夫婦喧嘩を子供が見ていた…。親ができる7つのフォロー

夫婦喧嘩を子供が見ていた…。親ができる7つのフォロー
夫婦喧嘩は、子供に見られたくないものですよね。もともとは他人同士だった夫婦ですから、時には意見の相違で喧嘩に発展することがあります。そんな夫婦喧嘩は、もちろん子供がいても、普通に起こり得ることです。

特に「見ていない」と思っていたのにふと視線を感じたら、夫婦喧嘩を子供が泣きそうな顔で見ていた…となったら、どうフォローをしたらいいか迷ってしまうこともあるのではないでしょうか。

しかし、ここで上手くフォローができれば、夫婦喧嘩を見ていた子供には心の傷が残らず、パパとママへの信頼感が増すなど良い効果も期待できるのです。

そこで今回は、夫婦喧嘩を子供が見ていた時に、親としてできる7つのフォローをお伝えします。子供の年代によってもフォローの内容が若干変わる部分がありますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

夫婦喧嘩を子供が見ていた…。
親ができる7つのフォロー

 

子供にはまず謝る

子供は大人が思っている以上に、その場の空気を察します

ピリピリとした空気の中に、いつもとは違うパパとママの怒鳴り声や感情的な声が響いたら、それだけで子供は何か怖くて悲しいことが起こっていると察知して、委縮したり泣き出したりしてしまうかもしれません。

それ以上、つまり暴力が始まってしまったら、その夫婦喧嘩を見ている子供の心はどれだけ恐怖にさらされることでしょうか。

【 夫婦喧嘩を子供が見ていたら① 】

★ 夫婦喧嘩を子供が見ていることに気づいたら、ともかく喧嘩を脇に置いて、怖がらせたことや悲しませたことを素直に口に出して謝り、子供が落ち着くまで見守ってください。

・ そして冷静になり、夫婦喧嘩の解決にあたることをおすすめします。

 

子供の話を聴く時のポイント

さて、一度怖がったり悲しんだりした子供は、すぐには元に戻らないかもしれません。泣いたり同じことを何度も言い続けたり、混乱が続くかもしれません。

【 夫婦喧嘩を子供が見ていたら② 】

★ そんな時には子供の言いたいことを全部言わせてしまいます

・ 言っていることすべてに答える必要はありませんが、「うん、うん、わかったよ」と受け止めていれば、子供はいずれ落ち着いてくれることが多いです。

 

子供が気持ちを伝えだしたら…

上の項にプラスするお話になりますが、子供の言い分は否定せずに、受け止める姿勢を見せてください。例えば次に挙げることを親がしてしまうと、ただでさえ夫婦喧嘩で不安な子供をさらなる不安や混乱に陥れます。

【 夫婦喧嘩を子供が見ていたら★さらに悪化させるNG行為 】

① 子供の言ったことをを非難する

例:「そんな言い方はないでしょう?」「何もわかってないくせに何を言ってるの?」

② パートナーを否定することを言う

例:「ママは悪くないの。パパが悪いのよ」「パパは本当にひどい人なの」

③ 子供を黙らせる

例:「うるさい!」「ハイ、この話はおしまい」「あっちに行きなさい」

しかし最も悪いことは、子供に何か言われたことでさらに感情的になり、「あなたのせいで余計に腹が立ったわ」などと、怒りを子供にぶつけることです。「自分がそれをされたらどう思うか」を考える心を常に持って、子供と話をしてみてください。

 

子供に伝えると安心すること

小学生以上で大人の話がある程度わかると、目の前で大人がとった行動について考える力もついています。

「もしかしたらパパとママが言い合いをしているのは、自分のせいかもしれない」と、内容が全く関係ないのに自分のせいにしてしまう子供もいますから、ここはぜひ上手にフォローをしておきたいところです。

