お見合い結婚を「ひと昔前の話」と捉えている方も多いですよね。確かに2015年のデータによると、既婚者で恋愛結婚をした方は87.7%であるのに対し、お見合い結婚は5.5%です。
人と人との関わり方が変化しつづけている今、このような結果もある意味当然なのですが、お見合い結婚で結婚したカップルの方が、恋愛結婚で結婚したカップルよりも、ずっと離婚率が低いというデータも出ています。
そう考えると、幸せな結婚生活を望む方にとっては、お見合いをするのもひとつの有効な手段とも言えるので、お見合いでパートナーと出会うのも、大切な「縁」のひとつと考えてみてはいかがでしょうか。
とはいっても、お見合い結婚でパートナーを決めるには不安も付きものではあります。そうなると、お見合い結婚で長く連れ添い、「成功」した方々は、一体相手のどのような点が決め手だったのか、気になるところですよね。
そこで今回は、お見合い結婚経験者や周囲の方々の体験談を元に、その理由をお伝えします。
お見合い結婚で後悔しない☆
経験者が語る「決め手」とは
一緒にいて「楽」だと思ったから
ふと気がついたら相手の前では無理をすることなく、自分がありのままで居られる、一緒にいて「楽」と思えたことが、お見合い結婚の決め手となったケースは多いです。
これから長い時間を共に生活していくのなら、猫を被り続けるのは難しいことが分かってきます。
【 お見合い結婚の決め手☆ムリをしなくて良い 】
★ 例えば「ちょっと性格的に合わない気がするけど、私が彼に合わせていけばいいや。」と思っていたらちょっと注意してください。
・ 相手と一緒に過ごす時間が長くなるにつれ、小さな不満が知らず知らずの間に心の中に積もってしまうものです。
→ 多くの場合は我慢の限界を迎える日が来て、そこで爆発してしまいます。
それは相手の方にも言えること。もしもあなたに無理に合わせているような雰囲気を感じたら、付き合っているうちにいつか「爆発の日」を迎えるかもしれません。
お互いに無理なく「ありのまま」でいられることは、結婚生活を長く、幸せに続けていくための大きなポイントではないでしょうか。
相手の嫌な点が特になかったから
人には誰しも欠点があるもの、それほど問題にならない程度だったら、大体は眼をつぶることができるはずです。
しかし「この人、これさえなければいい人なのに…」「この点だけはどうしても嫌だな」と思うほど、心に引っかかる欠点なら、親しくつきあうことは難しくなってくるかもしれません。
【 お見合い結婚の決め手☆気になる欠点がない 】
★ 実は恋愛結婚では、相手への愛情が盲点になって、結婚後に生活も愛情も落ち着いてきてからその「嫌な点」が鼻についてしまうことがあるのです。まさに「恋は盲目」と言えます。
・ 一方、お見合いのメリットのひとつは、現実的に「この人と暮らしていけるか」というところから相手を観察できるところです。
ですから、相手に特に「嫌な点」がなければ、十分お見合い結婚の決め手になる、と言えるのではないでしょうか。
相手に悪意や下心を感じなかったから
残念ながら世の中の人は100%「良い人」ではありません。
お見合いをする人たちも、もちろんほとんどの方は、結婚を真剣に考えているはずですが、中には悪意や下心を隠し持っている方がいる可能性があります。
しかし、それこそ詐欺師ではない限り、それらの悪意や下心は会話の端々や行動に現れたりするので、それが「違和感」として受け止められやすいのです。
【 お見合い結婚の決め手☆違和感に注意 】
★ そのような「違和感」は、「ああ、やっぱり!」ということに繋がることが多いので、直感を信じる方が賢い選択でもあります。
・ 逆にそのような悪意や下心が感じられなければ、相手の方もしっかりと結婚を考え、あなたを見ていると考えても良いかもしれません。
相手の親に好感を持ったから
結婚をすると、相手の親や兄弟、親戚との新たな関係が始まります。お見合いでは「家族書」によって相手の親の紹介があり、実際にお見合いに同席するケースも多いのが特徴です。
