入学祝いに正しい書き方があるのか、ふと考えるとよく分からなくなりますよね。金額の事ばかり気にして、入学祝いの書き方まで気が回らなかったりします。
入学祝いに当たって、他にも気を回すべきことがいろいろあるもの。例えば、どの種類ののし袋を使用するか…、などもそのひとつ。水引は結婚式などに使う「結び切り」ではなく、「蝶結び」を選ぶのが正解!
と言うのも、因みに「蝶結び」は、何回あっても良い祝い事の時に使う、と言うのがその理由。このような、さまざまなマナーや気遣いをしてやっと、いよいよ入学祝いの書き方を考える段階!
そう考えると、入学祝いの書き方にも、やはりマナーがある事は感じ取れますよね。そこで今回は、仕事の関係だからこそしっかりマスターしておきたい、入学祝いの書き方の基本をお伝えします。
入学祝いの書き方☆
仕事の関係性なら意識したいマナー
表書き上段の書き方
表書きに何を書くかで、この封筒の意味がはっきり分かります。一般的には、「祝御入学」。気心が知れている相手なら「御入学おめでとう」と書いて親しみをこめることもありますが、仕事上の関係ですから、きっちりと「祝御入学」と書くのが無難。
【 入学祝いの書き方マナー、文字数 】
★ 中には、4文字なので縁起が悪い、と気にする方もいるのが気にかかるポイント。
・ …かと言って、字数を変えるわけにもいきませんので、その場合には「祝」を大きく書いて、少し間を空けて「御入学」と書けば大丈夫!
入学祝いの書き方として、限定的なのはここの書き方くらいですので、集中してキッチリと書いておくと丁寧な印象に…。この後お伝えするのは、入学祝いだけでなく、多くの祝い事の書き方に共通するものになります。
表書き下段の書き方
表の下部分には自分の氏名を書きます。上の段よりも少し小さな字で書くのは、一つのポイント。真ん中に書いてください。
【 入学祝いの書き方マナー、連名 】
★ ただ、必ずしも一人で入学祝いを贈るとは限りません。例えば、夫婦で送る場合は右側に夫、左側に妻の氏名を書きます。妻に関しては名前のみでもかまいません。
・ さらに連名で贈る場合は氏名を列記するわけですが、順番が難しいところ。上下関係がある場合は、右側から地位が高い順してください。
上下関係のない友人同士の連名なら、50音順にするのがスマートな入学祝いの書き方です。
表書きを書く筆記具
表書きは基本的に、毛筆か筆ペンで書きたいもの。ボールペンやサインペンで書く方の多い地域があるようですが、仕事上の関係ですしここは丁寧に準備を整えるためにも、基本的な入学祝いの書き方に倣いたいところです。
【 入学祝いの書き方マナー、筆記具 】
★ そして色は、濃い黒を使います。「お祝い事は、濃い黒!」と覚えて、失礼のないようにできると安心。
・ 薄い黒は香典などに使うものですので注意してください。
中袋の書き方
入学祝いの書き方の中袋編は、中袋の種類によって2パターンに分かれます。ひとつは裏に金額を記入する欄がある場合、もうひとつは記入する欄がない場合。
ひとつ目の金額を記入する欄がついている中袋の場合、当然その欄に金額を入れます。大抵は中袋の裏側に記入欄があるのではないでしょうか。そして、表側に自分の住所と名前を記入。真ん中ではなく左側の下方に寄せて書いてください。
【 入学祝いの書き方マナー、中袋 】
★ 金額の記入欄がない場合には、中袋の表の中央に金額を書けばOK!さらに、裏に自分の住所と名前を記入。
・ この場合も真ん中ではなく、左側の下方に寄せて書いてください。
中袋の金額の書き方
中袋の金額の書き方は、入学祝いの書き方のみならず、他の祝い事の場合にも通ずるマナー。何かと役立ちますので、しっかりマスターしておくと便利!
【 入学祝いの書き方マナー、金額 】
★ 金額は、頭に「金」をつけ、終わりに「也」。これだけを意識することで、丁寧な入学祝いの書き方になるのです。
・ また、数字はアラビア数字で書くことなく、漢字で書くのが正解。しかも「一」、「二」、「三」ではなく、「壱」、「弐」、「参」などの旧漢字を用いてください。
まとめると、二万円を包むのであれば「金弐万円也」という書き方!これが縦書きで書かれますので、一層丁寧でカチッとしたものになります。
のし袋の準備の仕方
冒頭でのし袋の準備の仕方についてお伝えしましたが、蝶々結びを用いる他にも、いくつか気を付けたいマナーがあるので、ぜひ意識して準備をしてください。
【 入学祝いの書き方マナー、のし袋 】
★ 金額によって使い分けるのし袋。1万円以下の場合は水引が印刷されているもの、それ以上の金額なら、紅白の水引がついたものを選べば安心!
・ さらに包み方も大切です。裏側の折り返す部分を、上向きが外側になるようにしてください。間違えると大変失礼になってしまいます。
いかがでしたでしょうか、入学祝いの書き方など普段はあまり考えないことですが、きっちり押さえていると、仕事上の関係にも良い影響があるはず。
年々、今までのやり方とは違うものをやりたがる人は増えます。アイデア次第で気の利いたものになりますので、すべてを否定するわけではありませんが、仕事上の関係においてはあまり冒険しない方が無難。
入学祝いの書き方などのように、少しマイナーと思えるようなマナーにおいてもしっかり押さえておくことによって、「この人は分かっているな…」と、一目置かれるようになる可能性は高くなるもの。その後の仕事も有利になってきます。
さて、せっかく入学祝いの書き方についてお伝えしましたので、最後に渡し方も書いておきます。封筒を裸でとかビニール袋に入れて、ではなく袱紗に包んで持参してください。そして、袱紗を外して、お祝いの言葉と共に渡すととても好印象!
風通しの良い職場づくりのためにも、入学祝いの書き方までマスターして、お互いの関係を良いものにしていきましょう!
まとめ
入学祝いの書き方、基本のマナー
・表書き上段は「祝御入学」と書く
・表書き下段は自分の氏名を真ん中に書く
・表書きは濃い黒の毛筆か筆ペンで書く
・中袋の種類に合わせて金額と自分の住所と氏名を書く
・中袋に金額を「金弐万円也」などと丁寧に書く
・のし袋は金額によって選び分ける