの口腔の働きが充分に機能していないと、舌足らずよりもっと不明瞭な発音になります。口蓋裂(こうがいれつ。生まれた時に上あごが裂けている状態。発音がうまくできない)が、そのひとつです。

「ぼうち(帽子)」「あいちゅ(アイス)」など、発語が不明瞭なことが多いのは、舌がうまく使えていないと考えられます。話す経験の積み重ねで、正確な発音になるものです。

 

個人差の範囲

様々な要因を調べていっても、言葉が出ない理由がない、ということがあります。実際、これが1番多いとの意見もあります。

つまり、原因がはっきり分からないが、発語をするために必要な発達のうち、何らかの発達が充分に育っていない、ということです。

個人差の範囲の発達の遅れ、よく言われる「言葉が遅い子供」ですね。例えば、プールに入った途端に泳ぎだす子供がいれば、スクールに通ってやっと泳げるようになる子供もいます。言葉に関して奥手な子供もいるのです。

 

自閉症の可能性

自閉症の症状のひとつに、言葉の遅れ(2歳で単語を話さない)があります。2歳後半から3歳ごろになっても2語文(主語+述語)が話せない時には、自閉症などの広汎性発達障害の可能性があるかも知れません。

自閉症は脳や神経の障害と考えられています。知的な遅れは伴わず、社会性、こだわりなどに障害が見られ、言葉の遅れはコミュニケーションの障害に含まれます。オウム返しになる、きちんとした言葉がしゃべれないなどの症状も出てきます。

 

テレビ漬け

テレビ漬けと子供の言葉の遅れの関連が調査、報告されています。この調査の中で、幼児期から長時間1人で繰り返しテレビを観ていた子供の共通した特徴のひとつに、“自分から話しかけようとしない”というのがあります。

この調査をした医師によると「一方通行のメディア相手にはっまってしまう子供は、周囲とのコミュニケーションを取らない危険がある」と報告しています。

とにかくテレビを見せ続けている、という環境は子供のコミュニケーションの機会を無くし、言葉の遅れにつながるようです。

 

さて、可愛い子供に「パパ」「ママ」と呼びかけられる日は、本当に待ち遠しいですよね。同じような年頃の子供ができているのに、我が子にそれができていないとなれば、皆さん不安になってしまいますよね。

この「心配しないで大丈夫?二歳児の言葉の出が遅い時の7つの理由」では、「うちの子はどうかなあ?」と振り返って考えてもらえる事例も挙げています。

「どうして、喋ってくれないの!」と、思わず怒りたくなったり泣きたくなったりするかも知れません。でも、理由がわかればその不安も和らぐはずです。パパやママの穏やかな気持ちは、きっとお子さんにも伝わりますよ。

まとめ

二歳児の言葉の出が遅いのは

・コミュニケーション不足
・しゃべる気が無い
・聴覚・視力障害
・口腔の構造の問題
・個人差の範囲
・自閉症の可能性
・テレビ漬け

などの可能性があります。


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