出産祝いを頂くとお返しをするものですが、その際、何をどのようにお返ししたらわからないということもありますよね。退院後に出産祝いを返そうと考えていて、いつの間にか時間が過ぎてしまったなんて経験がある方も多いものです。赤ちゃんが生まれるとそのお世話や、どのように育てようか等、考える事が非常に多く、ついつい後回しにしてしまうのは仕方のないことと言えるかもしれません。
ですが、出産祝いのお返しをきちんと行うことで、子育ての良き相談者も増えますし、子育てがよりしやすい環境にもなります。出産祝いを頂いたお礼の気持ちを込めてお相手も喜ぶお返しを送りましょう。そこで今回は出産祝いをお返しするタイミングと、その際どのようなマナーがあるのかをお伝えします。
出産祝いのお返しはいつ送る?
覚えておきたい3つのマナー
出産祝いとは
その名の通り、赤ちゃんの誕生と母子共に健康であることをお祝いする為の品で、現金や商品券、赤ちゃん服やベビーベッドが一般的です。家族からは産後にすぐ使えるものをあらかじめて準備し送り、友人知人、親戚からは無事な出産と母子の健康を確認してから出産祝いを送ります。合わせて産後大体5日~1カ月程で送られてきますので、一気にまとめてくるわけではなく、ある程度バラバラに届きます。
頂いたお祝いをもとに出産祝いのお返しを送るので、送られてきた出産祝いに名前を書いておくなど、誰からどのようなものを頂いたのかきちんと記録をしておきましょう。出産祝いのお返しは「内祝い」とも言いますが、ただ送るだけではなく、相手に喜ばれるお返しの仕方がありますので、次の項でお伝えします。
出産祝いのお返しをする時のマナー
子どもが生まれてうれしいのは親だけじゃありません。色々な方から「おめでとう」という気持ちで出産祝いを頂きます。ですから、お礼の気持ちを込めて満足していただける形で出産祝いのお返しをすると、送った方も喜んでくれることでしょう。その為には、具体的に3点の注意事項があります。
・出産祝いでもらったものより高価なもの、安すぎるものを送らない
新しく生まれたお子さんと親の力になりたいという思いで出産祝いを送ってきてくださるので、それより高い物を送ってしまうと、せっかく力になりたいのに私たちの援助は必要ないのかと思われる方もいらっしゃいます。かといって、送ったものの3分の1以下の値段ですと、せっかく良い物を選んで送ったのに、と思われる事があり非常に難しいです。ですので、送ったものの大体半額くらいの物を送ると良いでしょう。
・熨斗をかけ、包装をきちんと行う
出産祝いも現金であれば熨斗袋に入れられて、物であればきちんと包装されて送られてきます。そのお返しですので、「内祝」としてきちんと熨斗をかけ、その上に包装を行う「内のし」で送りましょう。
・出産祝いのお返しは頂いてから1カ月以内
出産祝いを頂いてから1か月以上かかってしまうと、相手も送ったこと自体忘れてしまったり、送ったものが良くなかったから後回しになったのかななど、悪い印象を持たれることもあります。ですので、出産後1カ月以内にはお相手に届くように送りましょう。
熨斗の選び方、挨拶状の書き方
挨拶状を書くときは、出産祝いの中身に触れない事と合わせて、お返しという言葉を使わないようにします。「ささやかですが心ばかりの品をお送りさせて頂きます。」と言い換えて、今後ともよろしくお願いしますという簡単な挨拶状で構いません。子供の名前は必ず記載したいところですが、子どもの写真は身内など親しい方、是非生まれてきた子どもを見たいという方にのみお送りしましょう。
のしの選び方についてですが、水引きといわれるのしの紐の部分が蝶結びになっているものを選びましょう。のしの蝶結びの上の部分に内祝と書き、下の部分に子どもの名前を書くのが正しい書き方です。
出産祝いのお返しはなにが良い?
出産祝いは届く日にちもバラバラですし、どのくらい頂くのか見当がつかない中で出産祝いのお返しの準備をするのは大変ですよね。ですので、出産祝いのお返しを価格帯を合わせてお伝えします。
・1,000円~5,000円
この価格帯ですと、紙おむつや粉ミルク、バスタオル等の品をいただくという場合が多いです。ですので、お返しとしては、お菓子の詰め合わせなどが良いでしょう。中には生まれてきた子どもと同じグラムの米を送るという、赤ちゃん体重米という商品も人気です。
・5,000円~10,000円
この付近の価格帯では、ベビー服、おもちゃ1式等が多いです。お返しとしてはブランド物の食品や今治タオル等がおすすめです。名入れ専用のギフトもあり、例えばお菓子でしたら、包装の1つ1つに名前を入れる事もできますが、名入れギフトはあまり好まれない場合もあるので、注意が必要です。
・10,000円~30,000円
この付近の価格帯ですと、ベビーカーやベビーベッド等を送られる場合に多いです。高額なものを頂いた場合、お返しの内容も難しいですが、相手の趣味嗜好に合う商品を選んでお送りしたいところ。そこで、出産祝いのお返しとして便利なのがカタログギフトです。どの価格帯でも対応できますし、お相手も欲しいものを選べるので大変喜ばれます。ですが、挨拶状は忘れずにカタログギフトと一緒に送りましょう。
いかがでしたか。子どもが生まれるというのは素晴らしい事で、特にお母さんは、人生の中で一番うれしかった事はと聞かれると、子どもが生まれた時と答える方がとても多いです。
そして、うれしいのは親だけでなく、周りの方も同じこと。ただの贈り物とは違い、親子で幸せに暮らしてほしいと願って出産祝いを送ってくださいます。ですから、出産祝いのお返しは、子どもが無事生まれました、ありがとうございます、という気持ちを込めてお送りするのが何よりも大切です。
そのためにも挨拶状は必ず同封するようにしましょう。最近では赤ちゃんの顔写真入りの挨拶状も増えてきましたが、お相手の状況により喜ばれない場合もあるので、挨拶状も何パターンか準備しておくと良いでしょう。共に赤ちゃんの誕生を喜んで下さった方々へのお礼とともに、出産祝いのお返しをきちんと送ることで、生まれてきた赤ちゃんの良き味方になってもらえるようにしたいですね。
まとめ
出産祝いのお返しで覚えておきたいマナーとは
・結婚式のお返しは「内祝」
・金額は出産祝いに頂いたものの大体半額くらいで
・のしの水引きは蝶結びを選びましょう
・挨拶状にはお返しという言葉は使わないようにしましょう
・出産祝いのお返しは1カ月以内に、きちんと包装して挨拶状を付けて送りましょう