葬儀のマナー☆社会人なら知っておくべき5つの基本作法

葬儀のマナー☆社会人なら知っておくべき5つの基本作法
社会人になると告別式などの葬儀に参列する機会も多くなりますが、そんな時、社会人としてちゃんと葬儀のマナーを理解しているかというと、自信のない方もいますよね。訃報は突然やってくるもの。時間がない中、1・2日程度で準備をしなければなりません。訃報を受け悲しみや驚きなど様々な気持ちが交錯する中で、葬儀に参列するための準備を進める必要があるのです。

告別式は、故人との最後の別れの儀式です。今さら人には聞けない一般常識として、葬儀のマナーは社会人として知っていて当然と思われるものですが、実際そのような状況になると自分の知っている作法があっているのかなど不安になることもしばしばです。

そこで今回は、葬儀のマナーとして社会人が知っておくべき基本の作法やマナーをお伝えいたします。

 

葬儀のマナー☆
社会人なら知っておくべき5つの基本作法

 

服装のマナー

葬儀のマナーとして服装は大切な要素です。弔事参列の際は喪服を着用することがマナーになります。喪服にも正式喪装、準喪装、略式喪装があり、故人とどのような関係性なのか把握して選択することが必要です。

正式喪装は遺族や近親者のみが着用します。和洋でそれぞれ存在しますが、洋装であれば男性は昼間の会葬ならモーニング、通夜はブラックのスーツになります。女性であれば黒のアフタヌーンドレスで長袖が正式な装いになります。

告別式などに参列する場合の一般の会葬者は遺族や近親者より服装は格を落とすのがマナーとなっています。ですので、準喪装の男性であればブラックスーツかダークスーツ、女性であれば黒色のワンピースかツーピースのもので口紅は薄く付けるか唇に近い色の物を使用し目立たないようにしましょう。

またアクセサリーは真珠のみ一連のものを使用し、持ち物なども金具などが付いている派手なものは避け、目立つことのないように心がけるようにしましょう。

 

香典のマナー

告別式などの葬儀に参列する際には、必ず香典として現金を包み持参するのが一般的です。

香典の表書きは宗教によって異なりますので注意が必要です。仏式は「御霊前」「御香典」、神式では「御玉串料」や「御榊料」、キリスト教では「御花料」といった形になります。訃報を受けた際には、葬儀の場所や時間と一緒に宗教なども確認しておくのがベストでしょう。

ただ「御霊前」はすべてに共通して使用することが出来、これを使用すれば問題ありません。通常の通夜や告別式は「御霊前」を利用することが多くなっています。

表書きを記入する際は薄墨の筆ペンなどを使用しはっきりと丁寧に書くようにしましょう

包む金額についてですが、贈り先との関係性や土地柄によっても異なってきます。しかし、おおよそ5千円から1万円が一般的です。両親は10万円、兄弟姉妹は5万円というように身近な親族の場合は特別になります。

使用するお札は比較的きれいなお札を用意しましょう。新札はNGです。ただ、しわくちゃに汚れたお札よりはきれいなものの方が良いので、新札を使用する際は一度折り目を付けてから包むというのがマナーです。

封筒に入れる際は慶事の際は表向きで入れますが、弔事の際は裏向きに入れるのがマナーになっていますので間違えないようにしましょう。

香典だけをとっても多くの葬儀のマナーがありますので注意が必要です。

 

受付、式場でのマナー

会場に入ったら、葬儀のマナーとして当然のことですが大声で話したり談笑することのないようにしてください。受付では、お悔やみを述べ、スムーズに香典を差し出し、芳名帳に記帳しましょう。

お悔やみの言葉は「このたびはご愁傷さまです」や「心よりお悔やみ申し上げます」と簡単なもので構いません。

香典は袱紗に包んで持参するのがマナーです。弔事用の黒色の袱紗を使用しましょう。慶事と弔事どちらも使用できる紫色や紺色のものを持っていると、どちらの際にも使用でき便利です。

芳名帳へも忘れずに記帳します。記帳していないと香典返しやその後の挨拶など喪家側に迷惑をかけてしまうことがあるからです。

記帳をしたらすみやかに席に着席しましょう。遺族に挨拶に行くことはマナー違反になりますので、目があった際に軽くお辞儀をするぐらいにしておきましょう

また直接葬儀などに参列できない場合は、弔電を送るようにしましょう。弔電はできるだけ早く、告別式などの前日までには届くようにするのがマナーです。

最近ではスマホからでも弔電を送ることができますので便利です。弔電用の台紙を選び定型文のサンプルの中からその時々に応じて文言はチョイスできます。弔電を送る際は、日時や場所、名前など間違えると失礼になりますので、必ずしっかりと確認するようにしましょう。

 

焼香の基本作法

焼香を行う際は宗派や寺院によって回数が決まっていたりしますので、一般的な焼香の作法をお伝えしましょう。

基本作法は、焼香台に進み、遺影に向かって一礼抹香をつまみ、目を閉じて額まで上げ香炉に落とします。この手順が1回~3回と宗派等で違います。また時間を取らせない為に1回で行うケースもあります。

焼香が終わったら遺影に向かって合掌し、一歩下がりまた遺影に一礼して元の席に戻るという流れになります。

前の方の焼香を真似する人も多いですが、その人が間違っていた場合は恥ずかしい思いをすることになってしまいますので、基本作法は頭に入れておきましょう

 

弔事での遺族へのマナー

葬儀のマナーの中でも気を付けなければいけないことの一つに遺族への心遣いがあります。家族を亡くした遺族のショックは想像を絶するほど。何より気を配るようにしましょう

遺族は葬儀などの弔事の儀式に奔走していて、寝不足や疲労が溜まっていて気力だけでなんとか保っているだけかもしれません。その一番辛い状況の遺族の前で、大声で泣いたり取り乱したりすることはマナー違反です。

またお酒を飲み過ぎて大声を出したり、その場で寝てしまったりしては迷惑ですし、お酒の勢いで遺産のことを話し出したり、忌み言葉などを気にせず話してしまうことももちろんNGです。

まずは遺族への思いやりの心を持ち、もしお手伝いを必要とするならば申し出ることも大切です。

 

いかがでしたか。訃報は突然に、そして葬儀などの儀式も同時に突然やってきます。時間がない中で準備をし、葬儀のマナーを守り正しく行うことはそれなりの労力と神経を使います。

間違ったマナーで参列してしまうとその後の人間関係や社会関係にも影響がでてきてしまうこともあるでしょう。正しい葬儀のマナーで振る舞うことが、相手を思いやり気遣う心になり、良好な人間関係の構築に役立ってくるのです。また思わぬところで恥ずかしい思いをしなくて済みます。いざというときの為に葬儀のマナーを十分に理解しておくことが大切です。

社会人として必要最低限の葬儀のマナーを身につけ、より良い人間関係やビジネスの場で活躍できるようにしましょう。

まとめ

社会人として知っておくべき葬儀マナーとは

・服装は一般参列者は準喪装で参加しよう
・香典は宗教や関係性によって書き方や金額が変わるので注意しよう
・会場では静かにし、親族への挨拶等は控えよう
・焼香は基本作法を覚えておき回数に気を付けよう
・親族は心身ともに疲れているので思いやりと気遣いの行動をしよう


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