亡くなった方の御霊前等にお花をお供えすることを言うのですが、日常的なことではないのでいざ自分の番となるとオロオロしてしまいがちです。そんなに場慣れしなくても良いことでもありますが、常識として知っておきたいことです。また、あらかじめ用意した花を届ける場合に気をつけることもあります。
初めて献花をする際に
慌てないための7つの予備知識
方法その1:葬儀の宗教がなんであるかを調べておく
葬儀の際、仏教であるのならば、お数珠を持って行って、手を合わせて前の人を見ながら同じように焼香をします。
その際、キリスト教であったり、神道であったり、無宗教であったりとちょっと馴染みのない場合であったのならば、お参りの作法を調べておくと安心です。
そして、現地でほかの人を見ながら同じようにお参りしてくれば良いでしょう。神道は玉串奉納と、音を立てない2礼2拍手1礼で、キリスト教や無宗教の場合は一礼してからの献花となります。
方法その2:捧げる花の向きに注意
まずは遺族に一礼しましょう。その後、まず花が自分にとって右側に来るように持ち、花が自分の体側にくる様に茎を横向きから縦向きに変えます。そして、遺影に向かって一礼してから、花を両手で台の上に置きます。(捧げます)花の茎が遺影の方に向く形になります。
後ろに一歩下がって一礼します。お数珠を持ってきていてもこの時はポケットにしまっておいたり、手首の奥に見えないように偲ばせるなど、遺族に見えないように気をつけましょう。
方法その3:用意されている花の種類に注目
用意されている献花用の花は通常茎の長い、白をメインにした菊やカーネーションなどになりますが、遺族の希望によって、亡くなられた方の好きだったピンクや赤など白でない色のカーネーションだったりもします。
キリスト教では白を基調とする風習はなくむしろ、日本が白にこだわっているためです。ですので、白でないからと、びっくりすることなく、亡くなられた方のお好みだったのかと心の中で想いを馳せましょう。
方法その4:自分で花を用意する場合
亡くなった方を偲んで想うためのものであると同時にキリスト教ではご遺体を飾るという意味で、献花をすることもあります。なくなった方への想いを花に託して花束やアレンジ、リースなどを持参することもありえることです。キリスト教では白を基調とするような決まりはないのですが、通例として、参列者が眉をひそめるようなものにならないようにしましょう。
方法その5:献花の花を用意する色々なバージョン
例えばまだ若い、幼い方がなくなった場合や特別な想いのある場合などで花束を子供らしくする場合は、ガーベラなど色を賑やかにして、寂しくならないようにすることがあります。
若い女性が亡くなったり、結婚式を間近にしていたなどだったら、スイートピーなどパステルカラーを使って華やかにするなどもあることでしょう。
こうした場合も、ご遺族がどう思うかどう受け止めてもらえるか、よくよく考えるに越したことはありません。関係者からご希望を聞いてみるのも一つですね。
方法その6:使っては あまりよくない花もある
刺のある花、バラなどは不殺生を重んじる場であることから今でも避けられる傾向にあります。
百合は復活のキリストを象徴しているので使われることは多いのですが、香りがきつい花なので多用すると気分の悪くなる人もあったりするなど、注意が必要です。
方法その7:遺族に意向を聞いてみる
献花として花を贈るにしても、キリスト教の場合、教会で行うことも多々あるので、スペース的にかえって遺族を慰めるどころか煩わせてしまわないようにしたいものです。場所が足りなくなりそうな場合は弔電と献花料に変えても良い場合もあります。
故人の死を悲しみご遺族へのお弔いの気持ちを込めるのが献花です。しきたり、儀式よりも大事なのですが、風土として日本は葬儀が大型化する傾向があって、故人への想いを馳せる場でなくなって来ているのも現状です。何事もほどほどに、気持ちだけは大いに込めて、非日常的なこのようなことにも備えたいものです。
まとめ
初めて献花をする際に慌てないための7つの予備知識
方法その1:葬儀の宗教がなんであるかを調べておく
方法その2:捧げる花の向きに注意
方法その3:用意されている花の種類に注目
方法その4:自分で花を用意する場合
方法その5:献花の花を用意する色々なバージョン
方法その6:使っては あまりよくない花もある
方法その7:遺族に意向を聞いてみる