神社のお参りはココがポイント!5つの正しい参拝手順


神社へのお参りというと、これまではお宮参りや七五三、初詣くらいしか機会がありませんでしたが、近年パワースポットめぐりやご朱印帳がブームになり、神社へお参りする機会が増えた人も多いですよね。しかし、折角神社へお参りにきても、お賽銭をいれて両手をパンパンと打ち鳴らすだけでは、正しいお参りの方法とはいえません。正しい神社へのお参り方法を知れば、お参りがもっと素敵で楽しいものに変わっていきます。今まで気づかなかったようなことに、気づけるチャンスかもしれません。

そこで今回は、神社のお参りはココがポイント!5つの正しい参拝手順をお伝えします。是非、今回お伝えする正しい手順で、神社へお参りに行ってみましょう。

 

神社のお参りはココがポイント!
5つの正しい参拝手順

 

鳥居をくぐる際に一礼。参道中央は歩かない

神社に入る時、必ずくぐるのが鳥居です。神社へのお参りで鳥居をくぐる際には、軽く一礼をして入るようにしましょう。神様の元へお参りするのですから、当然ですね。

そして、意外と知られていないのが参道の歩き方です。参道の中央(正中)は本来神様が通る道とされています。神様の通り道ですから、私たちは中央を歩かず、参道の端を歩いて神社へお参りに行きます。折角神様へお願い事をしに行くのですから、礼儀をわきまえてお参りに行きましょう。

 

手水舎で身を清める

神社には必ず、水がちょろちょろと流れていてそこに柄杓が置かれた、手水舎(てみずや)と呼ばれる場所があります。ここで、身を清めてからお参りするのが礼儀です。

手水舎では、まず柄杓を右手で持ち、左手に水をかけて清めます次は柄杓を持ちかえて右手です。両手を清め終えたら、柄杓を右手で持ち、左手で水をうけて、その水で口をゆすぎます。この時、横着をして柄杓から直接水を口に注いではいけません。口をゆすぎ終えたら、再度左手を清め、最後に柄杓を手前に傾けて、柄の部分に水をゆっくり流して終了です。

手水舎をただの手洗い場と勘違いしている人もいるかもしれませんが、神社へお参りする前の禊の場所ですので、単なる手洗い場としての使用は厳禁。柄杓も供用品なので口をつけるようなマナー違反はせず、正しい作法で身を清めましょう。

 

鈴を鳴らすのは1回

次はいよいよ神様への参拝です。お賽銭は、神様への貢物ですので金額の大小は関係ありません。神社へお参りする際、賽銭を勢いよく投げ入れている人を見かけることがありますが、これは作法としてNG。貢物ですので、お賽銭は静かに賽銭箱へ入れるのがマナーです。

お賽銭を入れたら、次は鈴です。この鈴も、ガラガラと何度もけたたましく鳴らしてしまう人がいますが、大きくしっかり1度だけ鳴らします。これは、自分が来たことを神様へお知らせする意味があります。また、昔は鈴をならすことで神様の出現を知らせるという慣例もありました。神社へのお参りでしっかりと鈴を鳴らし、私たちは神様と向き合う時間をつくります。お賽銭と鈴の順番は、参拝予定の神社の流儀があればそれに従うようにしましょう。

 

二礼、二拍手、一礼で参拝する

神社のお参りでは、拝殿前でまず二回礼をします(二礼)。神前にむかい、約90度の角度で腰をしっかり曲げて深くお辞儀をします。次に、両手を伸ばして、しっかり二回、柏手(パンパン、と拍手)を打ちます。この二回目で手のひらを合わせたのち、神様へしっかりと自分ことをお話しします

神社へお参りに行くのだから、話ではなく願い事をしたい!と思うかもしれませんが、皆がみんな、たいそうな願いを込めて神様へお願いしに来たところで神様も困ってしまうかもしれませんよね。神社へお参りするときは、是非お願いをするだけでなく、自分のことを神様にお話ししましょう。そして、神様にいつもありがとうございます、と感謝の気持ちを伝えましょう。

だれでも、「お願い」ばかりの人よりも、「いつもありがとう」と言ってくれる人の方が好感が持てるし、願いを聞いてあげたいという気持ちになるものです。神様だって同じですから、いつも見守り、パワーを与えて下さることへの感謝を忘れてはいけません

神様へ気持ちを伝え終わったら、最後にもう一度、深く一礼して終了です。この二礼、二拍手、一礼の前後でも、鳥居をくぐる時と同様軽く一礼することをお忘れなく。

 

おみくじは、悪い結果だけを神社に結んでくる

神社へのお参りと言ったら、おみくじを引くことも楽しみの一つですよね。どのような結果が出るかを一喜一憂しながら待ち、結果を友達同士で見せ合いながら話題を膨らませる人も多いのではないでしょうか。そのおみくじの結果ですが、自分にとって悪い結果が出た時のみ、神社に結び付けるようにしましょう良い結果は持ち帰ってかまいません

悪い結果を神社に結び付けて帰るのは、厄を払うことが目的ですが、むやみにいろいろな場所へ結びつけるのはマナー違反。特に境内の木々へ結びつけると、樹木を痛めてしまうのでやめましょう。どの神社にも、おみくじを結びつけるための場所が設置してありますから、所定の場所へ結びつけて厄払いをしましょう。

 

いかがでしたか。毎年初詣に行っているのだから神社へのお参りは簡単だと考えている人も多かったかもしれませんが、実はいろいろと決まりがあることが分かりました。特に、参道の中央で大手を振って歩いてしまっていたと、慌ててしまった人もいるかもしれませんね。

なんとなく神社に足を運び、お賽銭を入れて鈴を慣らし、手を合わせるのではなく、きちんとした方法に沿ってお参りをすることで、身が引き締まり、ただ「お願い」をするだけではなく、願いが叶うように努力する自分とも向き合うことができるかもしれません。神社に祀られている神様は、何でもお願い事をかなえてくださるなんでも屋さんではありません。礼節を以てお参りし、努力をする人へ、その願いが叶うためのヒントを与えて下さるのかもしれませんよ。

まとめ

神社の正しい5つの参拝手順とは

・鳥居をくぐるときに一礼し、参道の真ん中は歩かない
・手水舎両手と口を漱ぎ、身を清める
・鈴は大きくしっかり、1度だけ揺らして鳴らす
・二礼、二拍手、一礼で参拝する
・悪い結果のおみくじのみ結んで帰る


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