葬式香典の欠席時や包み方、抑えておきたいマナー集

葬式香典の欠席時や包み方、抑えておきたいマナー集

葬式の香典は、どうしても葬式に出席できないときに、その渡し方に困るものです。そもそも、葬式というのは予定が立てられないものです。いくら病気を患っていて、最後の時が近いと医師から言われていることを知っていたとしても、実際に息を引き取る日取りまではわかりません。

むしろ、葬式の香典というのは、準備をしておくこと自体がその人の死を待っているようで失礼であり、縁起が悪いことなのです。そんなある日突然やってくる葬式ですから、当然仕事の都合や遠方にいるなどの理由で参列できない事があります

葬式に参列できないと行っても、お世話になった人や親しかった友人、また親戚に対しては香典を包む、もしくはそれに代わることをしなければいけません。

そこで、欠席時の葬式の香典の包み方で抑えておきたいマナー集をお伝えします。

 

葬式香典の欠席時や包み方、
抑えておきたいマナー集

 

代理の人に葬式の香典を頼む

職場の人や、職場の人の親族の方の葬式で、欠席になってしまう場合には、同じ職場の同僚に葬式の香典を託して渡してもらう事例が多いです

【葬式の香典を頼む場合】

・ 職場の代表者数名が全員分の香典を預かって持っていくというパターン。

よくあるのは、職場の同僚のご家族が亡くなって葬式がある場合に、当然職場の人が全員葬式に参列することは難しいので、代表者を決めて職場から数名が参列する事例です。

このような時は、無理に自分が出席しようとせずに、代表の人に自分の葬式の香典を託しましょう。

 

葬式の香典を人に預ける相手

職場関連の人の葬式で、葬式の香典を誰かにお願いする時に、注意したいのは頼む相手です。葬式の香典を頼むということは、自分の代わりに葬式に出席してもらうということです。

【葬式の香典を預ける時の注意点】

・ 基本的には上司や先輩など、自分より立場が上の人に頼むのは失礼に当たります。

職場の暗黙のルールで上司に託して良いとされているケース以外は、会社の同期や親しい同僚に頼むのが基本だということだけ、覚えておいてください。

 

葬式の香典を郵送して渡す

葬式の香典を直接出向いて渡せない理由が、遠方に住んでいる、もしくは遠方に滞在しているためだという場合は、葬式の香典を郵送しましょう。

【葬式の香典を郵送する時の注意点】

・ 葬式の香典を郵送する時は、普通郵便で送るのではなく、現金書留でお送るのがマナーです。

・ 葬式の香典を郵送していても、お葬式の時に弔電を打つということを忘れないようにします。

喪主の方にとって大切なのは、お悔やみの気持ちです。お葬式という繊細な場だからこそ、当日は弔電を送り真心を尽くします。いくら葬式の香典を郵送すると言っても、できることをしたい、その気持ちが喪主の方の心に響きます。

 

お葬式にお花を贈る場合

葬式に香典を持って出席できず、さらに喪主から葬式の香典を辞退された場合でも、何もしないのはマナーとしてよくありません。そこで、おすすめなのが供花(きょうか)を送るということです。

【お葬式に供花を贈る方法】

■さまざまな方法がありますが、葬儀社指定の花屋さんで供花を依頼することをおすすめします。

・ 案内された葬式場に連絡をして、指定の花屋さんを確認します。

・ なかには葬儀スタイルにこだわっている喪主の方もいるので、他の花々と統一できる指定の花屋さんでの供花がおすすめです。

・ お通夜という急な場でも対応してくれます。

花屋さんの探し方は、喪主の方に直接電話をして尋ねる方法もありますが、忙しいだろうこともあり、避けたいところです。弔電をうち供花を贈れば、故人に対してのお悔やみの気持ちが先方によく伝わるでしょう。

 

御霊前と御佛前の違い

当日出席できずに、葬式の香典を現金書留で郵送するのもいいですが、持参して御霊前で直接手渡しするのももちろんいい方法です。しかし、ここで注意したいのが、手渡しをしに行くタイミングによって葬式の香典の表書きが変わるということです。


【御霊前と御仏前の違いを理解する】

・ 四十九日法要をする前であれば、葬式の香典の表書きはご霊前です。
・ 四十九日法要を過ぎてからの場合は御仏前になります。

市販の香典袋を購入するときに注意しましょう。また一般的に御霊前(葬式の香典)は薄墨で表書きを書きます。けれども四十九日法要が過ぎた御仏前では、濃い墨で書く風習がある地域もあります。御霊前では薄墨の表書きが基本ですが、御仏前では濃い墨でも問題がありません

 

近しい人への葬式の香典

突然のことで葬式の香典を当日渡せず、さらに、海外出張などで後日直接渡しに行くことができない場合もあるでしょう。

■ しかし、自分と近しい親戚や、故人の生前に親しい付き合いがあった場合には、必ず葬式の香典を渡すのがマナーです。

四十九日を過ぎてしまうとしても、御仏前を渡しに行くべきですし、どんなに遠方であっても弔電を打って現金書留で葬式の香典を送ることは可能ですので、面倒臭がらずにきちんとした対応をしましょう。

 

いかがでしたでしょうか。葬式の香典は、自分が故人が生前にたいして親しくなかった、もしくは直接面識がない親しい人の親族だった場合は、葬式当日に参加ができないと失念してしまいがちです。

しかし、葬式の香典のやりとりというのは、お悔やみの気持ちを表すためのものであり、何も対応をしないというのは完全マナーに反する行為です。また、故人が仕事の取引先に関連する人だったり、自分の職場の同僚や上司に関連する場合には、ビジネスマナーとしてしかるべき対応をしなければ自分の人格が疑われてしまいます。

社会人として、また大人の当然のたしなみとして、今回お伝えした、葬式に参加できない時の葬式の香典の包み方、渡し方のマナーは知っておきましょう。

 

まとめ

抑えておくべき欠席時の葬式の香典の包み方とマナーとは

・葬式の香典を人に預けられる時は代理で渡してもらおう
・香典を人に預ける時は頼む相手に注意しよう
・遠方の場合は弔電を打って香典は郵送しよう
・香典を辞退された場合はお花を贈ろう
・後日伺う時は御霊前と御佛前の違いに注意しよう
・近しい人には日が遅れてでも必ずお香典を渡そう


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