実はその同席時に、親がとてもいい人で好感を持ち「この人達が義両親になったらいいな」ということでお見合い結婚の決め手になった体験談も多く聞こえました。
もちろん実際に結婚生活が始まれば「こんな面もあるのか」と思うこともあるでしょうが、特にはじめから問題や違和感を感じなければ、うまくやっていける可能性も高くなります。
【 お見合い結婚の決め手☆両親との相性 】
★ 相手の性格が大事なのは当たり前ですが、実はその親の性格も結婚生活にかなり影響をもたらします。
・ よく聞く「嫁姑間のトラブル」などを起こしたくなければ、このあたりも冷静に考えてみることも大切です。
相手の職業や収入に納得がいったから
現実的ではありますが、結婚生活には相手の職業や収入に満足がいくか、ということもとても大切です。
【 お見合い結婚の決め手☆経済環境 】
★ このあたりの価値観が一致していないと、やがて経済的な価値観が一致しないことに繋がり、多くの場合は破局を迎えます。
・ 「こんなはずではなかった」と、経済的な問題で離婚をするカップルはたくさん存在しますが、そのほとんどは恋愛結婚といっても過言ではありません。
お見合い結婚は、その点について最初からきっちりと確認が取れ、しっかりと話し合うことができる点にも、メリットが有ります。
将来について考えが一致したから
結婚生活を送れば、やがてライフスタイルが変わります。
妊娠・出産・子育て、親との同居、介護…。相手の職種によっては転勤を余儀なくされることもあるかもしれません。マイホームの購入も、大きな家族のイベントとなるのではないでしょうか。
【 お見合い結婚の決め手☆将来設計 】
★ そのような「家族になった時の将来」について、きちんと話すことができて考えが一致することは大きなポイントです。
・ たとえ実際の状況が思い描いたものと違っても、しっかりと家庭を営んでいくことができることが多くなります。
また、このような現実的な話を通じ、お互いの価値観が分かることにも注目してください。だからこそ「夢がない」と言う意見もありますが、将来設計をお見合い結婚の基準にするケースは増えています。
この人以上の人には会えないと感じたから
人との出会いは運命でもありますが、お見合いで出会うのももちろん運命のひとつです。
ここで相手の性格や考え方、価値観に触れて「今後、きっとこの人以上の人とは出会えないはず」と思い、お見合い結婚の決め手とした方も実は多いことも、ぜひ意識してお見合いに望んでみてはいかがでしょうか。
【 お見合い結婚の決め手☆感覚も大事にする 】
★ 「もっといい人がいるはず」と、お見合いを続けても、なかなか結婚が決まらないという話もよく聴きます。
・ 大体は理想が高すぎて、それに当てはまる方に出会えなかったから、という理由が多いのです。
もちろん妥協しすぎるのもよくありませんが、高望みをせず、自分の直感に従うのも、素敵な出会いに繋がるのかもしれません。
いかがでしたでしょうか、恋愛で結ばれることももちろん素敵なことですが、お見合い結婚の決め手から、お見合いにも様々なメリットがあることが、ご理解いただけたのではないでしょうか。
最後になりますが「結婚を考えた時、未来もずっとこの人と一緒にいる姿が見えるか。一緒に人生を歩んでいきたいか」という点を冷静に考えると良い、というお話があります。
恋愛結婚もお見合い結婚もその点は共通しますが、お見合い結婚は恋愛という強大なフィルターがかからない分、その点を冷静に見定めることができるのも良い点なのかもしれません。
「婚活」という言葉が市民権を得てからずいぶん経ちました。お見合い結婚は全く古い結婚の仕方ではない、良いご縁と出会う手段と捉えて、幸せな結婚生活への近道を歩みましょう!
まとめ
お見合い結婚の注意点と決め手
・長く相手に合わせることは難しい
・嫌な点を見ぬふりをすると、ムリが生じる
・違和感を感じたら、注意した方が良い
・結婚には相手の両親も大切な要素
・職業や収入の価値観は暮らしに重要
・将来設計を話し合い価値観があったら◎
・比べ続けては決められない、直観にも頼る