キリスト教の葬儀に参列する時に、気を付けたい7つのこと

日本ではあまり身近ではない宗教ですが、自分の宗教を信仰している人も多くいらっしゃいます。

あまり身近ではない宗教の中でもキリスト教は、身近に感じる人も多いことでしょう。でもそのキリスト教の葬儀に参列することになった時、失礼がないようなマナーを知っていますか?

日本で行われる葬儀は仏式なことがほとんどなので、キリスト教式の葬儀の正しい知識がない人が多いでしょう。

仏式の葬儀ですら、マナーがわからず慌ててしまうことが多いと思いますが、ましてキリスト教式の葬儀だったりしたら・・・初めてのことだとあたふたしてしまいそうですね。仏式とキリスト教式では、根本的に違う部分もあるので、初めて参列するときにはきちんとその違いを押さえておきたいですね。

キリスト教式の葬儀に参列する時に気をつけておきたい7つのことをお教えしましょう。

 

キリスト教の葬儀に参列する時に、
気を付けたい7つのこと

 

カトリックとプロテスタントの違い

キリスト教式と一言でいっても、キリスト教には、カトリックとプロテスタントという宗派の違いがあり、それにより、葬儀や告別式の流れが違ってきます。

まずはその宗派の違いを理解するようにしましょう。

カトリックでは、神に捧げる歌は聖歌と呼びますが、プロテスタントでは賛美歌と呼びます。

また、カトリックでは聖職者は神父と呼びますが、プロテスタントでは牧師というように、呼び方にも大きな違いがあるのでその違いに注意するようにしましょう。

 

カトリックの葬儀・告別式

カトリックでは、故人は神にゆだねられることになり、死者である故人と神に祈りを捧げて、その復活を願うために祈ります。

葬儀は故人が所属していた教会で行われることが多く、葬儀と告別式と別々に行われます。

仏式とは違って、故人の棺は中に安置されているのではなく、聖歌とともに神父や遺族と一緒に棺も入場する形になります。

その後、神父によって聖書が朗読と説教が行われ、参列者全員で故人に祈りを捧げ、故人が永遠の命を得られるように祈ります。

 

プロテスタントの葬儀・告別式

プロテスタントでは、故人は神のもとへいき、安らかになるという考えであるので、神にその安らぎを故人に与えてくれるよう祈ります。

そのため、葬儀も安らぎを与えてくれる神への感謝と、残された遺族を慰めるという意味が持たれています。

告別式と葬儀は、別々に行わず、一緒に行います。

カトリックと同じように、棺は会場内に安置されず、オルガンとともに牧師・遺族と一緒に棺が入場するという形になります。

牧師から説教の他に、故人の人柄や略歴なども話されるのが特徴です。

 

献花料を忘れずに包んでおこう

仏式では、ご霊前やお香典という言葉を使ってお金を遺族にお渡ししますが、キリスト教式では、「献花料」という形で遺族にお金をお渡しします。

包む金額は仏式と同じように、故人との関係性や自身の年齢などによっても変わってきます。

ゆりの花の絵や十字架のイラストの書いてある封筒か白い無地の封筒に「献花料」と書き、その下にフルネームで自分の名前を書いておきましょう。

渡すタイミングは、仏式と同じように葬儀の際に受付で渡しましょう。

 

献花をする時のマナーも覚えよう

献花は仏式でいう焼香と同じような役目を持つ儀式で、祭壇に白い菊やカーネーションを捧げるものなのですが、焼香と同じように決まった作法がありますので、これをしっかり覚えておきましょう。

献花の際にはまずは祭壇に進み、係の人から花を受け取ります。この時、花は横向きにして花が右側に来るように受け取ります。遺影に向いて一礼し、茎が遺影の方を向くように右回転に回し、左手の甲を下にして右手は花に添え、献花します。

その後、牧師や神父、遺族に一例して席に戻るようにしましょう。

 

参列する時の服装にも注意しよう

キリスト教式の葬儀に参列する時には、服装にも配慮が必要ですが、基本的には仏式と同じと考えて問題ありません。

男性であれば黒の礼服やグレーなどのダークスーツを着用しましょう。女性は黒のスーツやアンサンブル、ワンピースなどを着用します。

仏式同様に靴下やストッキングも黒いものを履き、バッグや靴なども黒いものを用意して、アクセサリーなどは派手なものを避けるようにしましょう。基本的には、仏式と同じと考えて準備すれば間違いありません。

 

お悔やみの言葉にも配慮が必要

仏式の葬儀の際には、お悔やみの言葉は必ず伝えるものですが、キリスト教式では、それが不要ですので、言わないように逆に注意が必要です。

仏式では、人が亡くなるということは不幸であるという考えですが、キリスト教式では、永遠の命の始まりという考えなので、亡くなったことは悲しいことではありますが、決して不幸なことという認識ではないのです。

そういう考えでいるキリスト教徒の方に「この度は・・・」とお悔やみの言葉を伝えることは失礼にあたりますので気をつけましょう。

 

いかがでしょうか。

キリスト教式の葬儀に参列する時に大切なことは、キリスト教を知るということでしたよね。仏教でも宗派によって死への考え方が違うのですから、宗教が違えばそれはまた大きく異なります。その宗教徒の人にとって、死というものはどういうものなのかを知ることによって、葬儀での自分の立ち居振る舞いは変わってくるものなのだと思います。

故人を送る大切な日に、失礼なことがあっては本末転倒ですから、キリスト教式の葬儀に参列するときには、予めキリスト教のことをある程度は知ってから参列したいものですね。きっとそれは故人を理解することにも繋がる大切なことなのだと思います。

 

まとめ

キリスト教の葬儀に参列する時に、気を付けたい7つのこと

・カトリックとプロテスタントの違い
・カトリックの葬儀・告別式
・プロテスタントの葬儀・告別式
・献花料を忘れずに包んでおこう
・献花をする時のマナーも覚えよう
・参列する時の服装にも注意しよう
・お悔やみの言葉にも配慮が必要


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