のし袋の書き方マナー☆シーン別に解説!7つの基本


のし袋の書き方は、仏事と慶事でまったく異なる点、共通している点がそれぞれありますが、いざ準備をしようと思うと、意外と曖昧に理解していると気付きますよね。

のし袋にお金を包んで相手に渡す時というのは、仏事、慶事いずれにしてもマナーが守られていないと、失礼に当たりますから、そのポイントをしっかりと押さえておかなくてはいけないのです。

慶事は事前に決まっていて準備をする余裕がありますが、いざ準備をするのは結局前日になってしまうという事はよくあるもの。また、仏事は葬儀などの場合は急に連絡が入るため、急いで用意をしなくてはいけません。

そんな時、のし袋の書き方でマナー違反のミスをしてしまうことは、避けたいですよね。そこで今回は、のし袋の書き方マナーとして、社会人なら最低限知っておかなくてはいけないポイントを7つ解説します。

 

のし袋の書き方マナー☆
シーン別に解説!7つの基本

 

結婚祝いの表書き

結婚式ののし袋の書き方で、まず一番最初に気を付けなくてはいけないのが表書きです。表書きとは、のし袋の上側に書かれている名目のこと。

【 結婚祝いの、のし袋の書き方 】

★ 結婚式ののし袋では「寿」という表書きが最も一般的です。

・ また、これ以外には「御結婚御祝」という表書きでもOKです。

細かなマナーまで守る場合には、表書きの字数にも注意する必要があります。「御結婚祝」だと4文字ですから、2で割り切れる字数になり縁起が悪いと感じる人もいるため、奇数の方が無難です。

 

葬儀の際の表書き

葬儀に持参する仏事ののし袋の書き方でも、慶事同様に表書きは重要です。仏事では宗教によって表書きに何を書くかも異なります。

【 葬儀ののし袋の書き方 】

■ 仏教の場合には「御霊前」「御香典」と書きますが、キリスト教式では「御霊前」や「御花料」、神式では「御神前」「御玉串料」と書きます。

相手の宗教がわかれば、その宗教に従って表書きを書き分けるべきですが、わからない場合には「御霊前」と書いておけば失礼にはなりません。

 

表に書く氏名

のし袋の書き方マナーで、表書きの下段に書く自分の名前には、間違いやすいポイントがあります。それは、名前を省略してしまうことです。

【 のし袋の書き方:氏名 】

★ 包む金額が少ないとフルネームで書くのが憚られるという心情から苗字だけにする人がいますがこれはマナー違反です。

仏事も慶事も共通して、表書きに書く自分の名前はフルネームで氏名を書かなくてはいけません。また、連名で書くときも3名以内であれば全員の氏名を書くのがマナーです。

 

のし袋の記入に使う筆

のし袋の書き方で、どう書くか以前に重要なマナーとなるのが筆の選択です。仏事の時には、悲しみで涙で墨がにじんでいるという意味も込めて薄墨を使うのがマナーです。

【 のし袋の書き方:仏事の薄墨 】

■ 墨をすって毛筆で書くときには薄めに調節をし、筆ペンを使う時は薄墨用の筆ペンを選ぶ必要があります。

薄墨の筆ペンはコンビニやスーパーでも販売されていることが多いですから、ない場合には購入して、しっかり準備をしてください。

 

中袋の表面の書き方

のし袋の書き方マナーでわかりづらいのが中袋の書き方。表側ははたからも見えるので何を書かなくてはいけないのがわかりやすいのですが、中袋は開かないと見えないため、何を書かなくてはいけないか知っておく必要があるのです。

【 のし袋の書き方:中袋 】

★ 中袋の表面には包んだ金額を記入します。

・ これは相手がお返しをする時の参考になる重要な情報ですから、中央に大きな字ではっきりと記入します。「金 〇〇円」という形で書くのが基本です。

 

中袋の金額の書き方

中袋の表側には、金額を漢数字で縦書きで記入するのがのし袋の書き方マナーです。

【 のし袋の書き方:漢数字 】

★ 1は壱、2は弐、3は参、5は伍と書きます。また、万は萬、円は圓と書きます。

漢数字はいつもと違う漢字で書かなくてはいけないという意識があるため、間違いにくいのですが、「万円」と書くときにはつい忘れてしまいがちなので、注意が必要です。

 

中袋の裏面の記入事項

のし袋の書き方マナーで間違いやすいのが、中袋の裏面に書く連絡先と氏名。表書きで氏名を書いているので、中袋には書く必要がないと思われるためか、中袋では省略してしまう人が多いのです。

【 のし袋の書き方:中袋の記入事項 】

★ しかし、もらった側はのし袋から中袋を取り出して管理する場合もありますから、誰からいくらもらったのかわかるように、中袋の左下に住所と氏名を明記するのが配慮のひとつ。

この時も筆を使う必要があるため、小筆があると便利です。

 

いかがでしたでしょうか、のし袋の書き方マナーは、だいたいは知っているつもりでも、意外と知らなかったと、途中で気づくことはよくあります。仏事、慶事に関わらず、もらった側はわざわざ「間違ってたよ」などどは指摘しませんから、正しい知識がないと自分だけが間違っていることに気づかず、マナー違反をし続けてしまうことにも…。

結婚式も葬儀も、当人にすればとても重要な儀式です。結婚式は一生に一度しかない晴れの時ですし、葬儀は故人を供養する遺族にとって大切な時…。そのため、のし袋の書き方には細心の注意をしなくてはいけません。

今回は、仏事と慶事に分けてのし袋の書き方マナーを解説しました。どれも基本的なポイントであり、間違えてはいけない事ばかりです。正しい知識で振る舞うためにのし袋の書き方マナーを身に付けるための参考にしましょう。

 

まとめ

シーン別に解説するのし袋の書き方とは

・結婚の時ののし袋の表書きは「寿」か「御結婚御祝」
・仏事ののし袋の表書きは宗教によって異なる
・表書きの下段には自分の氏名をフルネームで書く
・のし袋に使う筆は仏事の時は薄墨でなくてはいけない
・慶事も仏事も中袋には表側に「金 〇〇円」と書く
・金額は中袋の中央に漢数字ではっきり大き目に書く
・中袋の裏側には左下に住所と氏名を明記する


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