子供が2歳くらいになると、これからのことも考えてしつけをきちんとしていきたいと思いますよね。まだまだかわいい盛りの2歳ですが、一人の人間としての意思はしっかりできてきており、子供に合わせてしつけをしていかなければ納得してもらえません。
2歳というと、イヤイヤ期の始まり。この2歳のイヤイヤ期こそしつけをきちんとしておかないと、わがままな子になってしまうと言われています。イヤイヤ期は、子供本人も胸の中にもやもやを抱えますが、親であるお父さんお母さんも同じようにもやもやなりがちです。
では、イヤイヤ期に入る2歳の子供へのしつけというのはどのようにするとスムーズなのでしょうか。お互いに頑なに言葉を発していると、イヤイヤ期はさらに頑固なものになってしまうことでしょう。
そこで今回は、2歳時のしつけとして、イヤイヤ期でも上手く子供を納得させるコツについてお伝えします。
2歳児のしつけ☆
イヤイヤ期でも上手く納得させる5つの秘訣
そもそもイヤイヤ期ってなんだろう?
イヤイヤ期とは、自我が芽生えた証拠でもある第1次反抗期のことです。自分の気持ちをぶつけていくこのイヤイヤ期は感情のコントロールを身につける練習の時期でもあり、他の人を思いやる気持ちを育てる時期でもある、とても大切な子供の成長過程です。
このイヤイヤ期の始まる時期や期間などは一人ひとり違いますし、その発する言動の強さや態度の表れ方にも個人差が大きくあります。ですが、このイヤイヤ期を乗り越えるために子供を上手に説得する方法はどの子も同じです。2歳時のイヤイヤ期にしっかりと向き合うことがしつけとなるのです。
また、イヤイヤになる子供の気持ちとしては、「上手く自分の気持ちを伝えられない」「できなくてもやってみたい」「言われてからやりたくない」ということがあります。そのことから起こっていると思うとまた気持ちの向けようも違ってくることでしょう。
子供の気持ちをしっかり受け止めてあげよう
2歳の子供のイヤイヤ期に必要なことは、自己肯定感です。イヤイヤ言うことをすぐに否定するのではなく、一度子供の気持ちを受け止めてあげることが大切です。
「○○したいんだね。じゃあ少しお手伝いするから一緒にしてみようか。」「○○がいやなんだね。こわいもんね。」などというように、子供のイヤとなる元をワンクッション受け止めてあげて、それからこちらの意向を伝えてみましょう。
子供自身もイヤと言うことで自分の気持ちと葛藤しているのです。そこを受け止めてもらえると、頑なにイヤイヤを貫き通すことも少なくなります。お互いに否定しあって、止めてしまうと悪循環になってしまうので気をつけたいところです。
子供のイヤイヤ期には親のゆとりを求められますが、一度深呼吸をして話をしっかり聞いてあげるとよいでしょう。そのためにも時間の余裕が必要となります。お出かけの際のイヤイヤ、準備中のイヤイヤ・・家で起こりうるイヤイヤで想像できるものは、あらかじめそれに備えて時間の余裕を取っておくと良いでしょう。
イヤイヤ期でも「ダメ」なことは「ダメ」
2歳の子供になると、ある程度の痛みは知っていますので、イヤイヤ期にそのような痛みを感じる引き金になるようなことをしたら、しっかりと注意をしましょう。さきほど、イヤイヤ期の子供の気持ちを受け止めてあげることの大切さについてお伝えしましたが、「ダメ」なことは「ダメ」と伝える線引きは必要です。
また、ダメなことを伝える時に、人のせいにしないこともとても大切です。「○○したら○○から怒られるよ」という会話をどことなく耳にしたことがある人が多いはず。これはイヤイヤ期に限らずよくない注意の仕方ですが、イヤイヤ期だからこそストレートにだめなことをきちんと伝える姿勢を見せましょう。
何かをする前にお約束をしてみよう
