結婚式を欠席することは、誰でも気に掛かるものです。「お二人の素敵な門出を一緒に祝福したい!」そんな気持ちでいっぱいでも、仕事の都合がどうしてもつけられないこともあります。
最近では、招待状を受け取る前に新郎様新婦様からメールや電話などで、出欠の確認がある場合がほとんどです。「出席できる。」と返事をしたのに、行けなくなってしまった場合、「結婚式の欠席を、どうやって伝えたらいいのか…。」思い悩む人々も多いのではないでしょうか。
相手に不愉快な思いをさせないで、結婚式の欠席を伝えるには?誠意の伝わる伝え方は?等々…。
そこで今回は、結婚式を欠席する際の、招待状の返信の仕方、招待状を返信した後に行けなくなってしまった場合の伝え方などをお伝えします。新郎様新婦様とのご関係を確認しながら、参考にしてください。
結婚式を欠席!
新郎新婦に誠意が伝わるマナーと心遣い
一般的な招待状の出欠確認
一般的に結婚式の3ヵ月~2ヵ月前くらいに、新郎様新婦様より挙式・披露宴の出欠の連絡があり、そして、招待状が届きます。
「招待状に記載の返信期日」までに、返信ハガキを返送するのが良いのですが、新郎様新婦様は返信ハガキの整理ののち、料理や飲み物、引き出物の手配に入ります。そのため通常は…。
【 結婚式の欠席!基本の出欠確認から 】
★ 招待状が届いたら、同封の返信ハガキをできるだけ早く送ります。
・ 3日以内におそくとも1週間以内には発送すると新郎新婦も助かります。
けれども、欠席のお返事は相手の気持ちを考えて少し遅くに発送する、と言うのが鉄則です。
招待状の連絡で、結婚式を欠席する場合
【 返信ハガキで結婚式の欠席を伝える 】
★ 返信ハガキの「御欠席」の「欠席」の部分を丸で囲み、「御出席」の部分と自分に対する敬語表現の「御」「御芳」を二本線で消します。
・ この際、二本線の代わりに「寿」を使う場合もあります。また、×印は使わないようにして下さい。
また、空いているスペースにお祝いの言葉を添えておくのが、大人のマナーです。欠席の理由を記入する場合は、あまり詳しくは書かず簡単にすませておく方がよいかもしれません。
簡単に書く結婚式の欠席理由
【 返信ハガキに添える、結婚式の欠席理由 】
■ 例えば…
① 仕事が理由の場合
・ 「どうしても仕事の都合がつかず...」などにし、「多忙につき...」などは使用しないのが、結婚式の欠席を伝える時のマナーです。
② 他の結婚式と重なった場合
・ 「あいにく先約がございまして」とします。
③ 子供が小さくて手が離せない場合
・ 「子供が小さいため出席を遠慮させていただきます」など正直に書くケースがほとんどです。
この場合、式場の施設によっては授乳室やキッズルーム、小部屋を用意してくれるなどの配慮があるところもあります。新郎様新婦様に尋ねてみてから、結婚式を欠席するかどうかを決めても良いかもしれません。
④ 不幸の場合
・ 「やむを得ない事情で」などにし、理由は書かないようにします。
招待状が届いて初めて知った場合
親しい間柄であれば、電話やメールで「びっくりしたよ~。おめでとう」等お祝いの言葉を添え、結婚式の欠席を伝えても、問題はありません。
【 招待状で知った、結婚式を欠席する場合 】
★ ただし直接伝えた場合にも、必ず返信ハガキは出すようにします。
それ以外であれば、返信ハガキのみにします。
出席を伝えた後、行けなくなった場合
【 出席を伝えた後、結婚式の欠席する場合 】
★ まずは電話で相手にお詫びします。その上で必ず返信ハガキも出します。
・ 電話が難しいようであればメールでも良いですが、文字で伝えるよりも直接話すほうが気持ちも伝わりやすいです。
相手との間柄を考えてお返事してください。
招待状で出席の連絡をしてから欠席する場合
出席が確定してから結婚式を欠席することになってしまった場合には、欠席が分かった時点が、挙式日より前か、当日かによって、伝え方が変わってきます。
【 挙式日より前に、欠席が分かった場合 】
★ 病気やけがの場合
・ その旨を正直に伝えますが、病状やけがの程度にもよりながら、あまり詳しくは伝えないようにするのが賢明です。
★ 身内の不幸の場合
・ こちらも正直に伝えながら、あまり詳しくは伝えないようにします。
中にはムリをして結婚式に出席しようとする人もいますが、喪中の49日の間は祝い事への出席は控えるのが一般的です。縁起を配慮するようにし、結婚式を欠席するのが、基本のマナーではあります。
【 挙式日当日に欠席しなければならなくなった 】
★ 当日の場合はまず、会場の担当者に連絡をします。
・ 親しい間柄であれば本人たちにはその後、会場の担当者にも連絡した事を含めメール等で連絡をして下さい。
当日のお二人はいろいろな準備が重なるので、詳しい事情は後日伝えるようにします。
出席できない時の配慮
結婚式を欠席することは、もちろん避けたい事態ではありますが、その後のフォローによって、新郎新婦のあなたへの印象は大きく変わります。充分なフォローと配慮をすると、今後の関係もスムーズになるはずです。
【 結婚式の欠席した場合のフォロー 】
① 祝電を打つ
・ 遅くとも、披露宴の1~2時間前に会場につく手配をします。
NTTのサービスやバルーン電報など祝電にもいろいろな種類があるのでお二人に合うものを選べます。
② ご祝儀を送る
・ お祝いの言葉を添えて現金書留で送ります。
出席の時の半額をひとつの目安にして送るのが一般的ですが、急遽出席をキャンセルした場合は、出席時と同じ金額を包むようにします。
お料理や飲み物引き出物などのキャンセルが当日では受けていない式場がほとんどです。
③ お祝いを贈る
・ 披露宴の一週間前までに届くようにします。ただし、引っ越し等の場合も考慮してお二人に確認してから贈ると安心です。
いかがでしたでしょうか。マナーの基本は、相手を思いやり、尊重する心を自然に振る舞うことにあります。上記に記したものは、マニュアルではなく心を伝えることを基本にしてあります。
日頃からそのような関係を持ってお互い接していれば、上記に記したようにできなくとも関係は保たれます。また、結婚式は新郎様新婦様にとって特別な日にあたります。
お二人を祝福し、心からの喜びを伝えることを最優先に考えることで、欠席せざるを得ない場合であってもさらに良い関係が深まるはず。後日結婚式のDVDや写真を見ながら、話を聞かせてもらい、幸せを共有できるとよいものです。
新郎様新婦様も、「あなたと一緒に幸せを共有したい。」という思いで招待をしたのですから。伝わるのは、あなた自身の温かい心。誠意を持って結婚式の欠席を伝え、新郎新婦に理解してもらいましょう!
まとめ
結婚式を欠席!気になる伝え方と心遣いとは
・一般的には招待状の到着後3日ほどで返事。欠席なら少し間をおく
・返信ハガキの出欠の○付けでは、×は厳禁!基本作法に則って
・仕事の場合、「多忙につき」はタブー「都合がつかず」などが良し
・縁起を配慮。詳しい理由は後日に。
・直接新郎新婦に欠席の連絡をしていても、返信ハガキは出す
・出席確定後のキャンセルは、時期によって伝え方を変える
・結婚式は欠席を伝えた後の、細やかな配慮でフォローする!