アメリカなど海外でのチップは、日本では馴染みのないことなのでマナーがわからず戸惑ってしまいますよね。海外旅行で一番不安なことと言っても良いでしょう。アメリカでのチップは日本での「心づけ」と同じ意味で、レストランやホテルなどでサービスを受けた時に、感謝の気持ちをチップにして必ず渡すものです。これはアメリカでは常識ですので、常に必要となるチップ用の1ドル札は、アメリカに行く際には多めに持っておくことをオススメします。
実はチップを貰う職業の人達は、基本的なお給料が少なく設定されているので、チップはとても重要な収入源となるのです。そのことをしっかりと踏まえて、アメリカではチップを渡し忘れることなく支払わなければいけません。
そこで今回は、いつどこで、どのタイミングで、どれくらい払ったら良いのかわからないアメリカのチップについてお伝えします。
アメリカのチップ事情!
恥をかかないための5つのポイント
アメリカでのチップの表現の仕方
アメリカでのチップは「Tip」=ティップ、「Service Charge」=サービスチャージ、「Gratuity」=グラチュイティと表記します。
まず、アメリカではすでにレシートにチップが含まれて合計金額が表記されている場合があります。その場合は「Gratuity Included」と記載されていますので覚えておきましょう。見落とすとチップを二重に払ってしまうことになるので気を付けて下さい。
チップの支払い方
アメリカでのチップは合計金額の15~20%支払うのが常識で、支払いは現金でもカードでも可能です。現金で払う場合は、直接渡すかテーブルの上に置いてその場を離れる場合の2パターンがあります。
カードの場合はレシートの「Tip」欄にチップの金額を書き、「Total」欄にチップも足した合計の金額を書いて下さい。そして「Signature」が署名欄になるので、そこにサインをすれば良いのです。また、カード払いの時はチップだけを現金で払うこともできます。その際は「Tip」欄に「Cash」か「0」を書いて、チップをその場で現金で支払いましょう。
アメリカのタクシーなどでのチップ
まず、アメリカについたら空港からタクシーに乗る人も多いでしょう。チップの目安はメーター料金の10~20%が一般的です。また、重い荷物があって、それを出し入れしてくれたなどがあった場合は荷物1つにつき1ドル多く払うのがルールなので、旅行で荷物が多いときには忘れないようにしましょう。
ちなみに支払いは、日本と同じく目的地についてからになりますが、細かいお金がない場合もありますよね。その時はおつりを要求することもできますので安心して下さい。例えばメーターが10ドルで、チップを2ドル払いたかったとします。1ドルがなかったので20ドル渡して「お釣りを8ドル下さい」と言うこともできるのです。
タクシーの運転手さんの中にはチップをぼったくろうとする人もいるので気を付けましょう。尚、ツアードライバーにもチップは必要ですが、一般のバスの運転手さんには渡さなくて大丈夫です。
ホテルのスタッフへのチップ
アメリカでホテルに泊まった際、ホテルスタッフにもチップは必要です。ドアマンにドアを開けてもらったくらいならチップは不要ですが、荷物を持ってもらったり、客室の掃除をしてもらったり、タクシーを呼んでもらったりのサービスを受けたら必ずチップを渡しましょう。荷物を運んでくれた場合は1つの荷物につき1ドル(荷物が重いときは多めに払うのがマナー)、タクシーを呼んでくれた時も1ドルが目安ですので、お礼を言って手渡して下さい。ハウスきーピングはベッド1台につきチップ1ドルを毎朝ベッド付近のサイドテーブルに置いておきましょう。
レストランでのチップ
アメリカでレストランに入ったら基本的にチップは必要です。ビュッフェやカフェやデリバリーもテーブルをキレイにしてくれたり、飲み物や食べ物を持ってきてくれるので必要となります。ただし、ファーストフードやフードコートだけチップ不要なので覚えておきましょう。
チップの目安はお店の種類で変わります。高級レストランは合計金額の20~25%、普通のレストランは15~20%、ビュッフェ・デリバリー・カフェは10~15%になります。通常支払う時にはテーブルチェックなので、現金かカードで払いましょう。ちなみにアメリカのレストランでは担当してくれるウエイター、ウエイトレスが決まっています。その為、最初にスタッフの顔を覚えておくことも大切ですよ。メニューの追加やお会計など担当のスタッフにお願いするようにしましょう。
いかがでしたか。これでアメリカでのチップの支払いについての不安は解消したことでしょう。
ご説明したものの他にもチップについて独特のルールがあります。バーやクラブではドリンクを1杯注文するごとに、チップとして1~2ドルをスタッフに渡します。ドリンクの値段でチップの値段が変わることはありませんので覚えやすいですね。また、エステやサロンなどでは担当してくれたスタッフに合計金額の15~20%のチップが必要です。
チップを払うことに一生懸命になってしまい、感謝の気持ちがあまり表せないのは残念ですから早く慣れたいものですよね。意識をしなくてもスマートにチップを払えるようになれば、感謝の気持ちが前面に出せて、サービスを受けたことへのお礼の形としてチップを渡せるようになるでしょう。その方がチップを貰った方も、心から喜ぶことができ、お互い気分良く過ごせるはずです。もし非常に満足のいくサービスを受けたなら、その感動と感謝の気持ちとして、少し多めにチップを渡してあげましょう。
まとめ
アメリカでチップを渡すときのポイントとは
・合計金額にチップも含まれている時もある
・支払いは現金でもカードでも可能
・タクシーはメーター料金の10~20%が基本
・ホテルでサービスを受けたらその都度1ドル
・レストランの種類によってチップが変わるので注意