お葬式を執り行うことになると、どのくらいの日程を必要とするのかわからないことが多いですよね。お葬式に参列する場合と、そのお葬式を取り仕切る場合とではその日程の流れへの意識も大きく違ってきます。
お葬式を執り行う側になることは、そう何度もあることではありませんので、日程を把握している人もそう多くありません。最近は葬儀屋がまとめて進めてくれるのでなおさら分からない人が多いのです。
しかし、喪主や遺族側だけではなく参列してお葬式に関わる人もある程度、お葬式の流れや、その各儀式の始まる日程の把握は知っておきたいところですよね。そこで今回は、お葬式の常識として、必要日数から日取りまでの日程についてお伝えします。
お葬式の常識。
必要日数から日取りまで日程を確認
お葬式の流れを知ろう
お葬式の流れを知ることで、大まかな日程を把握することができます。
故人が亡くなった日にお迎えをしてご安置をします。その翌日に納棺をしお通夜となります。それから告別式、火葬と続きます。
ただ、火葬を行う日は火葬場の空き状況などのスケジュール調整がありますので、日程を故人が亡くなってから何日目と決めることはできません。しかし、この流れを頭に入れておくだけで、大体このくらいに行うだろうという見当はつきます。
火葬は亡くなってから24時間以内はしてはいけないという決まりもありますので、すぐに火葬への運びにもならないという点も覚えておきましょう。
葬儀のおおまかな時間を把握しておこう
お葬式の日程の中で時間というのは大体おおまかに決まっています。お通夜は一般的に18時頃から始まりますし、葬儀や告別式は10時から15時の間に行われることが多いのです。
親族は1~2時間前に集合をし、参列者は20~30分前には集まっておきます。このおおまかな時間が分かっていると、それまでに喪服の準備や御霊前も用意できますので、ゆとりを持って行動をすることができます。
具体的なお葬式の日程と流れの例について
先に話しましたが、流れは一貫してだいたいどこも同じものですが、火葬場やお坊さんのスケジュールの関係でその通りの日程で進むかというとそうではない点もあります。ですが、基本的な日程の流れは固定化されていますので、故人が亡くなってからの流れをまとめていきます。
①死亡から葬儀社の決定(1日目)
医師によって死亡の確認の後に死亡診断書を作成してもらい、その後喪主の決定となります。喪主が葬儀社を決定し、葬儀施設の空き状況などを相談しながら日程を決めていきます。
それと平行して、死亡診断書を市・区役所へ提出し死亡届を受理してもらいます。これを早くしないと火葬ができないため日程がズレてしまいますので注意しましょう。
②通夜~火葬まで(2~3日目)
通常は亡くなった翌日に通夜を、翌々日に葬儀と告別式を行うことが多いです。ただし、故人が深夜になくなった場合は、日程がズレてきますので、そこも頭に入れておきましょう。
また、友引の日や年末年始は斎場や火葬場がお休みとなっています。友引がお休みになる理由としては「生きているものがあの世に連れて行かれる」といういわれから葬儀が行われないようになっているのです。
ですので、この友引に重なる場合はさらに日程がズレますので、カレンダーに書いてある六曜も確認しておきましょう。
2日目のお通夜は18時頃から始まり、読経や参列者の焼香は1時間程度で終わり、その後「通夜振る舞い」という故人を偲ぶ会が行われます。3日目の告別式・火葬は午前中から始まることが多く、読経や焼香で1時間程、その後親しい人たちのみで出棺・火葬となります。
このように故人が亡くなって3日ほどで葬儀は終わりを迎えます。しかし、近年では数日に分けて葬儀を行うことの遺族への負担から1日葬という選択肢も出てきています。
通夜は本来、葬儀前夜に夜通し付き添い行いますが、葬儀の前の夕方2時間くらいで済ませるなど簡略化し、遺族の負担だけではなく参列者がお通夜と告別式とどちらに参列するべきかという迷いも軽減する効果が見られています。
いかがでしたか。葬式の日程をおおまかに把握をしておくことで、訃報を聞いてからの動き方に余裕が持てることもわかりました。お通夜には参列したことがある人が多いですが、火葬まで参列するという経験をお持ちの方はごく限られていることでしょう。
遺族側で無い限り、火葬まで参列することはありませんので、葬式の日程についても把握しにくいという方も多いものです。参列者と違い、葬式を執り行う遺族側は特にこの日程の把握がこれからのスケジュール調整に欠かせないものになってきます。
故人をどのような形でお見送りするのかによって、また年末年始のお休み、六曜、葬議場の空き状況によって葬式の日程も前後することなど、意外と葬儀がズレる要素は多いものです。
葬式の日程の大まかな把握に加えて、日程がズレていく可能性も考慮しておくと訃報を受けてからの心の持ち方も変わってくるのではないでしょうか。葬式の日程の把握が、参列するまでの時間と心の余裕につながって行きますので、ゆとりを持って葬儀へ参列しましょう。
まとめ
葬式の日程を組むには
・故人が亡くなって24時間以内は火葬できないことを覚えておこう
・故人が亡くなった翌日がお通夜、翌々日が告別式が通常のスケジュール
・年末年始、友引の場合は火葬ができないので日程がズレることも考慮しよう