香典返しは必ず贈らなければならないものです。お葬式に参列してくれた人は、故人を偲んでくれた人であることを意味しているので、お葬式に参列してくれた人に対する感謝の気持ちをもって香典返しをしましょう。
香典返しにはマナーや決まり事があり、形式的なものなのでそれを確実に守らなければなりません。贈りたいものをただ贈ればいいというものではないので、注意しましょう。香典返しには贈る時期や相場についての決まりごとがあります。
またその他にも注意しなければならないことがあります。それらをしっかりと把握、恥ずかしくない形で香典返しをすることは故人の顔を立てることにもつながります。香典返しは故人の代わりに贈るものであることを意識しましょう。そこで今回は、香典返しを贈る時期や相場等の注意点についてお伝えします。
香典返し・贈る時期や相場など
気をつけたい4つの注意点
香典返しを贈る時期を守ろう
香典返しを贈る時期として一般的なものは、忌が明けてから贈るというものです。仏式のお葬式であれば四十九日というように、忌が明けるまでの期間が定められているので、お葬式の形式に合わせて香典返しを贈る時期を決めましょう。
初七日や四十九日は、故人が亡くなった日を一日目として数えます。もし故人が日曜日に亡くなったのであれば、初七日は日曜日ではなく、土曜日ということになります。香典返しを贈る時期は確実に忌が明けてからになるようにしてください。
香典返しの相場を把握しよう
香典返しの相場はいたってシンプルです。基本的には5000円か1万円の二択なので、相手との関係性や香典の金額などを考慮して香典返しの金額を決めてください。
例えば親族に対する香典返しであれば1万円の一択ですし、会社の直属の部下に対する香典返しでも1万円一択ですが、そのような関係性でなければ5000円に設定することが妥当です。またお葬式にまつわるものは4や6、9等の数字を用いることが禁じられています。
これらの数字を含む香典返しをしないようにしてください。香典返しを贈るときには5000円または1万円の金額に設定しましょう。香典返しに適した贈り物を取り扱っているお店で香典返しを購入する場合はほとんどこれらの金額で香典返しを贈れるようになっているので安心してください。
香典返しの選び方について知ろう
香典返しに何を贈ればいいのか迷うのは皆同じです。最も選ばれている香典返しはカタログから選ぶことのできる香典返しなので、基本的には香典返しを受け取った側が好きなものを選ぶことのできる香典返しにしたほうが良いでしょう。
とはいっても、結婚式とは違い、お葬式は悲しみの場なので、あまり派手なものではなく、質素なものを選べるようなカタログにしたほうが賢明と言えるでしょう。香典返しのカタログは多くあるので、その中から最も相応しいと思うものを選んでください。香典返しを受け取った側は、香典返しを受け取って嬉しいという気持ちにはなりません。気持ちばかりですがという気持ちが伝わるように心がけましょう。
葬式に参列してくれた方への感謝の気持ちを持とう
葬式に参列してくれた方は、故人が亡くなったことを偲んでくれた方であることを忘れてはいけません。葬式に参列してくれたということは、自分の予定を調整して参列してくれたということ。まずはそれに対する感謝の気持ちをもってください。
そのような気持ちをもっていれば、故人の顔を立てたいという気持ちにより一層なることができますし、前向きな気持ちになるためのきっかけにもなります。故人が亡くなったという事実は変わりません。個人に対してできることを精一杯してあげてください。
いかがでしたでしょうか。
香典返しを贈る時期や相場等についてお伝えしました。香典返しのマナーをしっかりと守れるようにしてください。香典返しを贈るということは、故人の気持ちを参列者に対して届けるということです。故人は自ら行動することも、気持ちを伝えることも叶いません。
それをしっかりと認識し、故人のためにできることのひとつとして香典返しを贈るようにしてください。お葬式はすべての人が悲しい気持ちや切ない気持ちになる場です。人が亡くなるということはそういうことです。
すべての人がそのような気持ちになっていることを忘れてはいけません。悲しい気持ちは長い時間引きずるものです。たとえ四十九日が経過していても、その気持ちがなくなっていることはないでしょう。香典返しは悲しみの最中に受け取るものであることを意識するようにしてください。
その気持ちを受け取り手に伝えるためには、香典返しと共に贈るメッセージカードが重要になります。ほんの気持ちばかりですが、受け取ってくださいという気持ちを込めたメッセージカードを作成してください。
まとめ
香典返し・贈る時期や相場などの注意点とは
・お葬式の形式に合わせて香典返しを贈る時期を決めましょう
・香典返しを贈るときには5000円または1万円の金額
・香典返しは質素なものを選べるようなカタログで
・葬式に参列してくれた方への感謝の気持ちを持とう