2歳になると少しずつ生活のルールを学んでいく頃で、イヤイヤ期と重なることでそのルールもあやふやになりがちです。そういう時だからこそ、あらかじめお約束をしておくとよいでしょう。
例えば、お買い物でお店に入る前には「今日はお菓子を買いにきていないから買わないからね」と前もって話しておき、いざ「買って!」となったときも、その約束をしていたから今日は買わないと伝え、次の時は買う約束をして、約束を守る大切さを教えていきます。
まだ2歳ですので、その場でよい返事をしてもあとから違うことを平気で言ったりするものです。それは悪気があるわけではありませんので、感情的にならず落ち着いて話をゆっくりしてあげるとよいでしょう。
公園で遊ぶときもチャイムが鳴るまでなどと、時計が読めない小さな子供にも分かりやすい区切りで教えておいてあげるとよりスムーズです。
ルールをしっかりと守らせよう
さきほどお話した「お約束をしよう」ということと近いですが、ルールをしっかり守らせるということも大切です。これから子供は多くのお友達と触れ合い、またいろいろな刺激を受けて吸収していきます。その時にルールがあやふやになってしまうと、ただのワガママな子になってしまい、子供自身も他のお友達との距離を感じてしまうことにもなりかねません。
ルールを守ることの大切さは、親がしっかりと教えていかなければいけません。それがたとえ2歳のイヤイヤ期真っ只中だとしても、ルールを守ることの大切さをしつけとして教えるのです。
2歳の子供は自分のやりたい欲望のままに動きたくなる年頃ですが、ルール知ることで自分の気持ちも抑える練習にもなります。順番に並ぶ、あいさつをする、など一度には分からないことも毎日の積み重ねで覚えていきます。2歳時のしつけは根気です。ルールを守る大切さをじっくり教えていきましょう。
子供と離れる時間を作ってみよう
四六時中一緒にいるお母さんほど、2歳のイヤイヤ期にするしつけの渦に巻き込まれてしまいやすいもの。子供と一緒に過ごす時間はかけがえのない時間です。2歳の子供に少しずつしつけをして、これから立派に成長してほしい気持ちはお母さんが一番強いのです。
だからこそ、あえて子供と離れる時間を作ってみましょう。近くにおじいちゃん・おばあちゃんが住んでいるようなら、1日、いえ半日でも預けてみる、近くに預けれる環境がない場合は、お母さんのリフレッシュのための一時預かりを利用してみてもよいです。自分の時間を少しでも持てると、お母さんの気持ちもリラックスして、子供と普段よりゆっくり穏やかに向き合うことが出来ます。
また、相談することも大切です。子供のことを相談することに抵抗がある人もいるかもしれませんが、誰かに頼り、肩の荷を降ろしてみるのも、このイヤイヤ期を乗り越える上で、大切なのです。
いかがでしたか。2歳の子供へのしつけとなると、イヤイヤ期も重なりとても大変と言えます。ですが、イヤイヤ期にうまく向き合うことでこの時期を楽しむこともできるのです。
子供のイヤイヤ期に親が過剰に反応すればするほど、子供も必死に跳ね返してきます。たとえ口が少し達者になってきても、できることはまだまだ2歳です。2歳児なりに一生懸命、一人前になろうとしていると思うと、イヤイヤ期の姿もほほえましいものです。
2歳のしつけはこれからの子供のマナー基準にもなる大切な時期でもあります。イヤイヤ期と重なることで、難しい点も出てきますが、想いが伝わらないはがゆさは子供も同じです。親子一緒にイヤイヤ期に対して構えすぎず、のんびりした気持ちで乗り越えていきましょう。
まとめ
2歳時のイヤイヤ期のしつけとは
・子供の気持ちを受け止めてみよう
・ダメなことへの線引きははっきりさせよう
・お約束事を守るようにしよう
・ルールを教えよう
・子供と離れる時間を持ってみよう