祝儀袋の種類を見分けるために必要な7つの常識☆


祝儀袋、と一口に言ってもお祝いの種類は様々。結婚のお祝い、出産のお祝い、入学のお祝い等々、人生の節目節目にお祝いごとは発生するものです。その時々で、正しい祝儀袋を選べる自信はありますか?

お祝いの種類によって、選ぶべき祝儀袋は決まっています。ときには、祝儀袋の選び方を間違うと失礼になってしまうことさえあるのです。

そして、お祝いをお贈りする相手との間柄によっては袋の格にも気を配ったりと、注意するポイントも様々なのです。TPOに合わせた祝儀袋を選んで、相手様に気持ちがしっかり伝わるようにしたいものですね。

本記事では、祝儀袋の種類を見分けるために必要な7つの常識をご紹介します。お祝いごとが間近に控えていて、ご祝儀を差し上げる予定がある方は、ぜひ本記事を参考に大人の常識を身に着けてくださいね。

 

祝儀袋の種類を
見分けるために必要な7つの常識☆

 

表書きのマナー

祝儀袋の上段に表書きが印刷されているものを選ぶ場合は、正しい表書きを選ぶように注意しなければいけません。

ご祝儀を渡す側であれば、“寿”を用いるのは主に結婚祝いのときのみです。ほか“御祝御結婚”なども用います。

最近では、友人同士のカジュアルなご祝儀に限って“Happy Wedding”といった表書きのあるご祝儀袋も販売されていますが、格式ある式の場合は控えた方が無難です。

そのほかのお祝いは、“御祝”を選んでおけばまず大丈夫で、失敗することはありません。“御祝”以外は、具体的に“入学御祝”や“祝還暦”など御祝の内容を記載してもOK。

 

水引の形のマナー

水引の形は、ご祝儀袋を選ぶ際に一番注意してほしいポイントです。結び切りの水引は、「二度と起きない、一度きりのこと」に使います。

お祝いの場合は、一度きりという願いを込めて結婚祝い・結婚関係のお返しのみに使います。

関西では、結び切りとあわじ結びを使い分けるようですが、関東ではまとめて結び切りと呼んでいるようです。

対照的に、何度も結びなおせる蝶結び(花結び)の水引はそれ以外のお祝いに。入学祝い、合格祝い、長寿祝いなど、何度あっても嬉しいお祝いですね。くれぐれも、結婚祝いに蝶結びを使わないよう注意しましょう。

 

水引の色についてのマナー

御祝の場合は、紅白または金銀の水引を使用するのが正式です。しかし、最近販売されている祝儀袋の中には、祝儀袋の色やデザインを華やかにアレンジしたカジュアルなものも。

こういった祝儀袋の場合は、水引の形や色もきまりにとらわれないものが多く、ピンクやグリーン、ブルーなど、見た目にもとても華やかです。

こういったタイプの祝儀袋は友人や会社の同僚・後輩などの御祝には使っても結構ですが、親戚や会社の上司など、礼を欠いてはいけない相手には紅白や金銀のマナーに則った水引を選ぶようにしましょう。

 

水引の本数のマナー

結婚祝いの場合は、水引は10本が正式です。そして、そのほかのお祝いの場合は5本です。

しかし、デザイン性の高いカジュアルな祝儀袋の場合は、結婚祝い用でも水引が10本に満たない場合もあります。

水引の色と同様、上司や目上の人に対しては水引が10本の祝儀袋を選び、友人や同僚などに対してはあまりこだわらなくてもいいでしょう。

また、結婚式場が格式のある会場であったりと式が改まった雰囲気の場合は、きちんと水引が10本のオーソドックスな祝儀袋を持って行くことをお勧めします。TPOに合った祝儀袋を選びましょう。

 

袋の色・素材のマナー

祝儀袋の色は、どんなお祝いであっても白が正式です。デザイン性が高く、ピンクやブルーなどの色が付いている袋は格としては下がってしまいます。

かわいい・きれいな袋が多いため、友人同士等であれば積極的に使ってほしいものです。

また、祝儀袋の素材にも格があります。檀紙(表面に波上の絞りがある和紙)の祝儀袋は格が高く、5万円以上の金額を包む際に用いられます。

最近見られるハンカチ・ガーゼ・フエルト素材などの変わり種祝儀袋もあまり見ないデザインで喜ばれますが、カジュアルで格としては低いほうに分類されるので注意です。

 

装飾のマナー

お祝いの種類に関わらず、祝儀袋の右上には紅白の紙で包んだのしあわびを模した“のし”が付いています。のしが付いている袋の方が、付いていないものより格が高くなります。

デザイン性の高い袋の場合は、のしもかわいらしくアレンジされている場合が多いです。

また、出産祝いの袋などは装飾が独創的で、水引がリボンになっていたり、キューピー人形やシルバースプーンの飾りが付いていたりもします。

贈り先が友人であれば、形にはこだわらず、思い切って喜ばれるかわいい袋を探してみるのもアリでしょう。

 

祝儀額と袋のバランスを考えましょう

袋の「格」について何度も触れてきましたが、贈る祝儀の額と袋の格・豪華さもバランスが取れていなければいけません。目安としては、贈る金額の1/100くらいの値段の祝儀袋を使うといいようです。

カジュアルな祝儀袋は値段も少々高めなので、あくまで目安です。祝儀は少ないのに、祝儀袋だけ豪華に…というのはやめましょう。また、親戚等の間柄で10万円以上を包む場合は祝儀袋もそれ相応のものを購入しましょう。

水引の装飾が豪華で袋自体が大きく、檀紙など高級な素材の祝儀袋がおすすめです。金額が少ないお祝いの場合は、水引が印刷された祝儀袋を使いましょう。

 

いかがでしたか。

祝儀袋ひとつとっても、見分ける際に気を付けなければならないポイントが無数にあることにお気づきになったのではないでしょうか。

また、特に大きな祝いごとである結婚式の祝儀袋はタイプも多く、気を付けなければならないポイントも多いですね。“お祝いの種類”と、“贈る相手”で祝儀袋の選び方は決まります。

本記事でご紹介した7つの常識をしっかり頭に入れて、TPOに合った祝儀袋を選ぶようにしましょう。

 

まとめ

祝儀袋の種類を見分けるために必要な7つの常識☆

・表書きのマナー
・水引の形についてのマナー
・水引の色についてのマナー
・水引の本数のマナー
・袋の色・素材のマナー
・装飾のマナー
・祝儀額と袋のバランスを考えましょう


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