葬式の挨拶を頼まれたら。押さえるべき基本構成とマナー

葬式の挨拶を頼まれたら。押さえるべき基本構成とマナー

葬式の挨拶を突然することになった時、すぐに準備はできる人はどれくらいいるでしょうか。大切な人が亡くなって、悲しみに暮れるのもつかの間、葬式の挨拶はもちろん、喪主としての大役に、動揺する人は少なくありません

そもそも葬儀経験はそうそうあるものではありません。参列したことがあっても、自分がまさかお葬式で挨拶をする立場になるとは、普段から考えて過ごす人はいないものです。また、喪主になれば、葬式の挨拶の他にもしなければいけないことが、山ほどあります。

このような事情から「葬式挨拶の文章まで考える暇がない。」と言うのが、実際のところです。そこで今回は、冠婚葬祭のなかでも間違えてはならない葬式の挨拶で、押さえておくべき「基本構成」「マナー」を解説します。

もしもの時のために、失礼のない作法を確認してください。



 

葬式の挨拶を頼まれたら。
押さえるべき基本構成とマナー

 

感謝の気持ちを表すことが大事


葬儀では喪主として参列して下さった人々に、心を込めた葬式の挨拶をする機会が、何度もあります。普通の状態でも人前で挨拶をするのはとても難しい事なのに、大切な人が亡くなったという悲しみの状況では、さらに難しいものです。

【 喪主の、葬式の挨拶の心得 】

■ 喪主としての挨拶は、決して上手にする必要はありません

・ 丁寧に自分の心の中の気持ちを、素直に伝えることに集中してください。

確かに葬儀のマナーは大切ですが、お葬式の挨拶だけに参列者も皆、あなたの状況や気持ちは察しています。言葉に詰まっても良いのです。参列して下さった方に、心からの感謝の気持ちを伝える。そのことを、最大限に意識して挨拶文を考えてください。

 

喪主の葬式の挨拶の冒頭


たくさんの人が故人のために、貴重な時間を割いて下さっています。故人の代わりでもある喪主にとって、お礼の文章は欠かせません。

【 喪主の葬式挨拶の冒頭部分の心得 】

■ 喪主が葬式の挨拶をする場合、冒頭に必ずお礼の挨拶を述べます。

例えば、このような文章ではじめることをオススメします。

【 喪主の葬式挨拶、冒頭例 】

■ 「本日はご多用にもかかわりませず、故人の為にお通夜のお焼香を賜りまして、誠にありがとうございます。」

■ 「本日はお忙しいところ、お越しいただき誠にありがとうございます。」

などがあります。まずは冒頭にお礼を述べる文章構成にします。

 

葬式の挨拶にかける時間


お葬式に関わらず、どんな時にも挨拶は「短め」を意識して準備をします。自分が喋りたいことをただ相手に伝えるだけでは、決して良い挨拶とは言えないのです。快く聞くことが出来るように、参列者の立場に立った挨拶が必要になってきます。

【 葬式の挨拶は短く 】

■ 喪主の葬式挨拶はできるだけ形式的な言葉ではなく、自分の言葉で短く伝えるようにした方が、その気持ちが参列者に届きます

もちろん故人について、伝えたいことがたくさんある喪主の方々が多いはず。けれども、1つ1つのセンテンスは短めに、聞く側の人がすぐに噛み砕けるような内容にしてください。

 

故人について述べる時


参列者の方々は故人と仕事上のお付き合いがあったり、プライベートのお付き合いがあったりと、関わり方はさまざまです。しかしながら、家族以上に故人の素の姿を知ることが出来る人は他にはいません

【 喪主の葬式の挨拶、中盤 】

■ そこでお葬式の挨拶では「故人は家族にとって、どのような人物であったのか」というところを重点的にお伝えすると、話に深みが増します。

例えば、家族でしたら在りし日の思い出を語る人々も多いです

【 故人の人柄を述べる時 】

■ 「子煩悩な夫でした。日曜日になると、毎週子供達を公園に遊びに連れて行ってくれました。」

■ 「家族のことを常に1番に考える、僕にはもったいないくらいのでした」

など、故人の家庭での様子思い出を、自分達の故人への想いを添えて伝えてみてください。

 