【 夫婦喧嘩を子供が見ていたら③ 】

★ 夫婦喧嘩を子供が見ていたら、まずは次のように経緯を落ち着いて話してください。(仮に、休みの日に行こうとしている場所で、意見の相違が出ているとします)。

・ 「パパとママは、今度の日曜日に買い物に行くか、遊びに行くかで意見が違ってしまって、つい言い合いになってしまったの。あなたが見ている前でこんなことをしてしまってごめんね。心配しなくても大丈夫だからね

このように「どうして、喧嘩になっているのか」を伝えれば、ひとまず子供は安心できます。

 

ハッキリと子供に伝えたい事柄とは

次に伝えなければならないことは「この夫婦喧嘩は決して、あなたのせいではない」ということです。

【 夫婦喧嘩を子供が見ていたら④ 】

★ 自分が悪いのかも、と思っている子供にとって、このことが親の口から伝われば、どれほど心を落ち着けてくれるか計り知れません。

・ 「パパとママの言い合いは、決してあなたのせいではないのよ。パパとママはいつでもあなたの味方なんだから、どうか安心してね。」

ぜひそんな風に伝えてあげてください。

 

子供にも結果を知る権利がある

無事、夫婦喧嘩が解決して仲直りできたとしても、実際に夫婦喧嘩を見ていた子供は「あの喧嘩はいったいどうなってしまったのだろう?」とまだ心のどこかで不安に思っているかもしれません。

【 夫婦喧嘩を子供が見ていたら⑤ 】

★ そこで、その疑問を抱えていようがいまいが、親の方から事後報告をしてしまってはいかがでしょうか。

・ 「今度の日曜日はパパの意見を聞いて、みんなで遊びにいくことにしたからね。

ママはこの日にみんなで買い物に行きたかったけれど、その次のお休みでも間に合うことがわかったの。だからママはパパに謝りました。

パパも言い過ぎたと謝ってくれたから、もう仲直りしたよ、心配してくれてありがとう○○(子供の名前)」

これで、きっと子供も笑顔になるはずです。

 

子供を安心させるための方法とは

【 夫婦喧嘩を子供が見ていたら⑦ 】

★ もっとわかりやすく夫婦喧嘩を見ていた子供に「仲直り」を伝えるには、子供の前で「仲直りする」ことです。

・ パパ「ママ、昨日は本当にごめんなさい」
・ ママ「こちらこそごめんね」
・ 「では、仲直りの握手をしまーす!」

ここでパパとママがにっこり笑って握手をすれば、どんな年代の子供の心も無事に落ち着きます。

そしてパパとママが自分を「ひとりの人格を持つ人間」として扱ってくれたことに、知らず知らずのうちに絶大な信頼感と安心感を持つことになります。ぜひ茶番だと思わずに、やってみてください。

 

いかがでしたでしょうか、最後に、夫婦喧嘩を子供が常に見て育つと、どのような弊害が生まれやすくなるかだけ、お伝えします。

常に夫婦喧嘩を見て育った子供は、感情をコントロールできず、キレやすくなったり(学校生活・社会生活に馴染めなくなる恐れがあります)、常に人の顔色をうかがい、周りの目を気にするようになったりします。

さらに、自分の意見を言えず、自己肯定感が低いまま成長してしまうことも多く、ものごとをネガティブにとらえるようになるのです。このように考えると、暴力的な夫婦喧嘩を子供が常に見ていた場合は、さらに深刻になります。

心を防御するために常に「シャッターを下ろした」状態になり、相手の感情に鈍感になっていくこともあり、これらはすべて子供の「生きづらさ」に繋がります。

夫婦喧嘩で子供の未来をつぶさないよう、明るく上手に気持ちを伝え合って、風通しのよい家族になってみてはいかがでしょうか。

まとめ

夫婦喧嘩を子供が見ていた時のフォローとは

・「喧嘩してごめんね」と子供に謝る
・子供の言いたいことをすべて言わせる
・子供の言い分を否定せずに受け止める
・どうして夫婦喧嘩になったのか、経緯を伝える
・「この喧嘩はあなたのせいではない」とハッキリ伝える
・子供に対して「事後報告」をする
・子供の前で仲直りをする


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