喪主の挨拶、最低限これだけすれば大丈夫な7つのこと

葬儀における喪主の挨拶はリハーサルのできないセレモニーです。かつ、会葬者(参列者)全員の耳目(じもく)を集める、とても重要なセレモニーでもあります。

また、喪主の挨拶は、「参列者の方が葬儀に参加して良かった」「後継者や残された遺族は彼(彼女)がいれば安心だな」と、感じてもらえる挨拶にする必要もある、とても大切なものです。

このようにとても重要な責任のある役割です。しかし、難しく考えすぎる必要もありません。押さえるべきポイントを7つに絞りまとめましたので、当記事を参考にすれば失敗はありえません。では、順番にみていきましょう。

 

喪主の挨拶、最低限
これだけすれば大丈夫な7つのこと

 

遺族の代表であることを自覚する

喪主の挨拶は「主」の文字からも分かる通り遺族を代表しています。つまり、あなたの挨拶が遺族全員を代表した言葉になるわけです。まずは、これをを自覚しましょう。

あなたが、変な挨拶をしてしまえば、遺族全員が奇異(きい)の目で見られます。その点、ゆめゆめ忘れないよう心掛けましょう。この自覚が良い挨拶を行うための必須条件とも言えますので、必ず肝に銘じておきましょう。

 

主目的は会葬者への感謝

喪主が挨拶を行う主目的は会葬者(参列者)に感謝を述べるためです。「何を当たり前のことを…」と、感じるかもしれませんが、当日は色々な想いが錯綜(さくそう)し、話が飛びがちになります。軸のブレた話は頓珍漢(とんちんかん)になりがちです。これでは良い挨拶はできません。

ゆえに、挨拶の主目的は何か?これを必ず深く心に留めておく必要があるのです。「会葬者への感謝を述べる」この一点必ず忘れないようにしましょう。

 

見舞いに対しての御礼を述べる

喪主の挨拶では生前の見舞いに対して感謝を述べる事も可とされています。葬儀の挨拶と言うと、当日の感謝に限られるような印象を受けるかもしれませんが、そのようなことはありません。

生前の見舞いについての感謝を喪主の挨拶として述べても全く失礼にあたりません。それどころか、むしろ好印象すら抱いてくれる方も多いでしょう。長い病床の末の逝去ならば、なおさら、言及(げんきゅう)されることを推奨致します。

 

型を理解する

漠然と挨拶文を作成するより、基本となる型を理解しておいた方が文章が作りやすいですし、何より良い文章が作れます。まずは第一に冒頭の挨拶ですね。「本日はお忙しい所…」などと始めると良いでしょう。

次に、故人の事に触れます。「思いがけずたくさんの方にお越し頂き、父もさぞ喜んでいることと思います」などと触れられると良いですね。そして、葬儀の日程ですね。今後の段取りについて説明しておきます。

「告別式は明日○○時より行います」などと伝えておきましょう。

最後に今後の支援、および感謝を述べて終了です。

「今日は誠にありがとうございました」と、締められると良いですね。

 

可能な限り簡潔に纏(まと)める

喪主の挨拶は簡潔に纏(まと)める事、これは鉄則であります。ダラダラと長い挨拶はいかなる場であっても嫌がられます。話したい事、伝えたいことがたくさんあるのは理解できますが、可能な限り簡潔に纏める努力を行いましょう。

 

忌(い)み言葉は避ける

葬儀においては、使用しては行けない忌み言葉があります。日本は言霊信仰のある国ですので、不要な言葉は災いを招くとされており、こういった場では忌避(きひ)されます。

具体的には「重ね重ね」「たびたび」「再三」などは『死』が繰り返される事を意味しますので、忌み言葉となります。故人への想いで頭が一杯で、忌み言葉を避ける事を忘れていた、などと言ったことが無いようにしましょう。

 

今後の関係についても触れる

最後に今後の自分たちとの関係性について触れておくのも可です。葬儀の参列者は基本的に故人との繋がりで参列してくれているわけですが、故人の死と同時に関係性が切れてしまうのでは、大変残念です。ここは今後の関係性についても触れて、関係が継続することを願いましょう。

「今後とも、ご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い致します」などと、最後に結べると心象が良くなります。

 

如何でしょう。喪主の挨拶、大変重要な役割であり、責任の重さから緊張の色を隠せない方も多いと思います。しかし、押さえるべきポイントさえ押さえておけば、さほど難しいものでもないのですね。

上記7点を参考にしっかりと対策すれば、必要以上に悩む必要はありません。後はあなたの言葉で想いを伝えるだけです。基本を押さえた挨拶であれば、後はあなたの気持ち次第です。遺族の、喪主の方の心のこもった挨拶に心打たれない参列者はいません。

 

まとめ

喪主の挨拶、最低限これだけすれば大丈夫な7つのこと

・遺族の代表であることを自覚する
・主目的は会葬者への感謝
・見舞いに対しての御礼を述べる
・型を理解する
・可能な限り簡潔に纏(まと)める
・忌み言葉は避ける
・今後の関係性についても触れる


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