葬式の流れを確認!初七日までにやるべき5つのこと

葬式の流れを確認!初七日までにやるべき5つのこと
お葬式の流れはその場に立ち会ってみないと解らないものですよね。しかし、核家族化が進む今の日本では、お葬式に立ち会う場面は多くありません。身近な家族が亡くなって初めて真剣に考えなくてはならなくなった、という方がほとんどです。

家族が亡くなると、お葬式以外にもやらなければならないことは沢山あります。亡くなってから焦っても始まりませんし、詳しいと思える親戚に相談したり、亡くなった病院で葬儀業者を紹介してもらうなど、誰かに助けてもらいながら進めることになりますが、せめてお葬式の流れくらい解らないと、相談した相手が何を話しているかも解らないことでしょう

そこで今回は、初七日法要まで含めた、基本的な葬式の流れについてお伝えします。

 

葬式の流れを確認!
初七日までにやるべき5つのこと

 

まずは納棺の儀

葬式を流れに例えると、最も上流にあたるのは「納棺の儀」です。亡くなった方を送る儀式は、ここから始まります

納棺の儀は、遺体を拭いて清め、死装束を着せ、足袋や数珠などの死への旅立ちの姿を整える儀式です。映画「おくりびと」で主人公が優雅な手つきで、亡くなった方の着替えを行う姿を覚えている方もいるでしょう。亡くなった方を送り出す重要な儀式です。

場所がどこであれ、近親者が亡くなったら、すぐに葬儀会社に連絡します。葬儀会社は、親族と相談し、遺体を安置に運びます大抵は自宅か葬儀社の専用施設で、納棺の儀はそこで行われます。納棺の儀に先立って、葬儀会社の担当者から葬式の流れの説明を受け、葬式を行うのに必要な事柄を相談します。もし、心配な点があれば、この場で確認しておきましょう

 

通夜でやること

葬式の流れの中で、家族以外の人を関わる最初の儀式が通夜です。かつては、夜を徹して亡くなった方の思い出を語り合ったり、悲しみに暮れる家族を慰めたりなど、朝まで明かりを灯して亡くなった方により沿うのが通夜でした。少し古い映画ですが、伊丹十三監督の「お葬式」では、亡くなった方の枕元で、大騒ぎする様が描かれています。ちょっと前の日本では、そんな光景がどこにでもあったものですが、最近は、通夜はセレモニーホールで行うことが多くなりました

平日の日中の告別式に参加できない方など、夜に行われる通夜式には、多くの参列者が来ることもあります。そのため、最近、葬式の流れの中で重要度が増しています。なお、セレモニーホールでの通夜の儀式は2時間ほどで終わりですが、これで終わりではありません。その後、灯りを絶やさないように、親族がセレモニーホールに泊まります。映画のように騒ぐことはできませんが、この場で、亡くなった方に寄り添うことになります。

 

メインは告別式

葬式の流れの中でメインの儀式となるのは、告別式です。一般的にお葬式に参加する、と言えば告別式に参加することを指します。

告別式は、亡くなった方に縁のある人々が別れを告げるために行う儀式です。大抵は、お坊さんが亡くなった方の冥福を祈ってお経を読む葬儀といっしょに行われます。告別式をお寺で行う場合は、お坊さんが儀式を仕切ってくれるので、それに従っていれば大丈夫です。また、セレモニーホールで行う場合は、職員の方が司会してくれます。

なお、告別式は亡くなった方の人生最後のイベントです。もし生前、故人がありきたりな儀式で終えるのではなくこんなことがしたい、と言っていたのなら、できるだけ叶えてあげましょう。葬式の流れの中で、それができるのは告別式だけです。

 

火葬が最後の儀式

告別式が終わると、亡くなった方を納めた棺は、霊柩車で火葬場に運ばれます。火葬場では係の方に従いましょう。そして、セレモニーホールで行う葬式の流れの中では、火葬場での儀式が最後になります。

拾った遺骨を骨壺に詰めて、自宅に持ち帰り、四十九日の法要後に納骨をお墓に納めます。なお、地方によっては葬式の流れが異なることがあります。東北地方では、通夜の後の午前中に火葬を行い、遺骨と遺影を前にして告別式を行うとのこと。お葬式の大まかな流れは、事前に葬儀社の担当者と打ち合わせしておくとよいでしょう。

 

初七日法要もいっしょに

仏教では、人が無くなってから四十九日後に成仏すると言われています。そのため、無事成仏できるように、7日毎に供養を行う習慣がありました。その最初の供養が初七日法要です。

かつては、死後7日目に実際に法要が行われていましたが、最近では、初七日の「繰り上げ法要」や「繰り込み法要」が一般的です。「繰り上げ法要」は火葬した後、葬式の当日に行います。また、葬儀の流れの中で、告別式と火葬の間に行われるのが「繰り込み法要」です。どちらも一日のうちに済ませてしまうやり方ですが、セレモニーホールを利用する場合は、告別式といっしょに初七日法要を執り行う「繰り込み法要」が行われることが多いです。

初七日法要は、仏教では重要な法要の1つです。お坊さんにお願いすることでもあるので、通夜の前に葬儀社の担当者と打ち合わせしておきましょう

 

いかがでしたか。初七日法要まで含めた基本的な葬式の流れについてお伝えしました。

気持ちの整理ができたとしても、家族が亡くなったら、どうすればよいか解らないのは当然のこと。こんな時は、詳しい葬儀会社の担当者を頼りにしましょう。また、セレモニーホールのスタッフやお坊さんも、困ったことがあればすぐに助けてくれます。

しかし、葬式の流れを全く知らないのと、ある程度でも心得ているのとでは、準備をする上でも違ってくることでしょう。理解できないままで儀式に臨めば、失敗することもでてきてしまうかもしれません。葬式は亡くなった方の人生の最後のイベントです。葬式という最後のお別れを、流れを理解していなかったことで台無しにしたくはありませんよね。事前に葬式の流れを掴んでおき、故人との最後のお別れを心静かに迎えられるようにしましょう。

まとめ

亡くなってから初七日法要までの基本的な葬式の流れとは

・納棺が葬式の流れの最初
・最近は、通夜の儀式が重要に
・葬式のメインの儀式は告別式
・葬式が終わるのは火葬の後
・葬式当日に初七日法要を行うのが一般的


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