出産内祝いマナーは意外に知られていないもの。無事出産を終えてお宮参りも終わったころにそろそろ出産内祝いを贈るという方も多いですよね。出産という大仕事を終えてバタバタと忙しい毎日を過ごしておられる新米ママ、パパにはぜひ知っておいてほしい事でもあります。
一般的には産後1か月~2か月の間に出産内祝いはするものとされています。出産後のママやパパにとってはとてもタイトなスケジュールですが、やはりお返しというものは早い方が相手にも失礼がないといえるでしょう。
子供が生まれると親戚や地域のコミュニティーも広くなりお付き合いも増えていきます。出産内祝いを機に良い人間関係に発展していくこともあるかもしれません。
そこで今回は、これからのお付き合いにも関係してくるかもしれない出産内祝いマナーを細かくお伝えします。
出産内祝いの注意5か条
出産内祝いマナーには注意すべき5か条があります。
せっかく頂いたご祝儀もマナー違反をしてしまうと台無しになってしまいます。「お祝いしてあげたのに…」なんて言葉をかけられないように気を付けたいものです。
5か条を守ってマナーある大人になりましょう。
マナーその1:高価なものはかえって失礼
出産内祝いマナーその1は「高価すぎるものはかえって失礼になる」ということです。
ご祝儀に対しておおよそ1/3~1/2の金額相当の商品が内祝いには適していますが、ありがたい気持ちを伝えたいが為に頂いた金額以上のものを贈るのはマナー違反です。
「見栄を張っているの?」とか「私たちのご祝儀はいらないと言われているみたい」と相手に思われてしまいます。
特に目上の方からの出産祝いは気持ちがこもっているものが多く、少しでも赤ちゃんのためにとご祝儀を渡してくださっているケースが多いですよね。金額以上のお返しをしてしまうと自分たちの好意を受け取ってもらえないと感じてしまうケースがあります。
せっかくの気持ちあるお祝いのお金は半分は頂くようにしましょう。気持ちを受け取るということも相手への思いやりです。
マナーその2:金額が低すぎるのもNG
出産内祝いマナーその2は「金額が低すぎるのもNG」です。
前項で、ご祝儀の半返しまたは1/3程度の商品をお返しするとお伝えしましたが、1/3より少ない金額の物を贈ることもまたマナー違反です。
出産祝いを贈ってくださった方はお返しを期待してご祝儀をあげたわけではありませんが、明らかに金額に見合わないものを内祝いとして返される事を喜ぶ人は少ないでしょう。
「あんなにお金を包んで渡したのに、たったこれだけ?」とか「一体どれだけご祝儀に頼っているのかしら」と思いたくもない不満を感じてしまうのです。せっかく出産を喜んだはずの気持ちがもやもやした気持ちに変わり、今後のあなたたちとの関係性も考えてしまうことがあるかもしれません。
内祝いの本来の意味は「気持ちは頂きますが、半分で結構です」という意味でもあるので、今後のお付き合いの為にもせめて1/3位のお品はお返ししましょう。
マナーその3:挨拶状やのしをつける
出産内祝いマナーその3は「挨拶状やのしをつける」です。
これらがないと、お返しとして受け取った方は一体何の贈り物?と首をかしげてしまいます。こちらが出産内祝いであることを明記することによって「ご祝儀を受け取ったお返し」ということが分かってもらえるのです。
特にのしはしっかりかけておく方がよいでしょう。のしの名前には赤ちゃんの名前を入れることで相手の方にもどんな名前を付けたのかが一目瞭然です。
のしに抵抗がある方は中にメッセージカードを入れるのも一つの方法です。生年月日や名前を出産祝いを頂いたお礼共に記載し、同封しましょう。
出産祝いをあげたのに名前さえも知らせてこないなんてと言われないようにしたいものです。
マナーその4:早めに贈る
出産内祝いマナーその4は「産後1か月~2か月に間にお返しする」です。
遅すぎる内祝いはかなり失礼になります。出産祝いをしてくださった方の気持ちを考えると、遅すぎる出産内祝いは「私の事忘れてた?」と思われても仕方がないですよね。お返しが遅くなると、ご祝儀をありがたいと思っている気持ちが相手には伝わりません。むしろその逆に思われてしまいます。
産後1か月はとても大変です。睡眠不足と慣れないお世話でママもパパもヘトヘトになります。そのためにも、内祝いのお品はあらかじめ品定めしておくとよいでしょう。
ある程度目星をつけておくことで、出産祝いをもらった後もスムーズに注文できます。
マナーその5:相手にきちんと渡しましょう
出産内祝いマナーその5は「内祝いは頂いた相手にきちんと届けること」です。
両親に贈るのをお願いしたり、友人についでに渡してもらったりしていませんか?「私はご祝儀を自分で渡しに行ったのに、あの人は人づてに渡してきた…」これではお相手は良い気持ちはしないことでしょう。
出産祝いはたくさんの方から頂くことが多いですが、できるだけ相手に会ってお返しするのがベストです。
しかし、産後体調もすぐれない状態で人に会ってもあなたも相手の方も気持ちよくは会えませんよね。
そうしたときは人づてに渡すのではなく、宅急便で送りましょう。その際に電話で内祝いを送ったことを伝えるとあなたがありがたいと思っている気持ちが相手の方にも通じることでしょう。
さて、出産という大きなイベントを終えたばかりで忙しい時期ですが、出産内祝いマナーを守ることもまた大切なのです。
相手がお祝いをしたいという気持ちを無下にはしたくないですよね。自分も相手も気持ちの良いやり取りをしたいものです。
産後はバタバタしがちなので、出産前にある程度お品を決めておくということも必要です。もし仮にママの体調がすぐれなくても、パパが代わりに注文できる体制を作っておきましょう。出産祝いを頂いた方の名前や住所、金額等を控えておき、夫婦で管理することがとても重要です。
相手の気持ちを受け取る事と、あなたのありがたいという気持ちを伝えるためにも、出産内祝いマナーを守って、ご祝儀を頂いた方との良い関係を築きましょう。
まとめ
出産内祝いマナーとは
・頂いた金額の1/2以上の高価なお返しはNG
・頂いた金額の1/3以下の金額のお返しもNG
・内祝いの熨斗、メッセージカードは必要
・内祝いの時期は産後1か月~2か月の間がベスト
・お祝いをいただいた方に直接お返しをする