名刺交換において、名刺の受け取り方は気を遣うものですよね。渡し方以上に、名刺の受け取り方の方が、相手が持つ印象に大きく影響します。
名刺交換はビジネスを円滑に進めるためのは入り口です。そして、ビジネスに携わる以上、名刺交換は今後もずっと続くものです。
ですから、名刺の受け取り方をどれほどマスターできているか、時折チェックするのは良いことです。悲しいことに、一度マスターしたと思っても、けっこう忘れてしまうものです。
ぜひ、名刺の受け取り方の基本を何度もチェックしましょう。何度もイメージトレーニングしていれば、いざという時に自然に体が動くものです。
そこで今回は、印象が良くなる名刺の受け取り方についてお伝えします。
「頂戴いたします」
まずは、さわやかな名刺の受け取り方をすることを心がけましょう。そのためには、黙って受け取ってはいけません。
社会人になりたての頃は張り切ってさわやかに言えていたのに、慣れてくるとさわやかさが消えてしまうこともあります。
ある程度は仕方がありませんが、相手への気遣いを忘れることなく、さわやかに「頂戴します」と言って受け取りましょう。
両手で、あるいは左手で受け取る
名刺はまず右手で受けて、すぐに左手を添えて両手で受け取ります。自分の名刺入れをクッションにして、受け取りましょう。
と、言うのが基本ではありますが、最近は名刺の同時交換が多くなっています。その場合は、基本は押さえつつも名刺の受け取り方は変化します。
つまり、名刺を同時交換する場合のポイントは、左手で受け取る、ということです。
文字に指がかからないようにする
相手の会社名や名前に指がかからない様に名刺の両角を持つのも大切な名刺の受け取り方です。そして、会社名や名前の読み方を確認します。
胸のあたりの高さで受け取る
名刺は常に胸のあたりの高さで受け取るのがマナーです。
そして、この時点で、読み方を確認しましょう。「○○様ですね」と読み上げて確認します。大抵の名刺はフリガナがついていますので、問題はないはずです。
こういう確認をすることで、受け取った名刺を大切にしているという事を相手に印象付けることになります。
テーブルに並べる
名刺を受け取ったら、すぐにしまわないように注意しましょう。
人の名前を覚えるのはなかなか大変です。一度覚えても忘れてしまうことは誰でもありますし、勘違いして間違った漢字の読み方をしてしまうこともあります。
そういう失敗にも対応できるのが、名刺のスゴイところです。活用しない手はありません。名前を忘れたり、間違って読んだりしてしまうよりは、確認しながら正確な読み方をする方がはるかに印象は良くなります。
特に、複数の人と話し合う場合は、顔と名前が一致しないと困ります。ですので、席の順に並べて置いて、間違いがないようにするのが賢明です。
さらに、名刺をいつしまうか、も重要です。
お伝えしたように、名刺の受け取り方で印象は大きく変わります。名刺交換時の印象はとても大切です。ここでの印象が後々尾を引いて仕事がうまくいかなくなってしまうこともあり得ます。
社会人のなりたての時は緊張しつつも、名刺の受け取り方のマナーを毎回復習してから臨むので、失敗は少ないものです。
しかし、危険なのは場数を踏んで慣れてきたなぁ、と感じ出したころです。「もう自分は大丈夫」と思いこんで、名刺の受け取り方について復習することなく出かけてしまうのですが、意外に忘れているものなのです。
不思議なもので、失敗しやすいと注意していたものよりも、今まであまり考えずに普通にできていたことで失敗することの方がずっと多いものです。油断大敵です。
ですから、名刺の受け取り方は時折見返し、マナー違反することなく良い印象を残して、順調なビジネスライフを過ごしましょう。
まとめ
印象がよくなる名刺の受け取り方は
・ 「頂戴します」と言ってさわやかに受け取る
・ 両手で受け取る。同時交換の場合は左手で受け取る
・ 文字に指がかからないように名刺の角を持って受け取る
・ 胸のあたりの高さから下げない
・ 顔と名前が一致するように並べる