食事のマナー☆懐石料理の席でも戸惑わない7つの基本

食事のマナー☆懐石料理の席でも戸惑わない7つの基本
食事のマナーは一度正しく身に付くと、何かと便利ですよね。「マナーなんていちいち気にしていたら、料理を楽しめない」なんて声もありますが、やはり、いざと言う時にも対応できる準備はしておくと安心。

社会人になったら、結婚式や親になってからも、正しい食事のマナーを身に付けておくと、とても役立つのは事実です。ただ食事マナーと言っても和食や洋食など、料理の種類によって、作法や食事のマナーが変わると、覚えるには複雑かもしれません。

そのなかでも、まずマスターしたいのが和食マナー。和食なら懐石料理をマスターすれば、他の場面でも応用できますよね。

そこで今回は、お刺身やなどなど、さまざまなメニューが出る懐石料理での、正しい食事マナーの基本的な部分をお伝えします。まずはこの基本を押えることで、失礼な人、とは思われないはずですので、日頃からチェックしてみると役立ちます。

 

食事のマナー☆
懐石料理の席でも戸惑わない7つの基本

 

食事のマナー、お刺身の食べ方

懐石料理に必ず出てくるのが、お刺身。お刺身は生魚独特の旨味を、ダイレクトに感じることができるので、日本人は大好きな料理!ただ、お刺身を食べる時にはいくつかの注意点があることをお忘れなく。

【 食事のマナー:お刺身 】

★ まず、わさびはお醤油に溶かないで、お刺身の上に乗せて、醤油を付けて食べてください。

・ 醤油にわさびを溶いてしまうと、醤油とわさびの両方の風味が損なわれてしまうのです。

また、醤油をたらさないためにも、つける量は少量に!そして醤油の小皿は手に持って食べると、より丁寧な食事のマナーになります。お刺身を食べる時の食事のマナーを身に付けておけば、色々なシーンで大助かりです。

 

絶対にしてはいけないこと!喫煙

食事のマナー以前の問題ではあるのですが、食事中に喫煙をしないことは絶対!普段からタバコを吸う人にとっては、食事中にタバコを吸いたくなるため、意外にも良く見られる光景です。

【 食事のマナー:絶対ダメなNGマナー 】

★ 誰かと食事をするなら、タバコは控えるべき。

・ タバコのにおいは洋服や料理に移ってしまうので、後々まで印象を悪くしてしまい兼ねません。

喫煙をする人と、喫煙しない人との間では、たばこのにおいへの反応は大きな温度差が…。周囲の方がたばこを吸っていても、敏感に察知する人のなかには大きな嫌悪感を持つ方も多いので要注意なのです。

どうしても吸いたい場合は、全ての食事が済んでから一言断って、食事をする場所とは別の場所で吸うようにすれば、気配りになります。

 

食事のマナー、器の扱い方

【 食事のマナー:器の扱い 】

★ 器は手に持って引き寄せて食べるのが、基本の作法。テーブルの上に置かれた料理に口を近づけるのは、NG!

ただ、小皿なら手に取って食べることが出来ますが、焼き魚が盛られている平皿は重さがあるので、なかなか持ち上げることが出来ません。そのような場合には、左手をお皿に添えるなどして、引き寄せる代わりの動作を取ります。

また手に添えない左手は、食卓にそっと置いておくことが食事のマナーです。

 

手皿は基本的にマナー違反!

和食を食べるときに、良く見られるのが「手皿」。お箸で食べ物を口に運ぶときに、口の下に手を添えて、食べ物が落ちた時に受け取れるようにしている所作を指します。とても上品な所作だと思っている方も多いのですが、これが大きな勘違い!

【 食事のマナー:手皿はNG! 】

★ 手皿は「私は食べるのが下手だから、手で受け止める準備をしているの」と相手に言っているようなもの!避けた方が賢明です。

・ 和食は極力手を汚さないのが食事のマナー。手皿で食べ物を受け止めて、手が汚れてしまうので、美しい所作とはいえないのです。

 

食事のマナー「椀物編」を確認していこう

懐石料理や和食を食べる際に、絶対にあるのが椀物。しかしながら、「お椀を開ける時に、雫が落ちてしまう」「食べ終わったお椀をどうしたら良いのか分からない」など、食べる時に戸惑ってしまうことも少なくありません。

そこで、覚えたいのが正しい椀物の食事のマナー

【 食事のマナー:椀物の食べ方 】

★ 椀物を食べる時には「露切りの所作」と呼ばれる作法が、ポイント!

① ふたを持って上の方向に開けて、くるりと右側に回します。

② その後、数秒間待ってから外すと、雫が落ちにくくなるというもの。

その後、使わなくなったふたは、返して右側に置いておくようにすればOKです。

 

ご飯、止め椀、香の物の食事のマナー

懐石料理で必ず出てくるご飯、止め椀、香の物を食べる時にも、きちんとした食事のマナーがありますので、しっかりと確認できると安心。

【 食事のマナー:ご飯、止め椀、香の物 】

★ まず、左にご飯茶碗、右に止め椀の椀が置かれるはず。

① ふたを取り、それぞれの両脇に置くようにしてください。この時、小さいふたを大きいふたの上に重ねても構いません。

② その後に止め椀を一口飲んで、ご飯、香の物と食べ進めます。

③ 続けて香の物を食べるのではなく、ご飯か止め椀に戻る!

これが、正しいご飯、止め椀、香の物を扱う食事マナーです。

 

食べ終わってからの、食事のマナー

全ての料理を食べ終わってからも、きちんとした食事のマナーがあります。

【 食事のマナー:食後 】

・ ふたつきの椀物は、全部配膳された時の状態に戻す。

・ 器に付いた口紅は拭き取る

・ 汚れてしまった箸先も軽く拭き取って箸袋に入れる。(元の位置に戻す。)

…このように、食べている時だけ、食事のマナーに気を付ければよいというわけではありません。食べ終わった後も、しっかりと食事のマナーを意識すればバッチリです。

 

いかがでしたでしょうか、今回は懐石料理を食べる時に確認すべき、正しい食事のマナーをまとめました。

普段はなにげなくやってしまう手皿や、ご飯の上にお漬物をのせて食べるという方法は、食事のマナーとしては決してよいものではありません。会食などのフォーマルな席はもちろん、日頃の食事でも意識しておければ、自然な所作が期待できます。

みんなで同じ食卓を囲む場合は、周りの人を不快にさせないで、気持ちよく食事をすることが第一条件!今回お伝えした食事のマナーをしっかりと守って、社会人として恥ずかくない、美しい所作を身に付けたいもの。

本記事でお伝えした食事のマナーから始めれば、後々もスムーズに覚えられるはずです。事前に確認しておいて、懐石料理の席でも戸惑うことなく、優雅に食事を楽しみましょう!

まとめ

和食を食べる時の、食事マナー

・お刺身の際、わさびはお醤油に溶かない
・気持ちよく食事をするために、喫煙しない
・器は手に持って引き寄せて食べる
・手皿はマナー違反。避けるのが賢明
・椀物で身に付けたい、露切りの所作
・止め椀⇒ご飯⇒香の物⇒ご飯や碗に戻る
・食べ終わった後、ふたは元の状態に戻す


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