故人の最期の様子も伝えてあげて


大切な人を失った日のこと。「もう、思い出したくはない。」と言うのが正直な心境です。もしも大丈夫でしたら、故人を偲ぶ参列者へ故人の最後の様子を伝え、その最期を共有することも大切です。

【 故人の最期の様子を報告する 】

■ 「1年に及ぶ闘病生活の中で1度も弱音を吐くことなく、最後まで周りに感謝をしながらの穏やかな時間でした。」

■ 「最後は愛する家族や友人達に囲まれながら、賑やかに天国に旅立っていきました。苦しむことなく天国に行くことが出来たので、とても穏やかな最後でした。」

などと、その内容を聞いて参列者がホッとするような葬式挨拶を、述べてみてはいかがでしょうか。

 

今後の人生についても語ろう


これまでは大切な人のことを思い出し、悲しい気持ちの中で葬式挨拶を述べていたかもしれません。しかしながら、最後は明るく前向きな気持ちで締めくくると、参列者もホッとします。

【 今後の人生について語る 】

■ 「これからは残された家族で前向きに生きて行こうと思います。きっと今も、空の上からニコニコと見守ってくれているはずです」

■ 「母は、いつも家族のことだけを考えている人でした。ですから、これからも母に心配をかけないような生き方をしていこうと思います。」

など、喪主であるあなたや遺族が、今後の人生について未来を見据えて語る姿を、参列者の方に聞いて頂くことも大事です。

 

難しい言葉は使わないで、素直な気持ちで


「喪主としてどのような挨拶をすればいいのだろう・・・」と迷ってしまうと、どうしてもインターネットなどで検索して、ヒットした例文を参考にする人もいます。しかしながら、形式的な言葉を並べただけの葬式の挨拶では、参列者の方に感謝の気持ちや、故人への想いは伝わりません

【 素直な気持ちを伝える 】

■ 上手に話す必要は全くありません。難しい言葉を使わず、自分の心からにじみ出る素直な気持ちを述べると、参列者にあなたの気持ちが届きます

気張りすぎる必要は全くありません。飾らない言葉で自分の気持ちに忠実に伝えることが、1番大切です。

 

お葬式の挨拶をする時に押さえておくべき「基本構成」と「マナー」はいかがでしたでしょうか。葬式の挨拶は喪主としての大仕事です。

「喪主として参列者の方々に、きちんと葬式挨拶をしたい。」とても責任感が強い方には、そんな想いで故人の代わりとして、葬式挨拶に望む人々もいます。「正直、人前で話を出来る状態ではない。」そんな人もいます。

そのような時は、葬儀社のスタッフに葬式の挨拶文を代読してもらうのも1つの方法です。悲しみのあまりに立ってもいられない状態だったり、過呼吸になってしまうなどの症状がある場合は、無理をしないのが1番です。

故人の生前の家族との関係性、好きなこと、また最後の様子もきちんと伝えて、参列者の方にも礼儀を尽くしましょう。今回お伝えした基本構成を押さえておけば、何の心配もいりません。

 

まとめ

葬式の挨拶で参列者に伝える基本の構成と心得とは

・喪主の挨拶の基本は「参列者への感謝」を何度でも伝える姿勢です
・挨拶の冒頭部分で、まず感謝の気持ちを表すことが大事
・葬式の挨拶は長くしない!伝えたい想いを自分の言葉でシンプルに
・在りし日の故人の様子や人柄、性格をエピソードを添えて伝える
・参列者には喪主の挨拶の中盤で、故人の最期の様子を伝える
・悲しい表現の挨拶も、最後は今後の人生について語って締めくくる
・インターネットや本で出ている例文だけに頼らず、素直な気持ちを