【弔辞のマナー】書き方や作法での7つの注意点

【弔辞のマナー】書き方や作法での7つの注意点

葬儀や告別式など、不幸のお知らせは急に連絡が来るものです。

そんな突然の不幸のお知らせではありますが、親しい知人である場合には、弔辞を読んでほしいと遺族からお願いされることもあるでしょう。

遺族からのたってのお願いは、故人と親しかったから、弔辞を読むべきにふさわしい人だからということであなたを選ばれた訳ですから、よっぽどの事情がない限りは、快くお引き受けするようにしましょう。

ただ、快諾したものの、弔辞はそう何度も読み上げたことがある人なんていないことでしょう。いったいどんな内容でどんな風に読み上げたらいいのか、まったくわからないという人のほうが多いかもしれません。

そんな時に慌ててしまわないためにも、弔辞はどんなポイントに気をつけて考え、どんな風に読み上げたらいいのかということは、知識として知っておけば安心ですね。

 

【弔辞のマナー】
書き方や作法での7つの注意点

 

弔辞は5分位で終わる内容にまとめよう

弔辞は、旅立つ故人のために精一杯の思いを込めて伝える言葉ですが、その内容は短くても長すぎても好ましくありません。

ゆっくりと読み上げても5分位で読み終わる位の内容を考えておくようにしましょう。いくら故人への思いを込めた弔辞であっても、あまりに長すぎるものでは、葬儀の進行に支障を来してしまいます。

どうしても故人や遺族に対して伝えたい内容があるのならば、予め何分位までなら弔辞に時間を使っていいか確認するようにしましょう。

 

内容が他の人と重ならないように注意しよう

弔辞は一人だけが読むとは限りません。

複数の人が弔辞を捧げるというケースもあります。弔辞を頼まれた際には、他にも弔辞を読む人がいるかどうかを確認してみましょう。

その方が故人とどのような知り合いかどうかがわかれば、当日読み上げる弔辞の内容がかぶってしまったり、同じエピソードを話してしまったりということを防ぐことが出来ます。

せっかく頂いた弔辞を捧げる機会、自分だけのエピソードを列席者や遺族に伝えるようにしましょう。

 

忌み言葉をさけて弔辞の内容を考えよう

弔辞だけに限らないことですが、弔辞では忌み言葉を避けるのがマナーです。

内容を考えるときも忌み言葉を入れないようにしっかり配慮しましょう。

当日上がってしまってつい忌み言葉を使ってしまわないように、忌み言葉にはどんなものがあるのかを予め覚えておけば、大切な席でのうっかりミスを避ける事が出来ます。

「重ね重ね」「続く」「とんだこと」など、不幸が続くことなどを連想させる言葉を使ってしまわないように気をつけましょう。

 

弔辞文は遺族に保管されるものとして書こう

弔辞は故人に対しての思いを読み上げるものですが、奉読した後は祭壇に供えられ、最終的には遺族の手元に渡り、保管されるものです。

ですから、読み上げる弔辞文は、メモ書きではなく、出来ればきちんとしたものを用意しましょう。弔辞は大判の巻紙か奉書紙に薄墨で書くのが正式ですが、筆が苦手であればペン書きでもかまいません。

ただ、遺族が長く保管されることを考慮して、楷書で丁寧に書くことを心がけましょう。

心を込めて書くことが大切です。

 

落ち着いたゆっくりしたトーンで読もう

弔辞を読み上げる時は、小さな声では周りに聞き取れず困ってしまいますが、かと言って元気のいい大きな声である必要はなく、場にそぐわしくありません。

普通の声の大きさで構いませんので、落ち着いたトーンで読み上げるように心がけましょう。

緊張しているとどうしても早口になりがちですが、早く読んでしまうと、どうしても落ち着いた雰囲気ではなくなってしまいますので、「ゆっくりと」「落ち着いて」読み上げるように気をつけましょう。

 

一語一語、静かに噛みしめるように読もう

弔辞は、故人と親しかった人が、亡くなった方へ霊前に捧げるお別れとなる言葉のことです。

故人に向かって読み上げますが、その場にいる列席者や遺族もその言葉に聞き入っているものです。緊張したり慌ててしまったりすると、人に伝わりにくい話し方をしてしまうことも多いでしょう。

一語ずつしっかりと、時には少し時間をあけて読み上げるようにしましょう。

そうすれば列席者にも言葉やその気持ちがきちんと伝わるように読み上げることが出来るでしょう。

 

心を込めて丁寧に読み上げることが大切

故人への気持ちを言葉にするということは、とても難しいことです。

当日、緊張してしまったり、涙がこみ上げてきてしまったりして、上手に弔辞が読み上げられなくなってしまうこともあるでしょう。でも、本当に大切なのは弔辞を上手に読むことではありません。

気持ちを込めて、その思いを言葉に載せるつもりで読み上げれば、途中で涙で詰まってしまっても、緊張で言葉がでなくなってしまっても。その気持ちもきちんと列席者に伝わるものなのです。

 

いかがでしょうか。弔辞で気をつけなくてはならないのは、気持ちをこめるということでしたよね。

いくら上手にまとめた内容であっても、早口で何を言っているのかわからなくなってしまったり、上手に読みすぎて感情が伝わらなかったりするのでは、その弔辞は列席者の心に残ることはないでしょう。

大切なのは、いい内容、上手に読み上げることではありません。

親しかった故人への気持ちを込めて言葉にするということを忘れないようにすれば、きっと遺族や列席者の心に刻まれる弔辞になることでしょう。
その気持ちだけは忘れずに弔辞を読み上げたいですね。

 

まとめ

【弔辞のマナー】書き方や作法での7つの注意点

・弔辞は5分位で終わる内容にまとめよう
・内容が他の人と重ならないように注意しよう
・忌み言葉をさけて弔辞の内容を考えよう
・弔辞文は遺族に保管されるものとして書こう
・落ち着いたゆっくりしたトーンで読もう
・一語一語、静かに噛みしめるように読もう
・心を込めて丁寧に読み上げることが大切


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