尊敬語の基本を押さえる!社会人一年生に多い間違え変換集

 尊敬語の基本を押さえる!社会人一年生に多い間違え変換集
尊敬語は最初は「自分は大丈夫」とあまり意識しないながら、実は社会人一年生になって一番最初につまづく要素ですよね。

確かに学生時代の上下関係では、あまり重要視されていないかも知れませんが、社会人になると学生時代の先輩とはかけ離れて、年上の上司もいます。そのため、尊敬語は社会人の基本中の基本と言ってもいいはず。

尊敬語は、5種類ある敬語のひとつです。敬語には、尊敬語、謙譲語、丁重語、丁寧語、美化語がありますが、まずはしっかり尊敬語を理解して、使えるようになりたいところです。

特に間違えやすい尊敬語のパターンなどは、きちんと理解し「この新人は尊敬語が使えないな」と、上司に思われてしまわないよう、しっかり確認しておきたいですよね。

そこで今回は社会人一年生が押えたい、敬語の基本のおさらいをお伝えします。これが社会人一年生の大切な第一歩になります!

 

尊敬語の基本を押さえる!
社会人一年生に多い間違え変換集

 

丁寧すぎてNG、二重敬語にご用心

言葉遣いを丁寧にしようとして、知っている限りの尊敬語や丁寧語、謙譲語などをただやみくもにつなげるだけでは意味がありません。知っているふりをして、まったく意味がわかってないと思われたら、知らないでいるよりももっとあなたのイメージは下がってしまいます。

【 丁寧すぎてNG!の二重敬語 】

★ 例えば「言う」の尊敬語は「おっしゃる」です。

・ 「れる」という言葉はそれをつけることで「尊敬語」となる言葉です。ですから、「おっしゃられる」というのは、尊敬語が二重になっているNGな使い方になるのです。

 

「いただいて下さい」は尊敬語にあらず

ついつい丁寧な言い方をすれば「尊敬語」だと思ってしまうものですが、それは思い込みです。正しく使わなければ、相手を敬う気持ちがかすんでしまいます。

【 「いただいて下さい」の間違え 】

★ たとえば相手に対して言う「いただいてください」という言葉。

・ 「食べる」の尊敬語は「召し上がる」で、謙譲語は「いただく」となります。謙譲語は、自分の行動をへりくだって相手を立てる言葉です。

相手に対して「いただく」という言葉を使うのは尊敬語ではなく、失礼なことです。丁寧な言葉だと感じても、謙譲語を相手に使うのはNGです。

 

来るの尊敬語パターンは多数ある

「来る」という言葉は、尊敬語のパターンが多い言葉ですが、ビジネスシーンでは使う機会の多い言葉だと言えるので、しっかり覚えておきたいところです。

【 「来る」の尊敬語 】

・ 「見える」
・ 「おいでになる」
・ 「お越しになる」
・ 「いらっしゃる」
・ 「来られる」

などがあります。

どの言葉を使うかは悩んでしまいますが、どの言葉も尊敬語ですから、どの言葉を使っても失礼にはならないので大丈夫

★ 「◯◯さんが参られました」は一見丁寧な言葉ですが、「参る」は謙譲語ですのでNGです。

 

「拝見して頂けますか」はNGマナー

社会人一年生に多いNGマナーとしては、「見る」という言葉の使い方で、「拝見して頂けますか」というような使い方が例としてあげられます。「見る」の尊敬語は「ご覧になる」ですが、これを謙譲語の「拝見する」と混同して使ってしまうことが多くあります。

【 「拝見する」の間違え 】

★ 「拝見する」という言葉は、自分がへりくだって相手を立てる謙譲語です。

それを相手の行動に対して使うというのは、相手をへりくだらせてしまい失礼な言い方になり、NGです。

★ 「拝見する」は使わず「ご覧いただけますか」を使います。

 

上司がおっしゃっていました??

尊敬語と謙譲語で一番混乱するのは、社外の人に社内の話をするときです。普段、社内では尊敬語で話している上司であっても、社外の人にその上司の話をするときには「謙譲語」で、上司ともどもへりくだり、相手を立てる必要があります。

【 社内、社外での尊敬語の使い分け 】

★ 「◯◯(上司)がおっしゃっていました」社内で使うのはOKですが、社外の人に対して、上司に尊敬語を使うのはNGです。

・ 「◯◯(上司)が申しておりました」と「謙譲語」を使うようにします。

しっかり覚えて社外でのミスがないように気をつけてください!

 

「行く」も尊敬語と謙譲語に注意

「行く」は「来る」と同様に、ビジネスシーンで使う機会の多い言葉

【 「行く」と「来る」 】

★ この「行く」と「来る」で同じ「いらっしゃる」、「おいでになる」という尊敬語を使うこともあり、ややこしさは最上級かもしれません。

ここをきちんと使い分けられると、「尊敬語をきちんと使えるんだな」という印象をもってもらえるはず。

★ 「尊敬語」であれば「いらっしゃる」や「おこしになる」と使うとスマートです。

「行く」も「来る」も尊敬語になると似たような使い方になります。

 

丁寧さのランクが違う尊敬語もある

尊敬語では、同じ尊敬語であってもそのランクが違う言い回しもあります。「行く」という言葉であったら、「行かれる」や「いらっしゃる」という尊敬語があります。

【 丁寧さのランクが違う尊敬語 】

★ 例えば、上司がハワイによく行くのであれば、それを尊敬語を使うと「今年もハワイに行かれるのですか」「今年もハワイにいらっしゃるのですか」となります。

・ 与えられる印象通り、「行かれる」よりも「いらっしゃる」の方がより丁寧だと言えます。

学生時代の先輩であれば「行かれる」でOKですが、ランクの違いを理解すると、よりスマートです。

 

いかがでしたでしょうか。尊敬語は、相手を敬う気持ちを伝えるための言葉。尊敬語を含め、「敬語は使いこなすのが本当に難しい!」と、社会人一年生で感じてしまうことはよくあります。

でも、社会人何年生であっても、向上心がなければ、本当は間違っている言葉を敬語だと信じこんで使っていたりすることが沢山あるのです。

尊敬語で一番大切なのは、相手を敬うという気持ちです。相手を敬うために自分をへりくだる、相手をへりくだした言い方をするのはNG、基本的なルールをしっかり理解すれば、大丈夫です。

間違った使い方も、少しずつ減らすことが出来るはず。「周りの尊敬語の使い方が正しい。」とうのみにせず、常に正しい尊敬語を確かめて、正しくスマートに尊敬語を使いこなしましょう!

 

まとめ

社会人一年生に多い尊敬語の間違えとは

・丁寧にすればOKではないので注意
・頂くは自分をへりくだった謙譲語
・尊敬語のパターンからベストを選ぶ
・敬語の意味をよく理解して使う
・社外の人に上司の話をする時は要注意
・自分の立場を考えて尊敬語を使う
・相手に合わせて丁寧語も使い分ける


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