お通夜の作法、大丈夫?実は目立っている7つの勘違い

お通夜の作法、大丈夫?実は目立っている7つの勘違い
お通夜の作法というと、服装は喪服を着て、お香典を持参する、程度のマナーを守っていれば大丈夫だろうと思いがちですよね。

ただ、お通夜での作法は、間違っていても周囲から指摘してもらえることは稀。葬儀会場では基本的にあまり会話をしませんし、ワイワイと集団でいくということでもありません。

そのため「お通夜の作法がなっていない」と感じる人がいても、それを本人にわざわざ指摘してくるケースは少ないのです。ですから、自分の作法が間違っていても、それに気づかないことが多いもの…。

しかし、お通夜は故人を供養し遺族の方にお悔やみの言葉をかける、大事な儀式ですから、知らないままでは後で恥ずかしい思いをすることに…。きちんとマナーを押さえて、正しい作法で臨みたいですよね。

そこで今回は、お通夜の作法で本人は気づいていないのに、実は間違っていることが多い事柄を7つ、お伝えします。

 

お通夜の作法、大丈夫?
実は目立っている7つの勘違い

 

革製品の持参はNG

お通夜の作法で間違いやすいのが、ハンドバッグと靴。お通夜といえば、黒の喪服に黒のハンドバッグ、靴を身に着けていればOKだと思っている人が多いですが、素材は革でなく布でなくてはいけません。

【 お通夜の作法、バッグや靴が革製 】

■ 革製品は動物を殺生して作っているものです。

・ 仏教の儀式であるお通夜では、不殺生がタブーになりますから、お通夜に持参するハンドバッグや靴にも革製品を使ってはいけないのです。

 

ご霊前のお札

ご霊前はお通夜に必ず持参するということは知っていますよね。しかし、ご霊前の包み方にも決まりがあり、ここでも間違えやすいポイントがあるのです。それがご霊前に包むお札。

【 お通夜の作法、お札 】

■ 結婚式などお祝い事の時に包むご祝儀は新札にするのがマナーですが、お通夜などの仏事の時には新札を使ってはいけません

・ お通夜の作法として、ご霊前には新札は包まないものの、あまりに汚すぎるのも考えもの。最近では敢えて新札を準備して、一折り、折り目を付ける方々が増えています。

 

ご霊前に使う墨

ご霊前のマナーでもう一つ間違えやすいことがあります。それは、ご霊前の名入れをする時に使う墨。毛筆でも筆ペンでもどちらでも構いませんが、お通夜の作法では薄墨を使わなくはいけないのなのです。

【 お通夜の作法、墨 】

■ お通夜の作法において薄墨を使うのは、故人の訃報を受けて悲しみで涙が混じり墨の色が薄くなってしまったという意味を表しています。

・ 筆ペンを用意する時には、間違えずに薄墨の筆ペンを買わなくてはいけません。

 

喪服の着こなし

お通夜の作法の中で、喪服に関わる間違えやすい事が、夏場の女性の喪服の着こなし。女性の喪服は、ジャケットとワンピースの組み合わせかジャケットとスカートの組み合わせになっていることが多いのですが、夏場の暑い時期にはジャケットを脱いでしまう人がいます。

【 お通夜の作法、夏場の喪服 】

■ しかし、これはNG。お通夜という儀式においては、肌を露出するのはいけませんから、ジャケットを脱いで半そでになるのはふさわしくありません。

・ 屋外ではジャケットを着なくてもいいですが、葬儀会場に到着したらジャケットを着用するよう気を付けてください。

 

装飾品はつけない

女性は日頃からネックレスや指輪などのアクセサリーを身につけたり、マニキュアやネイルアートなどをしている人が多くなりました。しかし、お通夜の作法においてはアクセサリーとマニキュアはNG

【 お通夜の作法、アクセサリー 】

■ 女性のアクセサリーは結婚指輪のみにして、それ以外の不要なアクセサリーは外すのがマナー。また、マニキュアは落とさなくてはいけません。

・ 肌色や薄いピンクなど、目立たないものなら許容範囲ですが、マニキュアをしていると一目でわかるような色は、落とすのが正しい作法です。

 

通夜振る舞い

お通夜の後には通夜振る舞いといって、参列者のために飲食が用意されていることが一般的。日本人は飲食を進められると遠慮するのが美徳だと思いがちですが、お通夜の作法においては遠慮して、口にしないことがマナー違反

【 お通夜の作法、通夜振る舞い 】

■ 通夜振る舞いは、故人を供養するためのものですから、一口でもいいので何かしら口にしてから退出するのが正しい作法。

・ ただし、通夜振る舞いの会場に長居をしたり騒ぐのは、マナー違反ですから注意してください。

 

お通夜での持ち物

仏教式のお通夜の作法で、忘れてはいけない持ち物が数珠。特にお通夜に行ったことがない人や、一人暮らしの若い人は、自宅に数珠を持っていないことが多いはず。しかし、お通夜では必ず使うので一つ準備しておくと安心です。

【 お通夜の作法、数珠 】

■ 数珠は、お焼香をする時に手に持っているのが正しい作法。

・ 忘れてしまって、何も持たずにお焼香をするのはマナー違反!万が一忘れてしまった場合には、葬儀会場の近くのお店などで購入してでも持参すると故人への弔意をより伝えることができます。

 

いかがでしたでしょうか、お通夜の作法においては、間違いがないように細心の注意を払わなくてはいけません。お通夜では、服装や手順などのルールがきっちりと決められています。

そのため、周囲と違う動きや服装をしている人は、余計に目立ってしまうのです。みんながジャケットの喪服を着ているのに、一人だけ半そでの喪服を着ていたら目立ってしまうもの…。

このように自分では「これくらいいいだろう」と思ったことが、作法違反になっていることが多々ありますので、お通夜の作法は細部に至るまで、正しい知識を持っていないと恥をかいてしまことに…。

お通夜の作法を間違えることは、自分が恥をかくだけでなく、ご遺族の気持ちを不快にしてしまったり、故人に対して失礼にあたることもあります。今回お伝えしたような勘違いしやすい作法のポイントを押さえて、心を込めた参列をしてください。

まとめ

勘違いされやすいお通夜の作法とは

・ハンドバッグや靴は革製品のものはいけない
・ご霊前に包むお札に新札をいれてはいけない
・ご霊前に使う筆の墨は特別に薄墨を使う
・女性の喪服は気温が暑くても上着を羽織る
・不要なアクセサリーやマニキュアはしない
・通夜振る舞いでの飲食は遠慮してはいけない
・仏教式の葬儀では数珠は必ず持参すること


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